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キレル子、ムカツク子をなくす食生活

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0901_4 私の保健室には、「うちの子、すぐにキレルし、ムカツクなどの言葉を連発するのですが、どうしたものでしょうか?」という相談が度々あります。
このような相談は、以前は中学生~高校生に多かったのですが、最近は低年齢化して、小学生のお子様の相談であることも多くなりました。
キレやすい・・・というのは、個人の性格や、人格ではなく、生体ホルモンのバランス失調による影響が大きいと考えられています。
攻撃性、闘争性を促進するホルモンとしては、男性ホルモンであるアンドロジェンがあげられますが、これは、中高生男子でピークを迎えます。
また、卵、牛乳、乳製品、肉などをたくさん食べますと、性ホルモンが刺激され、小学生のうちから初潮を迎えたり、男性ホルモンが活性化され、攻撃性を増すことになります。
これらの問題を抱えたお子様の食事について尋ねますと、パン、牛乳、乳製品、卵、ハム、肉を中心とした洋食であることが多く、さらに、加工食品、インスタント食品、ファーストフード、スナック菓子など、ミネラルを全く含まない食事メニューが共通してみられました。
これらを、ご飯と味噌汁を中心とした、日本古来の和食に戻していくことが大切です。また、攻撃性の男性ホルモンに対し、それを抑制するような、神経伝達物質がセロトニンです。セロトニンを増やすには、次の様な工夫が必要です。

1、精白食品(白砂糖、白米など)よりも、精製されていないもの(黒砂糖、玄米)をとろう
2、加熱処理によりビタミンが破壊されるため、生の物もメニューにとりいれよう
3、塩素処理された水を飲まないよう、浄水器などで工夫しましょう
4、なるべく無添加、無農薬の食品を選びましょう
5、カフェイン、チョコレート、ココアなどのとりすぎに注意しましょう

現代の食事は、知らず知らずのうちに添加物などをたくさん口にしてしまい、それらが、内分泌を攪乱させたり、自律神経を乱したりすると言われています。
これらを摂らない事は不可能なので、いかに、摂ったものを素早く解毒排泄してゆくかが重要なポイントになります。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)2009.01

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