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冬の足音「もみじ狩り」

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0711_511月に入ると、一日ごとに寒さが増してくるように感じるのではないでしょうか?

前日までは朝、草木に降りていたのは露だったのにある日を境に霜になった、とか、前の日は何とも感じなかった服装が、ある日突然もう一枚重ね着をしないといけないと感じたり。

本州の平野部では冬への足音を実感する月ですね。そうなると、ストーブなどの暖房器具を出したりと、冬支度が必要になってきます。

また、木の葉の色の移り変わりでも、季節の変化を感じ取ることができるでしょう。休日にもみじ狩りを 予定される方も多いと思います。もみじ狩りと言えば恐らく山に行かれるでしょうが、山の天気は古くから言われているとおり変わりやすいです。

なぜなら、山には木が多い、木が多いと葉が水蒸気を発生させる、その水蒸気が増えると雲になる。さらに山間部は平野部に比べて、そもそもの気温が低いために水蒸気が 雲になるのが早いのです。そして雲がたまると雨が降る。

山をよくご覧になる方なら、山で生まれて山で消 えていく雲を見たことがあるのではないでしょうか?

さらに山間部の中では、他の山影になって、夕陽の沈むのが早いところ、つまり、日が射さなくなって気温が下がるのが早いところも出てきます。そうなると、路面が凍結したり、霧が発生するおそれも出てきます。

だから、楽しいもみじ狩りでも、宴は早めにり上げた方が良いかもしれません。また、もみじ狩りに最適なころ、本州では木枯らし1号が吹いたり、低気圧がやってきて悪天になったりすることが多いようです。

特に木枯らし1号は、低気圧が通り過ぎたあと大陸から吹き付ける強い北よりの風のことなので、そんな日にもみじ狩りに出かける場合には厚着をしておいた方がいいかもしれませんね。

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

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