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国際的行事の『七五三』

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0511_111月15日は『七五三』です。子供が3歳・5歳・7歳まで無事に成長したことを感謝し、これからも無事に成長することを、近所の神社で氏神にお願いする行事が七五三です。

江戸時代より少し以前の日本では、乳幼児は髪を剃ることになっていました。そして3歳になると髪を伸ばすことを許されるようになり「髪置き」という儀式が行われるようになったのです。これが3歳を祝う由来。

平安時代の頃から続いている儀式「袴着」は、5歳になった子供が生まれて初めて袴を着用する行事でした。これが5歳を祝う由来ですが、武家社会になってからは男児のみの行事となったため、七五三では男の子のみ5歳を祝うことになっています(地方によって異なります)。

そして7歳になった女児のお祝いとして行われていた「帯解」という、生まれて初めて帯を結ぶ儀式が女の子のみ7歳を祝う由来となっているのです。

医学が発達していなかった昔は、乳幼児の死亡率が非常に高く、3歳・5歳・7歳を節目の年として、ここまで守ってくれてありがとうという感謝の意味を込めて、前述の行事をまとめた七五三が行われるようになったと言われています。

ちなみに11月15日に行われるようになったのは、江戸時代、幼少の頃身体の弱かった五代目将軍徳川綱吉のために行われた「袴着」の儀式が11月15日だったからだという説や、中国の月暦で一番良い日が11月15日だから、という説があります。

海外に住む日本人のためにも七五三は行われており、ニューヨークのマンハッタンでも例年のように国際七五三が行われています。参加費用・着物貸付代・写真代、全て合わせて100ドル(約1万円)以下で、2年前に我が家が参加した時は祈祷後、国連本部にある日本庭園で記念撮影が行われました。七五三をお祝いできる幸せを恵まれない子供達にもおすそ分けしようというコンセプトから、参加費用のうち10ドルはユニセフに寄付されます。

11月15日の七五三には、日本の子供だけでなく世界中の子供達の健康と成長を祈りたいものですね。

(文:JULIE/絵:吉田たつちか)

 

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