UA-77435066-1

タケノコパワーでやる気まんまん!?

 | 

2012-04-01春といえば、山菜のシーズンですが、山菜のなかでもスーパーなど入手しやすいのがタケノコですね。
タケノコは、低カロリーで食物繊維の豊富な食品ですが、ビタミン・ミネラル類なども適度に含まれています。タケノコの栄養成分の特徴としては、アミノ酸のチロシンが大量に含まれているということがあげられます。タケノコの表面に白い粉末が付着していることがよくありますが、これは、水に溶けにくいチロシンが析出したものだといわれています。
チロシンは、体内でタンパク質の材料となるだけではなく、アドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質、甲状腺ホルモンの材料としても利用されます。アドレナリンやドーパミンは、ともに脳内に働きかけてやる気を起こさせる作用があります。
また、甲状腺ホルモンも代謝を活性化するホルモンですから、気分の塞ぎ込みがちなときにはオススメの食材です。なお、甲状腺ホルモンの合成には、チロシンの他にヨウ素も必要ですので、ワカメなどのヨウ素の多い食品と組み合わせて摂取するとさらによいでしょう。
タケノコはシュウ酸やホモゲンチジン酸というアク成分を含んでいますが、コメのとぎ汁や重曹水と煮ることによって除くことが出来ます。ホモゲンチジン酸はチロシンから酵素の働きによって生成するものなので、採取後すぐに過熱処理すれば酵素が失活し、アク抜きをしなくてもアクが回るのを防ぐことができます。
一つ注意したいのは、タケノコには仮性アレルゲン(アレルギー症状を誘発する物質)であるアセチルコリンが含まれていますのでアレルギー体質の方が多食するのは避けた方がよいでしょう。
(医学博士 食品保健指導士 中本屋幸永/絵:吉田たつちか )2012-04

コメントを残す