UA-77435066-1

漢方薬をより効かせる飲み方

 | 

2005-04-09「漢方薬を病院で処方してもらっているけれど何だか思うように効かないの!」と言われる方が時々あります。
世間では、漢方薬は穏やかな効き目というイメージが定着しているようですが、漢方薬でも即効性の物がいろいろとあります。
風邪の時の葛根湯、麻黄湯などは、体に強く働きかける作用があり、飲んでしばらくすると、発汗したり、ぞくぞく感がとれてきます。
一般的に、急性病の漢方は、証さえピッタリとあえば非常に早くききます。
とくに、風邪をひいて、寒気がする。節々が痛むなどの、寒による症状を呈している場合は、いただいたエキス顆粒状の漢方薬でも、お湯のみ半分くらいのお湯に溶かして、温めて飲むと、非常に早く効いてくるので、是非お試しください。
また、慢性の病気で、漢方薬を処方してもらっているけれど、なかなか効果が現れない!という方・・・。
それは、一つには証がしっかりと合っていない可能性があります。
一ヶ月ほどして、全く何の変化もない場合は、処方された先生にもう一度ご相談ください。
また、証が完璧にはまっているのに、3ヶ月ほどたっても、全くよくわからない・・という場合は、服用している本人の側に問題があります。
漢方薬の処方というのは、現代のものではなく、昔の人の智慧から培われてきたものです。そのころと現代
では、食事の内容が大幅に変わっており、現代人は非常に腸が汚れています。甘いもの、油物のとりすぎで繊維質の不足する食生活をしていると、腸は汚れ、機能、免疫力ともに低下します。
漢方薬は、生薬成分に配糖体というものを含んでおりこれが、腸内細菌により分解されないと、薬効を示すことができません。
つまり、腸の働きが低下していると、漢方薬は、ズバリ、効きにくいのです。
何日も便秘傾向にある人、ニオイのきついウンチやオナラが出る人は要注意です!
まず、漢方薬を飲む前に1週間ほど、お腹の大掃除をされることをお勧めいたします。
具体的には、
1、油物、甘いものを控えて玄米とお味噌汁、根菜を中心とした和食メニューにきりかえる。
2、大豆製品、味噌、漬物などの発酵食品は乳酸菌を補い、腸の働きを促進!
3、ワカメ、キノコ類、こんにゃくなどをよく噛んで食べる。
4、その他に、腸の働きをよくするサプリメントをとるのもOKです。
一週間も続けると、便秘も解消され、お肌がツルツルしてきます。
こうなれば、処方された漢方薬はとてもよく効くようになります。
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)2005-04

ニュースレターの発行要領は>>>>こちら

コメントを残す