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油断できない5月の天気

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0405-015月と言えば、「さつき晴れ」、
「風薫る5月」、そんなことばをとっさに連想される方も多いでしょう。
しかし、その穏やかでさわやかなイメージとは裏腹になかなか油断できない時期なんですよ!
特に農業をされている方は、「5月の遅霜」に注意が必要です。
「星がたくさん見えるときは冷え込む」というお天気のことわざを聞いたことはないでしょうか? 冬場の方がよく使う表現です。これは「放射冷却現象」と言って、雲のない夜に、地表付近の熱が空気中に逃げ出してしまう現象のせいなのです。逆に雲が出ている夜は、地面と雲とが熱を反射し合って暖め合うために地表の気温はさほど下がらないのです。(掛け布団と敷布団のイメージです)
ついでに言いますと、霜の出やすい条件は同時に霧も発生しやすい条件なので、霧にも注意しましょう!
また、雲がないということは、太陽が出てから気温が上がりやすいということですので、日中は暑くなることが多いです。
もう一点、5月の天気で重要なことがあります。それは「メイストーム」。「メイ」は「5月」、「ストーム」は「嵐」。そう、「5月の嵐」のことなのです。
5月は、日本付近で低気圧が急速に発達することが多い時期に当たっています。ですから、大雨や洪水なども過去に観測された時期ですので、油断は禁物です!
とは言え。一年に何度もない大型連休のある五月。空には穏やかにしていてもらって、楽しく過ごしたいものですね。
(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2004-05

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