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台風のエサは、暖かく湿った海水

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05-09-01この何年ものあいだ、残暑の厳しい9月が続いていますが、今年はいかがでしょうか? 夏の疲れが出てくる時期でもあります。体が弱っているときには特に熱中症に気を付けましょう。眠っているあいだに熱中症を起こし、そのまま亡くなってしまうケースもあるようです。クールビスももちろん大切ですが、適度な冷房も必要かと思います。
さて、9月のお天気と言えば、一番に台風が思い当たります。(7・8月のあいだにも、沖縄や、日本の南海上の島しょ部にはいくつも台風が上陸しているので、ここでは本州を基準にしてお話を進めさせていただきます)台風を生き物と仮定して話をしますと、台風のエサは、暖かく湿った海水です。だから残暑が厳しくまだ海水温が高いあいだは、台風が近付いてくる可能性が高いということです。また、日本の上空には西から吹く強い風、偏西風が吹いていて、台風はそれに運ばれて進んでいくことが多くあります。
また、偏西風の下層には低気圧や前線ができやすい状態になっています。それが9月となると、いわゆる秋雨前線を形成していることがあって、台風がこの前線に近付くと、局地的な大雨になったりする恐れがあります。なおこの秋雨前線は相対的に東日本の方で降水が顕著になると言われているので、秋雨前線(停滞前線)に向かって台風が進むと予想されるときは注意が必要になります。
(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
2005-09

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