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過度のジョギングは健康に悪い?

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健康のためにスポーツやジョギングをする人が増えています。昔は汗を流すということはお金を稼ぐという意味だったのに、今は、04-09-01スポーツセンターなどでお金を払って健康を手に入れるという考え方になっています。
1990年、アメリカのジョギングの教祖といわれたジェームス・フィックスはジョギング中に心筋梗塞で52歳の若さで急死してしまいました。
ジョギングや過激なスポーツがなぜよくないかというと、大量の活性酸素を体内に発生させるからです。運動量の多いものほど身体はたくさんの酸素を必要とします。全力で走ってゼイゼイ息をするのは、それだけ、身体が大量の酸素を要求しているからなのです。
酸素の消費量が多くなれば、それに比例して活性酸素の発生量も増加します。活性酸素の増加が健康によくないのです。
私たちは、呼吸によって酸素を吸いこんでいます。その酸素のほとんどは、やがて水素と結合して水になるのですが、一部は酸素と結合せずに活性酸素になります。(呼吸によって吸い込む酸素の約2%といわれています)
活性酸素は、不安定な状態なので、安定を求めて結合できる相手を探しまわります。一部は役にたつ働きもするのですが、過剰になると体内のあちらこちらで暴れまわり、手当たり次第、相手かまわず酸化を進行させて行きます。
この過剰な活性酸素=凶暴な酸化魔による体内の酸化[=体のサビつき]こそ、老化の犯人であり、さまざまな病気を引き起こす元凶であることが、近年の研究から明らかになってきています。
病気にはさまざまな種類がありますが、今、病気の90%以上は、その原因に活性酸素が深くかかわっているといわれています。「風邪は万病のもと」といわれてきましたが、今や「活性酸素は万病のもと」なのです。
(薬剤師 三上治美/絵:吉田たつちか) 2004-09

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