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好きな服装

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0710-6日本では衣更えシーズンになると、季節の変化に応じて、みな一斉に衣服を取り替える。近所の学生さんが濃い色の厚い制服から清々しい純白のシャツに衣替えした時には、あ~もうそんな季節なんだなと、よく思ったものだ。
さて、こちらニュージーランドでは日本と同じく四季があり、私が住んでいる町では、真夏でも最高気温28度、真冬の最低気温が5度と比較的住みやすい気候ではある。猛暑の日本とは逆で、今現在、ニュージーランドは真冬である。ニュージーランドの中でも この町は雪は降らずマイルドだが、やっぱり冬は冬。 私はマフラーに厚いコート、ブーツは手放せなくなった。しかし、街中を観察してみるとこの真冬に半そでを着ている人、ビーチサンダルを履いて町を歩いている人と、皆それぞれの服装を召している。太陽の日差しが強いこの国では、冬でも太陽が暖かく感じるからなのか、夏服を着ている人は少なくない。もちろんニュージーランド人でも私の義父のようにセーターを手放せない人はたくさんいる。こんな自由な街で生活していると自分が人と違う格好をすると恥ずかしいとか、風変わりだと思われるのではないかという恐れはなくなった。

日本では、晩夏から秋にかけてブーツやジャケットなどが店頭に並びだす。そして女性は最新のブーツを履き始め、暑いのを我慢しファッションに専念する。皆がブーツを履いている中、サンダルを履いていた私は途端に恥ずかしさが込み上げてきた。友達が私に言う。「季節はずれの格好をするのはやめてよ。私まで恥ずかしいじゃない。」そんなこんなで、周りに流され、私も暑い中ブーツを履いているうちの一人だった。しかし、よく考えるとどっちが季節はずれなのか、、、(笑)
この国に来てからはもう無理をして服を選ぶことはなくなった。やっぱり好きな服が一番ですよね。今日も、私はもちろんセーターに厚いコートを着ている。 私の旦那はやっぱり半そでのTシャツを着ている。

(文:ニュージーランド在住、Reeoko/絵:吉田たつちか)

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