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死んでも残るサイト

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15-07-4 以前よく利用していたインターネットサイトに久しぶりにアクセスすると、当該頁がリンク切れ(「File not found」)になっていた。その頁は「あらすじ源氏物語(もり語り>源氏物語)」といって、難解な源氏物語を各巻ごとに、おもしろく要約している便利な頁だった。映画でも、小説でも、あらすじを読んでから見たり・読んだりすると、頭に入りやすい場合がある。
頁が閉鎖された確たる理由は分からないが、おそらく、制作者が死去して、しばらく更新が行われず、サーバーの費用も支払われなかったため、契約更新が行われずに、自然消滅(閉鎖)されてしまったか、サーバーを変更したものと推測される。
以前、行きつけの飲み屋の主人から、亡くなった郷土史家が書き留めた「隠れキリシタン」についての膨大な研究資料があるのだが、見てみないかと言われて興味はあったが、そのまま実行に移さないうち、当の居酒屋の主人が亡くなったため、郷土史家そのものにたどり着く術がなくなってしまった。
高齢化社会を迎え、このような貴重な資料がどんどん埋もれて、消滅してしまうのは惜しい気がする。
インターネットがこんなに発達している現在、少なくとも、ネット上にあったデータだけでも残せないものかといろいろ調べてみたら、格好のサイトが見つかったので、紹介しておきたい。
ウェイバックマシン(WayBackMachine)http://archive.org/web/というサイトで、ここは、アメリカの非営利団体「インターネット・アーカイブ」と米アレクサ・インターネット社が提供しているキャッシュデータ閲覧サービスだ。
「ウェブ創世記が、記録が残っていない『暗黒時代』にならないように」ということで、1996年からの全世界のウェブページを定期的に収集している。この頁の検索窓にリンクが切れていて閲覧出来なかったURLを入力し、「Take Me Back(BROWSE歴史)」ボタンを押して、表示されたカレンダーの青丸をクリックすると、当該頁が出てくる可能性がある。
さっそく、「あらすじ源氏物語(もり語り>源氏物語)」のURLを入力してみたら、なんと、出てきた、感動ものだ。
自分で書きとめたブログ頁やHPのアドレスを入力し、「頁を保存」ボタンを押すと、その頁がキャプチャ(保存)出来る。しかも、無料サービス(寄付は受け付けているが)なのだ。現在このサイトには4790億ウェブという膨大なデータが収録されていおり、毎日増え続けている。さっそく自分も2つのサイト(おもしろコラムとphoto俳句)の頁をアーカイブした。これまで書きためたコラムや俳句が自分の死後もだれかに読まれるかも知れないと思ったら、なんか嬉しくなってきた。亡くなった居酒屋のご主人を偲びながら、今宵も一献傾けるとするか。

(ジャーナリスト 井上勝彦/絵:そねたあゆみ)2015-07

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