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細胞の感情

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カラー3 先日、あるゴーヤ農家の方から聞いたお話です。その方は、毎朝ビニールハウスに入るときに、元気よく「おっはようございま~す!」とゴーヤに挨拶するそうです。するとゴーヤがとても元気になるそうです。ところが沈んだ気持ちでハウスに入ると、とたんにゴーヤも落ち込むそうです。
正しく「以心伝心」ですね。私たちの身体にある60兆個の細胞にも、各々感情と意志があるように感じる事があります。
乳がんのお客さまで、毎週カウンセリングに来られる方のお話ですが、不安もなく心持ちが良い週だと、ガンは少し小さく柔らかく感じますが、悩みを抱えて心配が続くと、痛んだり、しこりが硬く大きくなるように感じると言われます。
人体の60兆個の細胞には、感情変化に応じて出される物質を読み取る糖鎖があり、不安や不快な感情が続くと緊急事態と認識して細胞修復へのスイッチが入り、炎症性サイトカインにより、細胞修復突貫工事が行われます。
しかし、このようなことが度々起こり、慢性炎症状態になると老廃物が増え、血流不足で酸素が減った過酷な環境が発生します。ここで細胞が生き残るために、上皮間葉転換遺伝子が作動し始め、他組織への浸潤や転移、また酸素を必要としない解糖系のエネルギー代謝によって無秩序な細胞増殖が始まります。
私は最近、食養生や手当よりも、何よりも大切なのは、心のあり方ではないか?と考えています。「気付き」という、心のスイッチが入って、見る見るうちに転移先のガンが消失した方を何人か見てきました。
逆に、必死になって食養生や手当を続けていても心のどこかに迷いがあり、常に不安を抱え、怯えながら、再発や転移してしまった方々もみえました。勿論ストレスは生きている以上、誰にでもついてまわりますが、それに対する考え方を変えるだけで、不快が不快ではなくなります。これが「気付き」という、心のスイッチが入った状態です。心に良くない感情を湧かせない、悪く考えない…昔から「言うは易く行うは難し」と云われる様に頭で理解できても、無意識にやってしまうのが人情ですね。だからといって甘えてはいけません!
自分の身体を、自分の幼い子供と思いましょう。子供はあなたの言動全てをマネしてしまいます。あなたがお酒を飲めば、子供も飲みます。煙草を吸えば同じように吸います。夜更かしをしても、スマホに夢中になっても全部マネしてしまいます。
クヨクヨ・イライラ・シクシク・メラメラどうですか? 黙って見ていられますか?でも、あなたが人に親切にすれば子供もそうします。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2016-07

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