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月の満ち欠けと体のリズム

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%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc%ef%bc%93 天人相応・・・私達の体は自然の一部で、気候や環境にとても影響されていますが、月の満ち欠けもその一つで、月齢による養生を知っていると、とても便利です。
新月は陰の気が満ちた時で、季節で言えば冬と同じ。新月からだんだんと月が満ちてゆき、上弦の月は春、そしてさらに月は満ち満月は真夏これより、月は少しづつ欠けはじめ、下弦の月が秋、そしてまた新月の冬がやってくるというサイクルを繰り返します。
新月の時は気血、抵抗力ともに最も弱った状態なので、寝不足や過労は禁物です。仕事のしすぎ、暴飲暴食、運動のしすぎ、サウナ
や岩盤浴でのデトックス、ダイエットには最も向かない時期です。
世間の動きも静かめ、登校拒否やうつ病など、気力の低下の病が見られます。
新月から満月に向かうまでは、肝腎の陰を補うこと。すなわち、十分に睡眠をとることと、滋陰養血の食材をとって体を養ってゆきます。・滋陰類=銀耳、松の実、ユリネ、枸杞の実、胡麻、卵、ウズラ卵、豚肉、鴨肉、スッポン、チーズ、豆乳、ホタテ、牡蠣等・養血類=人参、ほうれんそう、落花生、プルーン、ぶどう、ライチ、レバー、ハツ、イカ、タコ、マナガツオ、黒胡麻、黒木耳等漢方では、万寿酵素や新ノーゲンなどで補いましょう♪
満月までは、体力を養うチャンスです。病気をしている方にとっては、最もしんどく扶正力を強化する時期ですし、体力が有り余っている方は、気分的に落ち着く時で、過剰に補う必要はありません。そして満月の到来は、陽の気が最大になります。ややもすると、イライラ、不眠になりやすく、自殺、事故、喧嘩などが増えるときです。病気の方は、食欲が改善したり、リンパ球が増えたり貧血が改善しやすい時期です。余剰な方にとっては、血糖値、コレステロール、肝臓の値、腫瘍マーカーなどが増えやすい時期でもあります。
これから新月にかけては、体力のある方はデトクスのチャンス。下弦の月までは運動したり汗をかいたりして、発散しても良い時期です。体を解毒する以下の食材を取入れて、スッキリさせましょう。・去湿類=冬瓜、ハトムギ、小豆、黒豆、ハマグリ、シラウオ、ハモ等
・化痰類=のり、こんぶ、くらげ、里芋、たけのこ、アスパラ、梨、柿、ビワ等・消食類=大根、カイワレ、カブ、白菜、おこげ、山ザシ、レモンパイナップル等・解表類=紫蘇、大葉、パセリ、パクチー、ネギ、茗荷、生姜等。漢方では、タンポポ茶でデトックス♪
ただし、病気で体力が弱っている方は、デトックスよりも体力を温存する方を重視してください。
新月に向かうまでの間、足三里に毎日お灸を据えて、脾胃の力を補うことをお勧めします。
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2016-11

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