UA-77435066-1

レジのないお店

 | 

(文:ジャーナリスト 井上勝彦 高田理恵/絵:そねたあゆみ)2017-1

 昨年はポケモンGoが世界中で話題になったが、今年、話題になると注目されているのが「Amazon Go」だ。米Amazon.comが、昨年12月5日に発表したレジのないお店。同社のリリースページ(HPやFacebook、Youtube)を見ると、レジで並ばないで買い物が出来るという画期的なシステムの登場だ。現在は、Amazon本社がある米シアトルで従業員向けにテスト営業を行っているだけだが、今年初め頃には一般客にも開放される予定だという。日本のコンビニやスーパー、書店などにも爆発的に普及するに違いない。このシステムは、お客にとっての利便性だけでなく、これまでオープンショップで悩みの種であった万引き被害も根絶出来るものと期待されている。 システムの概要はこんな感じだ。 ①お客はスマホの専用アプリを開いて店に入る。②欲しい商品を手に持つ、あるいは自分の買い物バックに入れる。(万引きではないが初めは万引きのスリルを味わえるかもしれない)③品物を持ったまま、あるいは品物を自分のバックにいれたまま店のゲートを通って外に出る。これで、買い物も決済も終了。 どうなっているのかというと、 ①店内に設置してあるカメラ等各種センサー、ロボットの目、ディープラーニング(深層学習)、画像認識などの技術を応用したAI(人工知能)がお客さんの行動を解析する。 ②棚から何の商品を取リ出した(あるいは戻した)のかを認識して、仮想のカートに商品が入る。 ③商品を持ったお客さんがお店を出ると、Amazonのアカウントに自動的に課金(決済)されるという仕組み。  財布を開けたり、カードを見つけたりする手間暇もいらない。レジ要員はゼロ。きっと、ポイントも自動的に付くのだろう。同社のyoutube映像を見ると、最後に、お客様がお店を出る時に駅にあるのと同様のゲートを通過している。そういえば、駅に、切符切りの人が必ずいたのが遠い昔の風景だし、今の若い人は知らないかもしれない。ほどなく、昔はコンビニにレジがあったことを知らない時代になるかも。AI時代は世の中を劇的に変える予感がする。それにしても、この分野でリードしているのがアメリカなのがチョット悔しい。//youtu.be/NrmMk1Myrxc (ジャーナリスト 井上勝彦)

コメントを残す