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人工知能(AI)で変わる世の中

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(文:ジャーナリスト 井上勝彦 高田理恵/絵:そねたあゆみ)2017-2

 先日、家人のために格安スマホを買ったものの、なかなかつながらない。マニュアルを読んでもよくわからない。そこで電話サポートを受けることにした。これまで、この種のサポート電話は混み合ってるからとか、なかなかつながらないことも多かった。

 ところが、今回は毎度、スムースにつながり、問題を解決することが出来た。そういえば、ネット広告やネットでの印刷発注、ネット会計ソフトなどの電話サポートも、最近、スムースにつながることに気づいた。どうやら、今はやりの人工知能(AI)を既に利用しているようだ。

 これまで寄せられたユーザーからの問合せやクレームとその応答事例の蓄積(データベース)から、AIを利用して、適切な判断や解決方法を即座に導き出せるばかりでなく、それらのデーターが増えるに応じて、どんどん進化していくのだそうだ。

 かくて、サポート要員が大幅に削減出来ると同時に、対応も早くなって、ユーザーの利便性も高まっている。電話応対だけでなく、チャットにて、解決してくれるサービスも増えてきたのは嬉しい。電気機器などには、これまでのような分厚いマニュアルも付かない時代になった。特にコンピュータ関連商品にはマニュアルがついていないのが普通になった。わからなければ、電話やチャットによるフォローが受けられて、容易に問題解決が出来るからだ。

 人工知能を利用した自動運転の自動車も既に、実用試験の段階に入っている。今年、免許を更新するか返納するか決め兼ねているが、もし、自動運転車が早い段階に実用化されるのであれば、もう1回、免許を更新しておいても無駄にはならないのかもしれない。人工知能の進化により近い将来、なくなるか少数しか生き残れない職業としては、税理士、会計士、秘書、運転手、パイロット、弁護士、新聞記者、1級建築士、医者,銀行員などがあげられる。子や孫たちの学校選びも、進路も、今、人気があるからとか、今、年収が良いからといって安易に選択するのはやめたほうがいいかも。人工知能(AI)で世の中が大きく変わる節目の年だ。

(ジャーナリスト 井上勝彦/絵:そねたあゆみ)

 

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