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ムズムズ脚症候群と夜間低血糖症

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(絵:吉田たつちか)

*夜中に脚がムズムズして目が覚める
*悪夢を見て、びっしょり寝汗をかいて目が覚める
*脚や背中に虫が這うようなゾワゾワした感覚で辛い
*夜中に腓返りが起きる
*リラックスしようとする時に限り、ムズムズが始まってしまう、
などの辛い症状がムズムズ脚症候群です。

私も更年期を境に毎晩この症状で悩まされるようになり、夜中の2〜3時になるとムズムズ、ゾワゾワ感(悪寒が走るゾミッとした感覚)で目が覚めるようになりました。パーキンソン病、貧血などいずれの検査でも異常がなく、痙攣を抑えるような漢方でもスッキリした改善が見られませんでしたが、実はこれが夜間低血糖から起きる症状ということが判明しました。
更年期に入り、女性ホルモンが急激に低下したために、夜間低血糖が起きるようになったのです。女性ホルモンにはインスリンの感受性を良くする働きがあるため、少量のインスリンで血糖をコントロール可能ですが、これが不足することで、大量にインスリンが放出され、夜中に低血糖を起こします。
血糖値が下がるのは、体にとって緊急事態で、寝ている場合ではないので、痙攣、ピクピク、ゾワゾワ、悪夢、寝汗、動悸などさまざまな方法を用いて宿主を目覚めさせ、交感神経の緊張を高めて血糖値を回復させようとします。つまり、血糖値のアップダウンは激しい自律神経の乱れを起こし、ムズムズ脚をはじめ、パニック症やめまい、不安感などの様々な自律神経症状に関係しています。
これを防ぐために、特殊乳酸菌を服用し始めました。特殊乳酸菌は、糖の吸収をなだらかにして血糖値の立ち上がりを抑える結果、過剰なインスリンの放出を抑えて危険な低血糖を防ぎます。私の場合、服用したその晩から効果がありました。
なお、夜間低血糖を防ぐためには
(1)カ食い、ムラ食い、早食いをしない
(2)夕食に丼物、麺類などの炭水化物率が高いメニューを持ってこない
(3)寝酒はやめる
(4)食事の最初に、海藻、きのこ、野菜などのスープから始め、タンパク質、炭水化物の順を守り、糖の急上昇を防ぐ
(5)空腹時に甘いスイーツを食べない
(6)食後5分以内に踵の上げ下げ30回(踵落とし)をやっておく
(7)食前と寝る前に特殊乳酸菌ルコスを服用しておく(寝る前にはこんにゃくゼリー1個くらいの糖分+ルコス)などの工夫も大切になります。

(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2023-05

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