おもしろコラム通信 7月号 2005.7.1  No.015

 

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各国の夏休み

厚生労働省が、昨年調査した『主要企業の平均夏季連続休暇日数(夏休み)』は8日でした。夏休みを利用して、国内・海外旅行や、帰省など移動する人が多いのが特徴だそうです。日本の子供たちにとっての夏休みは7月20日頃から8月末までの約1ヵ月半。小学校高学年ともなると塾の夏期講習などに参加する子供も多いですが、1週間程度の家族旅行の他は友達の家を行き来し遊ぶことが多いのだそう。8月の後半になると宿題に泣かされ夏休みの苦い想いでとして残っている人も少なくないのでは。

アメリカ人は、有給休暇を自分の好きなように組み合わせて長期休暇にするため「夏休みを何日とる」という感覚はありません。アメリカの子供たちにとっての夏休みは6月の中旬から9月の中旬までの約3ヶ月。この長い休暇の間には、サマー・スクールに参加したり、サマー・キャンプに参加したりとイベントが目白押しです。サマー・キャンプでは、1ヶ月にわたり家族から離れた集団生活を行い、勉強ではない様々なことを学びます。生涯の友や将来ビジネス・パートナーとなる友を見つける人も少なくないのだとか。ちなみに子供の夏休みに合わせて親も1週間〜2週間の休みをとり、家族旅行として国内の避暑地に旅行に行くのが定番です。ちなみに9

月が新学期なので、宿題はありません。

フランス人は、1ヶ月以上の夏休みをとる人が多いとのこと。フランスの労働法では、給与所得者は1年間に最低5週間の有給休暇を取得することを義務ずけており、このような長〜い夏休みが可能となるのです。夏になると彼らは南フランスの田舎街や、東南アジアやアフリカなどにも足を伸ばします。そして1ヶ月まるまる滞在して、海や山など自然を思いっきり堪能するのです。ちなみに子供たちの夏休みは2ヶ月。アメリカ同様、夏休み明けが新学期となるので宿題はありません。

オーストラリア人にとっての夏休みはクリスマス!と、言うのも日本と気候が正反対のオーストラリアにとって、7月は冬の季節だからなのです。オーストラリアが夏を迎えるのは11月頃。12月のクリスマス・シーズンから1週間から10日間もの夏休みをとる人が多とのことです。子供たちは2ヶ月の夏休みを、ビーチなどで楽しみます。アメリカ・フランスと同様の理由で宿題はありません。

「海辺でビールを飲むサンタ」がトレードマークなのがオージー流サマー・バケーション。半袖半ズボンのサンタなんて面白そうですよね!

(JULIE)

 

 

 

絵画の楽しみ方

敷居が高いと思われている美術館だが、楽しみ方を覚えると、病み付きになる筈だ。有名な画家や海外の美術館の出張展などはチケット代も少々高くつくが、大体が千円前後で見ることが出来る。映画を見ることを考えたら、お徳だと思う。

絵画に付けられている額を、立派なものだと思うから、しり込みしてしまう。あれは、描かれている対象を見る為の「窓」だと考えると、絵画はずっと親しみやすくなるはず。自分の部屋の窓から見える風景を、今度は別の部屋から覗いているようなものなのだ。

窓の中では、人物が笑っていたり、悲しい表情をしていたり、またはポットや果物などの静物が置かれていたり、あるいは、綺麗な風景が広がっていたりする。抽象画などは、画家の心の風景を垣間見ることが出来る。

描き手の目に映ったものが、筆に乗り、カンバスに伝わっていく。これは、見えたものの事実だけを述べるだけではなく、画家本人がモチーフに対する感想も含まれている。写実的な絵であっても、写真のようにはいかない。少しのフィクションが入っている。これを発見するのが、芸術鑑賞の醍醐味だ。

じっと同じ絵を見つめていると、自分までその窓の中に入り込んでしまう錯覚を起こしてしまうことがある。目に見える画面の中だけではなく見えない部分に思いを馳せ、自分の頭の中にも絵が描けるようになったら、絵画を存分に楽しめているだろう。もし風景の中に溶け込めたら、この人物と会話をしてみたらなど、妄想を膨らませながら見るのも、一興かも知れない。

(講談師 旭堂花鱗)

 

 

紫外線を吸収してくれるオゾン

日本では、7月といえばまだ梅雨の末期のところが多い時期です。去年のような大雨による局地的な被害が出ないことを祈ってやみません。

さて、今回は一足早く夏の話題、というより、日焼けについてお話します。

近年、オゾン層が破壊され、地上に降り注ぐ紫外線の量が年々増加してきていることはみなさんもよくご存知のことだと思います。

オゾン層は、私たちが暮らす対流圏(上空約11kmまで)よりはるか上空の成層圏(上空約50kmまで)のうち大体高度20〜30km付近にあります。そこで、紫外線のうちで人体に有害とされる波長0.32〜0.28μm(マイクロメートル)の「UV−B」と呼ばれるものを吸収しています。

オゾンは、酸素原子が3個が結合した気体です。これらは、約20億年前、海中に誕生した藍藻類が二酸化炭素と紫外線を使って酸素を作り出した際(光合成)、大気中に広がり、上空に安定し、現在のオゾン層を作ったのです。そしてさきほども書いた通りオゾン層が生物に有害な紫外線を吸収してくれるようになったおかげで、生物が陸上に進出することができるようになったのです。

極端に言い換えれば、オゾン層が破壊されて有害な紫外線が大量に降り注ぐようになった現在の地球は、だんだんと生物が生きていくのに適さない環境になってきているといえるわけです。

かと言って、私たちが暮らす対流圏では、オゾンは、二酸化炭素やメタン・フロン・一酸化二窒素などとならんで温室効果気体としての働きがあるので、対流圏でオゾンを撒き散らすのも問題があると思います。

今回はちょっとおおげさな話になりましたが、ともかく、外出時には、日に当たる部分には必ず日焼け止めをしましょう!

(気象予報士 チャーリー)

 

 

日焼け対策は「黒」

これからの季節、やっぱり気になるのは紫外線対策じゃないでしょうか。みなさんは、日焼け対策にどんな方法を使っていますか?

紫外線を浴びると、体内でビタミンDの合成が促進され骨が丈夫になると言われています。確かにそれは正しいのですが、それ以上に、紫外線が体に与える悪影響のほうが大きいのです。シミ・ソバカスを増やし、タルミの原因になるばかりか、皮膚がんの元となります。

日焼け止めを使うのが、簡単な方法ですが、実は「色の力」で日焼けを予防する方法があります。

それは、「黒」を使うこと。「黒」は紫外線を吸収し、熱に変えてしまい、肌まで浸透させないので、一番予防効果が高いとされています。

「黒」じゃなくても、色が濃いほど、日焼け止め効果は強くなります。逆に、「白」の場合、紫外線を透過してしまうので、あまり意味はありません。しかも、反射率が高い色なので、反射された紫外線が顔にあたり、逆にライティング効果になる場合も・・・

だから、白い長袖に、白い手袋、白い日傘を使っている方は要注意!!

日焼け防止と思ってつけていると、効果がないばかりか日焼けを促進している場合もあるかも知れません。

また、素材も大切です。ポリエステルやウールなどの密が濃い素材は紫外線を透過しにくく、麻や綿など繊維の目が粗いものは透過しやすいのです。

ここで注意して欲しいのは、サングラスの場合。濃い色のサングラスは、瞳孔を開き紫外線が多く入るので、身体が紫外線を多く受けたと勘違いし、日焼けの原因になります。今は、UV加工された素材のものがたくさん出ているので、それを利用すればどんな色でも、日焼け止め効果は期待できるでしょう。

ただ、油断大敵!!日焼け止めクリームを併用して、上手に日焼けを防ぎましょうね☆

(カラーコンサルタント 山田美帆)

 

過激なダイエットは逆効果

ダイエット相談に来られる殆どの方が「何でもよいから、とにかくラクして痩せたいのですが・・・」というもので、この願いには応えられず、いつも困っています。

私共では、健康な体作りを目指しており、何でもよいから痩せたい!という、不健康になる方法を提案していないためです。

1ヶ月に3キロ以上も痩せることは、とても危険であり、どんどんと成人病体質を作ってしまいます。

痩せるために、皆さん食事制限をしたり、OOダイエットというように、特定の食品だけをとってしのぐ方法がありますが、摂取カロリーを減らすと、最初の30分は糖が利用されますがそれからは、アミノ酸を燃やしてエネルギー源を作ってゆきます。

なぜなら、無酸素でエネルギーを作り出すことができるのは、糖とアミノ酸だけだからです。

肝腎な脂肪は、有酸素状態・・・つまり、筋肉を動かして運動をしないと燃やしてエネルギー源を作り出すことができません。

従って、運動なしで食事制限をしていると、筋肉がどんどん痩せてゆき、体脂肪率はダイエットするたびに多くなってゆきます。

こうなると、水を飲んでも太るような代謝の悪い体になります。そればかりか、急激に、危険な内臓脂肪が増えてゆきます。

また、食事を制限しながら、運動していても、短期間に体重が減りすぎると体は危機感を感じ内臓脂肪を増やして、緊急時に対応しようとします。内臓脂肪というのは、脂肪酸を分泌し、摂食中枢が刺激されて、どんどんと甘いもの、油物を欲し易くします。また、インスリン抵抗性を高め、糖を入れても入れても、エネルギー源として利用されない体となり、ますます多食に拍車をかけます。

さらに、血液の粘性を高め、血栓を作ったり、アテローム硬化を促進する働きもあります。こうなると脳梗塞や心筋梗塞などの病気の原因になるばかりかガンや、感染症も誘発しやすくなります。

更年期の女性は、今まで女性ホルモンに守られていましたが、閉経前後は、女性ホルモンの減少により脂質代謝が変わり、特に内臓脂肪がつきやすいので注意が必要です。

歳をとるほど痩せにくくなり、ダイエットすればするほど内蔵脂肪がついて、病気を促進しますので、ムリなダイエットほど、体を損なうものはありません。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー  高田理恵)

 

 

土用の丑の日に鰻

暑くなってくると夏バテ防止のために土用の丑の日にスタミナ満点の鰻を食べる風習がすっかり定着しています。しかしこの「土用の丑の日」について詳しくご存知の方は意外に少ないのでは。

本来土用とは中国の陰陽五行説において「土の気がひときわ旺盛になり万事にしっかりと用い得る」の意で立夏・立秋・立冬・立春それぞれの前日から遡って18日間を指し,夏だけでなく春秋冬と年に4回あるのです。夏の土用の丑の日に鰻の蒲焼を食べれば夏負けしないというのは、江戸中期の学者、平賀源内が知り合いの鰻屋に頼まれて客寄せのために唱えた宣伝PR。

思惑通り効果は絶大で、すこぶる商売繁盛したといいます。その名残が今日の「土用の丑は鰻」として定着したのです。

関東は切腹に通じることから腹開きを嫌って、「背開き」にし、蒸してからタレをつけて焼きます。関西は「腹開き」にし、蒸さずに白焼きにしてからタレをつけて焼きます。

日本は世界の鰻の生産量の3分の2を消費しており、その99%以上が養殖です。アリストテレスが「泥の中から自然発生する」と考えてから2300年余り。その生態はいまだ謎に包まれていて天然の卵さえ見つかっていないため、稚魚を捕獲し養殖場の池の中で養殖します。

ともあれ栄養豊富で夏バテ防止にピッタリの鰻を、夏に食べるというのは非常に理にかなっているのです。

(現庵)

 

 

 

 

 

 

 

立てば芍薬、座れば牡丹

芍薬のつぼみを買って来て生けておいたら、段々と膨らんで薄ピンクの花びらが綺麗に開きました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは美人を形容する言葉ですが、花が大きく頭が重そうなのに茎がしっかりとしてたわむ事も無く、文字通りにスックリとした立ち姿がとても美しい花です。
漢方薬の世界では「死者の国の王の病も治すほどの万能薬」といって極めて重要な植物の一つで、根を乾燥したものは「赤芍(せきしゃく)」、「白芍(びゃくしゃく)」といって鎮静、鎮痛剤として使われています。
同じボタン科で見た目のそっくりな牡丹は枝分かれしやすく横張りの樹形になることから分類上「樹木」となり花言葉は「王者の風格」、一方芍薬は枝分かれせずまっすぐに立つので「草」であり花言葉は「生まれ持った素質」。春先からまず牡丹が咲き、牡丹の見頃が終わるのを待つようにして芍薬が咲いてお花屋さんの店先も華やぎます。皆さんはどちらの美人がお好みでしょうか?   
 (現庵)

 

 「写真の無断使用にはご注意を」

最近ブログというものをよく見かけるようになりました。
誰でも簡単にインターネットでブログができるので実にたくさんのブログを拝見しますが、時々使われている写真などを見て「おや?」と思うことがあります。

例えば開設者のイメージ写真にタレントさんの写真が使われているケース。
おそらく似ていると言われたことがあるのでイメージとして使用していたり、単にファンということで使用しているのかもしれません。
タレントさんの写真にはパブリシティー権というものがありますので所属事務所等の許可なしには使用できないことになっています。

そしてCDなどのジャケットを撮影して使用しているケース。
ジャケットにアーティストの写真が使われていればパブリシティー権が発生しますし、使われていなくてもジャケットデザインには著作権がありますのでこちらも無断で使用することはできません。

文章や写真を許諾なく使用できる手段として
「引用」というものがありますが引用するためにはいくつもの条件を満たしていなければなりません。
自分の写真にタレントさんの写真を使っているケースでは、その写真をどうしても使わなければならない必要性がありませんね。
CDなどのジャケット写真を使用しているケースでは曲を紹介するのであれば歌詞の引用、曲の感想などがそれに該当するのでジャケットについての批評、説明以外ではジャケット写真をどうしても使う必要性がないわけです。

誰でも簡単にブログができるということは必要な知識を持たないない人が書いた記事も全世界に公開されてしまうということになります。
つい先ごろまで「振り込め詐欺」という犯罪が頻発していましたが、それに似たようなケースで、ある日突然架空の団体から著作権料などの請求が来ないとも限りません。
くれぐれも文章、写真などの無断使用にはご注意を。

(ディック・ハンター)

 

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AKIRA(ペンネーム)

・写真家
過去20数年多くの雑誌(メジャー全国誌のみ)に記事、イラスト、グラビア写真、連載、コラム、4コマ漫画、映画評論等々を発表。
専門は映画(特に監督評と50年代米映画が分野)、ロシア戦車研究、カラオケ文化論、イカサマ宗教糾弾。
43歳、じじいの皮を被った少年です。

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68)ときや(ペンネーム)

・漢字検定2級・準1級取得
高校3年生〜現在まで10年余り演劇に携わる
舞台演劇、朗読に従事
趣味は読書・文筆

*川崎市在住

 

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成宮わたる(ペンネーム)

・趣味は読書。お笑い鑑賞。
大のお笑い好き。お笑い作家に目指しています。
今、地元のローカル番組で作家見習いやってます。
大阪シナリオ学校通信教育部演芸台本科86期修了。
現在専攻科で喜劇の勉強を。
地元の女子大の4回生です。。

*広島市在住

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