おもしろコラム通信 9月号 2005.9.09 No.017

 

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腎虚の夏バテ

私のお店には、この夏、体調を崩した方がたくさ訪れています。

この季節、最も多いのが、水分の摂りすぎと冷やしすぎによる体調不良です。

不妊症で悩む女性や、自律神経失調症、冷え性でお悩みの方は、水分の摂りすぎと、クーラーによる冷やしすぎには、特に注意してください。

マスコミ、雑誌などでは、体内浄化法で、一日2リットルの水を飲むことを勧めているようですが、これはすべての人にはあてはまらないと思います。

外で体を使って仕事をされる方は、たくさんの汗をかきますので、これくらいの水分と共に、梅干しや漬け物も一緒に塩分を補給していただきたいと思います。

水分のみを補給していると、ミネラルがどんどん汗で失われますので、体が冷えて、気力がなくなり、夏バテしてしまいます。(これは、腎虚の夏バテです)

逆に、一日中クーラーのきいた部屋で、汗もかかずに仕事をしている人が、一日2リットルの水を飲むと、体が冷えて代謝が低下し、疲れやすい、体が重い、頭が痛い、めまいがするなどのさまざまな不調(水毒)を訴えやすくなります。

特に、妊娠を望んでいる方・・・・夏場は、冷たい水分のとりすぎと、クーラーのあたりすぎ、また汗をかいた後は、体がとても冷えますので、冬よりも冷え性体質を作りやすいことを覚えておいてくださいね。

 

いろいろな情報が氾濫していますが、万人にあてはまるものはありませんので、

自分の体にあった養生法をみつけてゆくことはとても大切です。

 

(薬剤師、薬食同源アドバイザー  高田理恵)

 

台風のエサは、暖かく湿った海水

この何年ものあいだ、残暑の厳しい9月が続いていますが、今年はいかがでしょうか? 夏の疲れが出てくる時期でもあります。体が弱っているときには特に熱中症に気を付けましょう。眠っているあいだに熱中症を起こし、そのまま亡くなってしまうケースもあるようです。クールビスももちろん大切ですが、適度な冷房も必要かと思います。

さて、9月のお天気と言えば、一番に台風が思い当たります。(7・8月のあいだにも、沖縄や、日本の南海上の島しょ部にはいくつも台風が上陸しているので、ここでは本州を基準にしてお話を進めさせていただきます)台風を生き物と仮定して話をしますと、台風のエサは、暖かく湿った海水です。だから残暑が厳しくまだ海水温が高いあいだは、台風が近付いてくる可能性が高いということです。また、日本の上空には西から吹く強い風、偏西風が吹いていて、台風はそれに運ばれて進んでいくことが多くあります。

また、偏西風の下層には低気圧や前線ができやすい状態になっています。それが9月となると、いわゆる秋雨前線を形成していることがあって、台風がこの前線に近付くと、局地的な大雨になったりする恐れがあります。なおこの秋雨前線は相対的に東日本の方で降水が顕著になると言われているので、秋雨前線(停滞前線)に向かって台風が進むと予想されるときは注意が必要になります。

 (気象予報士 チャーリー)

 

お月見今昔

花見とともに、日本人に人気のある季節のイベントといえば、お月見だ。これは、平安時代中期に唐の国から入ってきたもので、宮廷のお祭りの一つとして定着した。日本では、月見団子を食べるが、本家の中国では月餅を食べるそうだ。餅や団子だけでなく、里芋の収穫の時期にも重なるので、これを供える地域もある。里芋の形態を真似て月見団子の形が成立したという説もある。

日本では月が満ち欠けする所から、人間の生死と重ね合わせ、不吉なものと捕えていたこともあったようだ。太陽の光を浴びてぼんやり光る姿は、確かに不気味なものを感じることもある。出産や潮の満ち干にも関係しているので、とても神秘的だ。「月顔見るは、忌むべきこと」と『竹取物語』で書かれているのも、納得出来る。

ところが、時代が進んでいくと、月への神秘性は薄らいでいって、大きな月が見える十五夜と、秋の収穫祭を合わせて、お祭りを始めたのが、江戸時代からだ。野菜や団子を月に奉げ、ススキも飾るようになっていく。油の精製方法が安定し、夜の闇が薄らいでいったのと同時期だ。都心部では、華やかな遊びも生まれ、月見船も出されることもあった。何かと、酒を呑む口実の一つになってしまったような感じもする。

最近では、ネオンの明かりがまぶしくて、十五夜のお月様さえも見えないこともある。飽食の時代に、収穫の喜びを感じることが実感出来なくなっているのも、お月様が顔を見せてくれない理由の一つだろうか。毎日、お米が食べられる有り難さを噛み締めながら、今年はお月見をしてみたいと思う。(講談師 旭堂花鱗)

 

台風のなまえ

日本では、毎年発生した台風順に番号を付け「台風○○号」と呼んでいます。一方、アメリカなど海外ではハリケーンに名前を付けていることが多く風習の違いを感じさせますが、実は日本を通過している台風にも名前があるのをご存知でしょうか。

実は台風の呼び名には「番号方式」と「リスト方式」があります。日本は「番号形式」を採用しており、その年の何番目に来た台風か分かるなどの利点がありますが、数年単位で見た場合どの年の台風なのか分かりにくく、記憶に残りにくいという欠点があります。

海外採用されている「リスト方式」とは、各国の政府間組織である台風委員会によりリストアップされた名前を、発生した台風順に付けていくというものです。名前が付いていると人々の記憶に残りやすく、見分けが付きやすいという利点があります。確かに「アイリーン」など人名が付いていると覚えやすいですよね。女性名が多いのは、その昔リストアップしていた気象学者らが自分の妻やガールフレンドの名前を使ったからだと言われています。ちなみに現在では、男女平等ということで、男性名も採用されています。

その昔、アジアで発生した台風の名前はアメリカ人が名付けていました。しかし、英語名だったためアジア人には馴染みが薄く、折角のリスト方式であるのに記憶に残りにくいということで、2000年からアジア名が使われるようになったのです。現在、日本名である「とかげ」「わし」「かんむり」を含む140個のアジア名から、発生した台風順に名付けらています。

8月4日に石垣島を直撃した台風9号の名前は「台風マッツァ」で、ラオス名でした。今後、サンヴー(マカオ)、マーワー(マレーシア)、グチョル(ミクロネシア)、タリム(フィリピン)、ナービー(韓国)、カーヌン(タイ)と続きます。

台風は、決して避けることの出来ない自然災害ですが、名前を付けると少しやるせない気持ちが和らぐと思いませんか。どうでしょう?

(JULIE)

 

おばあちゃまの着物

知人から「おばあちゃまの着物を沢山譲り受けたので」と着物、羽織などを分けて頂きました。おばあちゃまが大柄な人だったのか、いずれ譲ることを考えて大きめに仕立ててあったのか、サイズも合ったのでありがたく着させて頂いています。昔の着物は大体まず腕の長さが短い場合が多く、ここばっかりは着る時にごまかすにも限界があって中々難しいので合えば儲け物です。どうしても着たい柄ならば直しに出してそれぞれ丈を伸ばしてもらう事も可能。こういうのが着物の良さですね。祖母が何十年前かに着ていた洋服をもらって着ようとはよっぽどの物でない限り考えませんが、着物はある程度サイズ直しも可能ですし、帯・帯揚、紐などの小物類などはサイズも何も気にせず使える懐の深い優れものです。頂いた中でも気に入った紬は、くれた知人が「地味!こんな地味なの本当に着るの?」と訝しがっていた物でしたが、黄の帯と朱の小物類を合わせて色を足せば印象も明るくなって普段着には十分。これからも大事にしたいと思う素敵な文化です。

(現庵)<過去投稿分の採用>

 

 

いかとオクラのごまみそ和え

完成写真

材  料 (3〜4人分)

ロールいか
オクラ
エリンギ

100g
1袋 (約 8本)
1袋 (中約 3本)

調味料
 みそ
 しょう油
 砂糖
 
 だし汁(水)
 すりごま


大さじ1
大さじ1
大さじ1/3〜1/2
       (お好みで)
大さじ1
大さじ1

冷凍で筒状に巻いて売られています
普通のいかは、茶色の皮をむいてから
使ってください。


作り方

@

エリンギは縦半分に切り、それぞれ2つ割りにして

5mm巾に切っておく。オクラは水洗いし、

ヘタを切リ落として、斜めに2つに切る。

ネットに入っているオクラは、ネットごと
   ゴシゴシ洗うと、うぶ毛がきれいに取れます。

A

ロールいかの、つるっとした皮の付いている方

半分の厚さのまで、斜めの格子状に5mm間隔

切込みを入れる。

これをしないと、加熱時に爆発します。

その後、1cm×3cmの拍子木切りにする。

B

容器に、切込みを入れたいか・切ったエリンギ・

オクラを入れ、上から合わせた調味料を回しかけ、

ざっと混ぜ、
フタをしてレンジ500wで5分加熱

する。 途中1〜2度かき混ぜる。

 

Home

 

 

(電子レンジ料理研究家 MaRo)


『東京少年』


アキバ系の男の子たちのことをA-boyと言うそうですね。
これが定着するか否かは定かではないが、今の東京で彼らが文化を背負っているのは確かである。
音楽もアニメもプロレスも、アキバ系の男の子たちが支持してきたもの。
10年前からメディアは彼らの趣味嗜好をターゲットにしていた。
だから、やっと、時代が彼らに追いついたと言えなくもない。
”電車男”をはじめとしてBBSやblogからいくつもの文学が生まれている。
インターネットで既に読んでいるものを、活字になったからと言って何故買うのか。
それもアキバ系と呼ばれる男の子たちの習慣で、[保存用]と[閲覧用]から来ているような気がする。
内容はもう知っているけれど、気に入っているからまた読み返したい、大切に持っていたい、そんな気持ち。
小さい頃は誰だってシールや切手を集めたという記憶があると思う。それらはもちろん貼らずに、箱にしまって大事にとっておくのだ。
あのときの純粋な気持ちを持ったままおとなになった男のたち。
それが今、流行のA-Boyである。
(冬野苺)

 

 

 

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73)tomodayo(ペンネーム)

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・現役OL、趣味:旅行:DANCE:モノ書き:空想

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74)miki(ペンネーム)

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・資格・趣味・経歴=美容バカ エステティシャン(現在)警察署で免許更新の仕事もしていたことも。趣味は美容・読書・料理・買い物です。



 

 

 

 

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