おもしろコラム通信 7月号 2006.7.13 No.027

 

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代謝低下で起こるめまい

 

食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などで代謝が低下するとめまい(眩暈)を起こすことがあります。

体の中に余分な水分が停滞すると、気の流れ、血の流れが妨げられ、頭部に栄養がいかず、代謝物が溜まりやすいのがこのタイプです。

このタイプのめまい(眩暈)の特徴は・・・

手足や体が重くだるい、いつも眠い、みぞおちあたりがスッキリせず、吐き気がある、食欲がない、頭が痛いまたは重いなどで、舌は腫れぼったく、歯痕がついていたり、全体的に白く、ベタッと粘りけのある白い苔がついている。

このタイプに良い食事は・・・

とにかく、食べ過ぎ、飲み過ぎを止めることです。とくに、甘い物、脂っこい物、生もの、冷たいものは控えましょう。その上で水はけをよくする、鳩麦、小豆、大根、トウガン、のり、こんぶ、干し椎茸、高野豆腐、麩などの乾物、春雨などをとりましょう。

緑豆春雨、チンゲンサイ、豆腐などを具にした、中華味のスープはとても美味しく、毒出しにお勧めです。

余分な水分と糖、コレステロール、中性脂肪等とサヨナラしてスッキリした体になりましょうね♪

 

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー   高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

 

 

信長が西向きゃ家康は東

 

上杉謙信の生涯を動線で表すと、彼は関東に一番多く出兵しており、次が川中島、最後が京都方向という順になります。

即ち、東、南、西(北は海)とまさに、動線が全方位に散っているわけです。

同様のことが謙信ほどでないにしても、武田信玄、毛利元就など大半の戦国武将にも当てはまります。

これに対し、織田信長の動線は西に一本だけ太く伸びています。

即ち、重点がはっきりしているわけです。

家康の動線は逆に東へのみ伸びています。

信長と同盟を結んだ極めて初期の段階で、家康は自らの動線を、強敵がひしめく東へと決定したわけですから驚きです。

信長の場合、西には斎藤道三以外にはそれほどの強敵がいなかったこともあり、何より京というわかりやすい目標もあったわけですが、家康が東を決定した段階では、西には小国なれど斬新な政策を展開しつつある新興の織田、東には崩壊しつつある今川家とその向こうに北条、武田という巨大勢力・・・、というまさに、今川の屍肉を挟んで、西へも東へも進めない袋小路状態だったわけで、ある意味、信長よりも難しい判断を迫られていたと思います。

この時点で18歳の家康は進路を東へ決定したわけですから、一体、どういう脳みそをしていたのか、大変驚きます。

(以後、自領西端で秀吉を迎え撃ったことはありますが、関ヶ原まで西へ向かうことはなかったわけです。)

確かに、今川崩壊後、武田、北条がその旧領へ進出してくる→その為には、少しでも自力を付けておく→取りやすい今川領へ出る→その結果、武田、北条勢力と必然的に国境が接触し圧迫され、気が付いてみれば、同盟者信長(及び後継者秀吉)は比べものにならないくらい巨大になっており、今更、西へ出ることはできなかったということも言えるでしょう。

しかし、家康が信長以前の旧タイプの武将であったら、今川の旧領を併呑しながらも何だかんだ言っても織田領にも隙があったら侵食し、少しでも巨大化しようとしたはずです。

家康にはやはり、信長の「方向」という物のもつがよく理解できていたのではないでしょうか?

方向性とは、下から順に「戦闘→戦術→戦略→目標→目的」と、これらをつなげた物であり、下から積み上げていくことはその都度、必要なことをしていくことであり、それほどの難事ではないのでしょうが、これに一貫性を持たせる為には、上位を先に決定する必要があるわけですが、それは、ある意味、この矢印を逆に決定していくわけですから、降ってくる物を逆に読んでいくようなもので、誰にもそれができるというわけではないようです。

(文:小説家  池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

   梅雨前線のメカニズム

今年の梅雨は例年より降水量が多いと予想されているようですが、実際はいかがでしょうか?

梅雨前線といえば、「北のオホーツク海高気圧と南の太平洋(あるいは小笠原)高気圧がぶつかったところにできるもの」と学校で習った方が多いのではないでしょうか? 確かに、東日本の梅雨前線の形成はこれで説明がつくのですが、西日本や中国大陸のそれの成因は、もっと大規模でずい分違ったもののようです。

春分の日を過ぎて、北半球がだんだんと暖まってくると暖まりにくい海から、暖まりやすい陸に向かって季節風(モンスーン)が吹くようになります。特に顕著なものが、インドの南西モンスーンです。しかしこれは、標高の高いチベット高原を越えられず、高原の南東部を回って中国や東アジア方面へと北上します。この風は海沿いを通るため、暖かく湿っています。

 その一方でチベット高原の北には、相対的に冷たくて湿度の低い西風(偏西風)が吹いています。この二つの風が、中国北部から日本にかけたあたりで合流すると、その性質の違いが梅雨前線を発生させるのです。

天気図上ではただの一本の前線に見える梅雨前線も、西日本と東日本では成因が違うように、性質も異なっています。東日本のそれは、いずれも「海育ち」の高気圧が原因なので、どちらも水蒸気を多く含んでいますが、西日本のそれは、いわば「山育ち」と「海育ち」なので、気温の差だけでなく湿度の差もとても大きいです。気温の差だけを見ると、東日本の方が大きいようです。このように梅雨は、アジア全域を巻き込む大きな現象です。雨に文句を言わず、「梅雨だから雨が降るのは仕方がない!」と、腹を括りましょう!

 (文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

 

 

夏を彩る浴衣

 

暦の上では今の時節を晩夏といって夏の末の意ですが本格的な夏の訪れは実際にはこれからです。

盛夏となると風物詩である夏祭りや花火大会が各地で盛んに行われ、最近は色とりどりの浴衣に身を包んだ若い女性の姿が多く見られるようになりました。また女性のみならず渋い取り合わせの浴衣を纏った若い男性も増えているようです。

実は浴衣が外出着となったのは明治以降とまだ新しい文化で、浴衣の元を辿ると、古くまだ風呂が蒸し風呂だった時代に着たまま風呂に入った「湯帷子-ゆかたびら-」(帷子-かたびら-とは麻素材の単衣の衣をさします)に行き着きます。

時代が変わり湯船に浸かる風呂が出来てからは帷子を湯上りの汗取りとして着るようになり、浴衣の字が当てられるようになりました。

次第に単に汗取り・水切りであったものから、湯上りのくつろぎ着へと変化して庶民の間に定着し、江戸時代に銭湯が出来て以降は、風呂に通う際に外へも着て出るようになりました。こうして気軽な外出着の要素が強まり、現在の浴衣の原型ともいえる木綿に染めを施した浴衣が普及していったのです。

和装の文化が見直されつつある昨今、若い世代がまずは手軽な浴衣に興味を持って取り入れるのは大変に好ましい事と思います。

現在は染色技術の進化によって着物と見紛うような華やかな浴衣も多く、時代の変化と共に着方も人それぞれですが、あくまで着物とは一線を画した普段着であることを知っておいて頂きたいと思います。先述の経緯のように、浴衣は決して着物が簡略化した物ではなく、別の用途から独自に発展した物であることを考えればお解り頂けるのではないでしょうか。

近年更に発展した外出着としての浴衣は一過性のブームでは無く定着しつつある感があり、夕闇に映える華やかな姿を今年も沢山見ることが出来るでしょう。

(文:現庵/絵:吉田たつちか)

 

 

 

 

七夕バレンタイン

 

7月7日は日本では「七夕」の日ですが、台湾では「情人節」の日としてお祝いされます。

「情人節」とは「バレンタインデー」のことで、2月14日の西洋式バレンタインとは別に、台湾式七夕バレンタインが旧暦7月7日に行われます。

日本では、七夕の日に願い事をする習慣がありますが、台湾では七夕の日は織姫と彦星が年に一度会って愛を確かめ合える日だと認識して、恋人同士が愛を確かめ合う七夕バレンタインデーとなったのです。

七夕バレンタインの夜には、山や海辺など夜景の綺麗なスポットにカップルが大勢集まりデートをします。そして、西洋式バレンタイン同様、男性から女性にプレゼントが渡されたり食事をご馳走したりするのです。

台湾では女性が男性よりも強く「尻にひかれ気味」であると言われますが、バレンタインでは女性の勤め先に豪華な花束を届けて女性の自尊心を満たすなど、男性はかいがいしく女性に貢ぎます。なんと、あのホワイトデーも台湾では男性から女性に食事をご馳走する日となっているのです。つまり、一年に3回男性から女性にプレゼントをする日が定められている、女性にとっては夢のような国、男性にとっては懐が痛くなる国といえるでしょう。

それにしても七夕バレンタインなんて素敵だと思いませんか?みなさんも今年のバレンタインは意中の人と豪華な夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?  

(文:JULIE/絵:吉田たつちか)

 

 

 

 

 

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<編集後記>

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CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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