おもしろコラム通信 2月号 2007.2.07 No.034 |
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風邪はどこから入る? 本格的な風邪のシーズンですね。風邪をひかないためにはそれなりの防御態勢が必要です。 皆さんは風邪はどこから入ってくると思いますか?風邪は「ふうじゃ」と呼びますが、風の邪気は「風門」と呼ばれる背中の肩甲骨の間にあるツボから入ってきます。 首筋から背中がゾクゾクとしたら、もうすでに、風邪の邪気が侵入しています。 すぐに葛根湯や生姜湯を飲んで、体を温めましょう。 風邪を侵入させないためには、首筋をしっかりガードすることが大切です。 また「寒邪」といって、寒さによる腹痛、背中の痛み、胃腸カゼなどは、足首、足のくるぶし、きびすのあたりから、入ってきます。 寒邪は足元から侵入しますので、足がとても冷えている人と、胃腸が冷えている人は発病しやすくなりますし、胃腸症状や、痛みも激しく出ます。 ノロウイルスが体に入っても、発病する人としない人の差は、体温による抵抗力です。 足元は、レグウォーマーや靴下の重ね履きなどで、しっかりとガードしましょう。 また、咳カゼ、喉カゼは、手首の冷えで症状が激しくなります。手首には、肺を通る経絡が通っているため、この部分の保温は大切です。 まとめてみると、首筋、足首、手首という首がつく部分と、胃腸を温めることが風邪予防のキーポイントになります。 (文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか) |
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蘇生した観葉植物 ハワイ好きが高じて、ハワイに旅行するために高給の外資系の会社を辞めた友人。彼女からあずかっている観葉植物を4つほど、お世話しはじめてそろそろ3ヶ月が経つ。 10日に1度お水をあげてね」というメモ書きにしたがっていたのにもかかわらず,なんだか葉っぱはしょぼしょぼ、 葉っぱも枯れてはじめてきている。 外にだしたり,お水だってちゃんとあげてるのに、 なんでなんだろう? もうすぐ帰国する友人にこのままでは返せない。 2週間まえ、高校時代の親友に結婚式の受付を頼まれて実家の福岡に帰ったとき、うちの母が、 「見て、見て!」 とわたしに見せようと保管していた新聞の切りぬきをもってきてくれた。 おばあちゃんが超巨大な大根といっしょに並んで写っている。 畑にでた時にいつも、 「大きくなってね!」 って声かけてたらほんとうに大きくなったんだって。人の胸あ たりもの長さ、直径40センチほどもある大根。毎回、どうもおなじところで声をかけていたらしく 1本だけが、大きく育ったみたい。 東京にもどり、観葉植物の枯れた葉っぱを丁寧に取りのぞいき、しょぼしょぼの観葉植物に話しかけてみる。 「おはよう」とか、「元気になってね」とか、「ただいま」 なんて言葉を2週間、かけ続けた。 「今日は疲れたよ。」なんてたまに言ってみたり・・・ まさか! 驚くことになんと少しずつ観葉植物は元気になっている。 あまりの変わりようにほんとうにびっくりした。 植物もちゃんと生きてるんだな、 きっとさびしかったのだろう。 心からほっとした。友人に笑顔で会える。 (文:桜谷朋/絵:吉田たつちか)
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江戸時代もゴミ問題あり 江戸時代、江戸はエコロジーならぬ、エドロジーと言われるほどに環境循環型社会がうまく機能していたと言われていますが、少し、よく言われすぎのような気もします。 元来が、埋め立て地だけに、井戸から飲料水がとれず、木製の水道を引いて、水源地からはるばる、井戸の下を通し、飲料水にしていました。驚くほどに近代的な発想ですが、逆に言えば、それだけに一旦、床下浸水するようなことになると飲料水に汚水が混じり、伝染病が発生する元になっていたとも言います。 この点では、江戸時代の福岡博多もまた同様で、博多も井戸水が出ないので、大正以前、まだ、水道が普及する前は「水売り」が水を担いで売りに来ていたそうです。 今でも、博多は人口の割に、安定した水源が無い為、雨が降らないと、すぐに、渇水になってしまいます。ゴミもまた然りで、紙でも布でも使えなくなるまでリサイクルして、初めて、捨てていたと言います。 しかし、それほどに、うまく循環し、機能していたはずの江戸時代も、時代が下り、江戸中期頃になってくると、ゴミ問題が浮上してきたと言われています。 筑前福岡藩の領主、黒田家は、関ヶ原後、筑前に入国すると、博多に入らずに、その東、福崎の地に城を築き、ここを福岡とした。同時に、博多の東隣にある石堂川(現御笠川)を防衛線に想定し、この川の西側(博多側)に、たくさんの寺院を配置した。お寺というのは、広い敷地をもっていた為、兵隊が集結都合が良く、さらに、戦闘になった場合には、墓石などが防御の役に立ったといいます。 この石堂川に、二本の橋が架かっていました。当時、橋の修理費用は藩の負担だったが、清掃を始め洪水の監視など、橋の管理自体は博多の町方がやっていた。ところが、この頃になると、橋のたもとには博多の人々が捨てる、たくさんのゴミが溜まるようになっていたとか。ゴミは、普段はともかく、川が増水したときなどは、ゴミに堰き止められた水流が橋ごと押し流してしまう危険性がある為、『博多津要録』によると、享保19年(1734年)、付近の10町は連名で「石堂口の橋の周辺にゴミを捨てないこと」を誓約したという記録が見受けられます。 享保4年にも、博多の西隣、つまり、福岡と博多の間に流れる那珂川でも、藩より、「川筋、不行儀にこれあり。川へちりあくた(塵芥)を捨てざるよう・・」という達示があったそうです。 つまり、現代のように無機物ゴミなどない、理想の環境循環型社会と思われていた江戸時代でも、実際には、しっかり、ゴミ問題が存在したと言うことです。 (文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)
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都心の大雪 毎年2月、早い年では1月の終わりになると、まれに都心が大雪に見舞われ、交通機関がストップしてしまうなど、大きな被害をもたらすことがあります。実はこれはお天気の上ではおなじみの現象で毎日天気図を見ている人ならすぐに察しがつくたぐいのものです。 都心に大雪をもたらす気圧配置を「南岸低気圧型」と呼びます。なぜなら、日本の太平洋南岸で、低気圧が西から東へと移動していくときに雪が降るからです。 低気圧は、前面(東側)に暖かい空気が南から吹き込んでおり、後面(西側)に冷たい空気が北から吹き込んでいます。そしてその空気がぶつかりあったところに前線ができます。前面に半円で示されるのが温暖前線、後面に三角形で示されるのが寒冷前線です。この時期に限らず、それぞれ、前線が通過するときにはお天気は悪くなります。 さて。この南岸低気圧が都心に雪を降らせるか降らせないかの目安になるのが、東京の南海上に位置する「八丈島」なのです。「低気圧の中心が、八丈島の南を通れば雪」という経験則があります。 「逆では?」と思われた方もおられるでしょうが、「南」で正解なんです。(かといってはるか南では論外ですが) なぜなら、さきほども触れた低気圧の仕組み上、あまりに低気圧の中心が近すぎると、充分に寒気が入り込まないのです。が、八丈島の南くらいまで南下すると、充分な寒気が流入し、大雪をもたらすことになるのです。 雪が降る条件として、これはどの地域にでも言えることですが、まずは地上の気温が3℃以下であることが挙げられます。さらに、湿度が低く乾燥いているときの方が、雨は雪になりやすいです。特に普段から雪の備えをしていない地域の方は、油断せず、お気を付けて、安全な冬をお過ごしください。 (文:気候予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
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白子のとろろ蒸し
(電子レンジ料理研究家 MaRoママ 文絵写真共) |
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<編集後記> ・今月の投稿総数=8本 ・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/ CATEGORY=おもしろコラム
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