おもしろコラム通信 12月号 2007.12.08 No.044

 

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命の無駄遣い  

病気のことが気になって眠れない!

ガンかもしれない・・・と心配で何も手につかない!

先行きが不安で仕方がない!

毎日が退屈で何もやる気がしない!

こんな方に共通して言えることは、今このときの有り難さを忘れていることです。

こうして今日、元気で命があることは、忘れてしまっているのです。

私達は、生まれた瞬間から、ろうそくの灯火がだんだんと消費されてゆき、いずれは炎が消える運命にあります。

楽しく生きようと、悩んで生きようと、どんどん灯火は燃えてゆきます。

今日一日を精一杯過ごすことができれば、未来はそれに続いてどんどん明るくなります。

ところが、今があるのに、先のことを悩んでみたり、病気に捕らわれたりして、せっかくの一日を生きながらにて死んでいる状態で過ごせばそれは大きな命の無駄遣いになります。

気持ちが前向きでないと、命の灯火はだんだんと勢いが無くなります。

免疫力も低下して、ふとしたことで風邪をひいたり、病気になりやすくなります。

そうすれば、これは自分で自分の寿命を縮めていると入っても過言ではありません。

人は体が冷えているときや、気血が足りていないとき、あるいは気持ちを無理矢理封じ込めているときに、この様な状態に陥りやすくなります。

特に、女性は毎月の生理で失血しますので、積極的に血を作るメニューを取り入れなければなりません。

ウツウツとした考え事は、考えれば考えるほど解決できるものでなく、結ぼるばかりです。自分の中に閉じこもって、考え込みを始めたら、それは悪いクセなので、即刻中止して、何か別のことに集中すべきです。

例えば、掃除、草むしりなどの単純なことでOK!そのうちに、自然と気が晴れるものです。

食事と漢方も、こんなときには特に効果があがります。大事な命を無駄遣いしないようにしましょうね♪

(薬剤師、薬食同源アドバイザー   高田理恵)

 

 

大気の状態不安定

 「大気の状態が不安定になりますので……」ということばは、ほぼ一年中お天気ニュースの解説 で耳にされていることと思います。  

大気とは。クーラーを例にとって考えていただくとわかりやすいと思います。冷たい空気は足元から冷えていきます。つまり冷たい空気ほど重いのです。だから、冷たい空気が下にあって暖かい空気が上にある状態を、「大気が安定している状態」といいます。

「大気の状態が不安定」というのは、その逆です。特に冬場では、日本列島はシベリアからの高気圧に覆われます。この高気圧は、シベリアの広い平野部で冷たく乾いた空気がかたまってできた、比較的高度の低い高気圧です。(冷たいのであまり上空までは昇れませんから)その、冷たくて乾いた空気が、「日本海」という、暖流の流れ込む、高気圧よりも気温が高くて湿った、たとえていうなら「温泉」のようなところにやってくると、下層暖湿・上層寒冷となり、典型的な「大気が不安定な状態」が発生し、日本海側の各地を世界有数の豪雪地帯にしてしまうのです。 夏場でも、上空に寒気が流れ込んでくると、やはり大気の状態が不安定になることがあります。夏場の日本列島は冬とは違って海でできた太平洋高気圧に覆われています。この高気圧は暖かくて湿っています。高気圧自身がたくさんの水分を含んでいるため、冬とはまた事情が変わってきます。 気象の考え方では、上空の気温と湿度を含めた温度について、はるか上空の値の差で、大気の安定度のめやすを測る計算式があります。それは不安定度が大きくなるにつれ、激しい雨が降る、雷が発生する、ひょうが降る、竜巻が発生する、という予測をすることができます。ですから大気の状態が不安定なときは、充分にご注意ください!。

(気象予報士 チャーリー)

 

脳の休息時間を作って  

「女王が住むにふさわしい街」と名付けられたクイー ンズタウンに訪れている。この地で感じた事、皆さん に伝えたい事を少し紹介したいと思う。

街の名の通り、おとぎ話の絵本を開いたかのような風景が一面に広がる。まだ少し雪が残る山々、エメラルドグリーンの色をした湖。この湖はワカティプ湖と呼ばれるニュージーランドで三番目に大きな湖だが、人々はこの湖を神秘の湖と呼ぶ。

日に最大12センチも水位が変わる不思議な湖だからだ。表現しようのない綺麗な水の色には言葉を失ってしまう。また、ゴールドラッシュでかつて栄えたこの地には、その当時の古い建物が多く残されている。シンプルに石を積み上げて建てられた家や商店が、そのままの状態で保存されており見事なものだ。

私はこの街で歴史を感じながら、自然の恵みを汲み取り、ゆっくりとした時間の流れの中で沢山のエネルギーをもらった。  

時には、忙しく働く私達は時には休息が必要だ。休日を利用して、自然の香りを感じてみてはいかがだろう。

海外でなくても、近くの山や川に足をのばして新鮮な空気を味わってみるもよし、広大な海を眺め、ひと時全てを忘れ開放感に浸ってみるもよし。自然には無限のパワーが秘められている。なかなか自分の事を考える時間がない私達には、脳の休息時間を作ってあげてもらいたい。皆さんにのしかかるストレスが少しでも軽減されますように。

(ニュージーランド在住、Reeoko)

 

魔法の消しゴムの正しい使い方

キッチンやお風呂の掃除に、洗剤を使わなくてもきれいになるエコロジーな掃除法として、今や世界中で使われているメラミンフォーム。

頑固な汚れも消しとっ てくれるので、米国では、その名も魔法の消しゴムと 呼ばれています。しかし、子供が顔や腕についたクレ ヨンの汚れを落とそうとメラミンフォームでこすってしまい、やけどのような炎症を起こしてしまったことから、メラミンフォームの安全性が問われ、メラミンフォームには危険な化学薬剤が含まれているのではないかと噂され話題になりました。

しかし、メラミンフォームは、実際子供用食器にも使用されているプラスチックのメラミン樹脂をスポンジ状に発砲させた、髪の毛の100分の1ほど細いらせん状の繊維で出来てお り、洗剤や化学薬品等も一切含まれていません。

消しゴムと同じ原理で、細かい繊維が表面を削りとることできれいになるのです。

使用後は、よく手を洗い、きれいにした物も、消しゴムの様に微量のこすりカスがでるので、水でよく洗い流すか水拭きし、敏感肌の方や長時間使用する場合は、ビニール手袋を使用し、正しい使い方をすることが大切のようです。これはどんな洗剤にも言えるのかもしれません。

(アメリカ東海岸在住、フラウ山田)

 

 

法治国家を過信している現代の日本人

九州データブックと言うのが本屋にあったので、つい、買ってしまいました。

笑ってしまったのが県民性の欄で、福岡県は「真実曲げても面白ければそれでいい。」と書いてありました(爆笑!)。マジですよ。

ちなみに佐賀県は、「普段の生活を切り詰めて、お金や財産を残したい。」が全国で二番目に多かったそうです。て言うか、あの佐賀が二番目って、一位はどこ???

で、先日、友人の秋田在住横浜人が来たので、その佐賀まで観光に行ってきました。

吉野ヶ里遺跡から大隈重信記念館へ行き、その後、佐賀城に行ってきました。

佐賀城では、中に入ると、ボランティアのガイドとして初老の方がおられ、色々と説明を受けるうち、私が「江藤新平が打ち首になったところはどの辺りだったんですか?」と聞くと、その方は、「あの城門の前のNHKの辺りですよ。」と懇切に教えてくださいました。

帰途、城門を出て、江藤新平が斬首されたという辺りを横目に見て、駐車場に向かっていると、私にはある感慨が湧いてきました。

それは、数日前に見た「誰が為の警鐘【Blog】:ぬきうちテストのパラドックス」というブログについてでした。

江藤新平とは、明治初期の佐賀藩出身の政治家で、明治日本の法律関係を殆ど一人で整備したと言われています。江藤は自分が作っただけに「法律」というものを誰よりも知り尽くしていたわけで、それだけに、最大の政敵、大久保利通に対してさえも「大久保は(自分から見れば)子供よ!」と言い放ったといいます。ところが、実際には揺籃期にあった明治政府は、まだまだ、法律よりも特定の個人の意向が反映される部分が大きく、絶大なる権限を握る大久保は、開戦挑発の後、反乱の口実を得るや、自ら軍隊を率いて乗り込み、力でもって佐賀の乱を鎮圧し、「たとえ、罪人でも法廷で裁かれるはずだ!」と主張する江藤をお構いなしにさらし首にしてしまいました。これが、江藤と大久保という論理と力のパラドックスの結果です。論理の上で正しい江藤が逆に「子供のような」結果になってしまったわけです。でも、こういうことというのは、往々にしてあることなんですよね。

完璧に理論武装していても、相手の強大な力によって押しつぶされてしまうということが・・・。

これらの話は、少々、法治国家を過信している現代の日本人には、まさしく警鐘なのではと思えてならないのですが、如何でしょうか?

(小説家 池田平太郎)

 

 

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<編集後記>

・先月の投稿総数=9本

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