おもしろコラム通信 4月号 2008.4.08 No.048

 

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世間の、意外に利口なことにハッとする

 「世間の、意外に利口なことにハッとするときがある」

・・・これは、私が師と仰ぐ兵法研究家・大橋武夫さんの言葉です。

抹香臭い説教と違い、生で会社経営されてこられた方の言葉だけに、大変、身近に感じ、まさに、生きた言葉だと思います。

この言葉のとおり、世間とは、それほど、愚かなものでもないと思います。

黒澤明が、その名作「隠し砦の三悪人」の中で描いた百姓二人は、臆病で強欲などうしようもない連中でしたが、三船敏郎演ずる侍大将の目を盗んで、ちゃっかりと姫の居場所を密告しに走ったところなどは、まさしく、その好例だったでしょうか。

マキャベリも言っています。

「大衆は抽象的なことにはまるで判断能力を有さないが、具体的なことになると、かなり的確な判断を下す」と。

ただ、私に言わせると、その利口な世間というやつは、同時に、必ずしも人格者ではないようです。

考えてみれば、人間の集まりから出来ているのが世間ですから極めて人間臭いものをもっているのも当然なのでしょう。

(もっとも、当然ながら世間という奴は、いろんな要素をもっている以上、人間と一緒で、「いい奴」「悪い奴」で、簡単に線分けしてしまえるものではないようですが・・・。)

世間というやつは、人と同じように、驚き、怒り、そして、嫉妬する・・・。

この点で、思い起こすのが、フランス革命における革命指導者の一人で「ジロンド派の女王」と呼ばれたロラン夫人です。

幼い頃から美貌と才知に恵まれていたこの女性は、長じてよりはルソーの思想をよく理解し、熱烈な民主主義者となり、やがては議会の多数を占めるジロンド派の黒幕的存在として「ジロンド派の女王」と呼ばれるまでになります。

これにより、フランス革命勃発時には、その理論的指導者の一人として、これに参画しますが、やがて、革命の「熱気」は「狂気」の様相を帯び始め、夫人の「理想と理論」は「権力闘争」へと変質してしまい、ついには、夫人自身も「フランス人に自由を与えるのは早すぎた」という言葉と共に獄中の人となります。

そして、やがて、ギロチン台に上ることになった夫人は、今度は、「自由よ、汝の名の下でいかに多くの罪が犯されたことか」との言葉を遺して刑場の露と消えるわけですが、これこそ、革命という物の持つ特質の一端がわかるように思います。

つまり、革命という物は、往々にして、「自ら発する欲望という名の熱により、当初の理想や理念などとはほど遠い物に変質してしまうことがある」ということです。

(革命が熱を帯びるのは、革命という物の本質が持たざる者が持つ者に取って代わるという階級闘争である以上、やむを得ない話であると思います。

即ち、「持たざる者」とは「持ったことがない者」であるとも言え、一旦、そういう人が持てる立場となったときには、「この機会に出来るだけ・・・」と考えがちなことから、その欲望は際限なく膨張してしまうものだからです。)

古くは、秦の始皇帝以後の項羽と劉邦の覇権戦争・・・、近いところでは、日本の明治維新、また、ロシア革命におけるスターリン体制確立や毛沢東の文化大革命なども、この範疇に入るでしょうか。

(小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

2種類のジェット気流(偏西風)

 「台風が偏西風に流されて西から東へ進んでくる」 「黄砂が偏西風に乗って日本へやってくる」 などなど、日ごろの天気予報の中で、「偏西風」ということばはよく耳にされると思います。この偏西風は、中緯度帯に位置する日本の気候を語る上で、欠かすことのできない重要な要素の一つです。  

雨が降ったり台風ができたりする程度の、およそ高度約10kmまでの高さのことを「対流圏」と呼びます。その対流圏の上の方で、中緯度地帯では、一年を通して特に強く吹いている西風があり、それを「偏西風」と呼びます。(ちなみに極地方では「極偏東風」、赤道付近では「北東貿易風」という東よりの風が吹いています)  

偏西風は南北方向に波打って流れていて、南に張り出したところが「気圧の谷」となり、地上では低気圧が発生します。逆に北に張り出したところは「気圧の尾根」といって、高気圧が発生します。  

そんな偏西風の中でも特に狭い幅で強く吹くもののことを「ジェット気流」と呼びます。日本付近を流れるジェット気流には2種類あります。

一つは「亜熱帯ジェット気流」といって、北緯30度付近で一年中、 ほとんど安定して吹いています。もう一つは「寒帯前線ジェット気流」といい、冬場に現れます。  

そもそも空気には、温度を一定にしようとする性質があります。上下方向の温度差が大きくなりすぎたときには、空気は「対流」という方法で、雲を作って雨を降らせ、温度を一定にしようとします。しかし南北の温度差がある限度を超えると、波動を起こすことで温度差を解消しようとするのです。だから北半球では、南北の温度差がより大きい冬場に、寒帯前線ジェ ット気流が登場して、南北の温度差を小さくしようとするのです。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

インフルエンザにかかる人と、そうでない人の違い  

今年もまたインフルエンザの季節になりました。

私も先日、急患センターの当直をしたのですが、A型インフルエンザの方が多く、待合室の空気も独特の温病の臭いがして、「う、うっ・・・うつらないように頑張らねば・・・(-_-;)」と思いました。

先日の安保先生のお話では、インフルエンザが流行しているとき同じようにインフルエンザのウイルスを吸い込んでいるわけですが、発病する方としない方のちがいは、マクロファージの段階でウイルスが処理されるかどうかの違いということでした。

つまり、マクロファージが元気で、ウイルスを食べ尽くせば、発病しないし、マクロファージが満腹で働けず、顆粒球やリンパ球の免疫細胞に動員をかけると、発熱し、戦いが始まります。(発病)こうなると、戦いが終わるにも、一定の時間を必要とします。

マクロファージさまに、貪欲にウイルスを食べ尽くしていただくには、普段よりマクロファージに腹ペコでいてもらうことが大切です。

糖分の多い食べ物、油が多く消化が悪いもの、肉、卵、乳製品等の異種タンパクの多い食事(いわゆる美味しいもの)をたらふく食べていると、それを処理するのにマクロファージは満腹になりウイルスのような美味しくないものには見向きもしなくなります。(これは極端な表現ですが・・・つまりそういう感じ)

皆さんも、食べ過ぎの後に、風邪をひいた経験はありませんか?

このお話を聞いた後の当直でしたので、腹7分を心がけ、当日の朝は温かいお粥を食べていざ出陣!!

もちろんマスクをして、インフルエンザの患者さんに服薬指導後は、ティートリーでうがいをしました。

そして、タンブラーに、タンポポ茶を2袋入れてゆき、チビチビ飲んでいました。お陰様で、発病もなく元気です。

皆さんも

1,粗食を腹七分

2,タンポポ茶で解毒

3,喉の痛みがあれば銀翹散で、温病(インフルエンザ)対策しましょう・・・ね。(安保先生との対談からA)

(薬剤師、薬食同源アドバイザー   高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

ご飯の缶詰  

"ニュージーランドおもしろ食品"の第二弾を紹介させていただきます。前回は缶詰のスパゲティーをご紹 介しましたが、今回はご飯の缶詰について少しお話させていただきます。 ニュージーランド人の国民性なのか、毎日の生活が忙 しすぎるのか、缶詰の種類が日本と比べ物にならないぐらい市場に出回っています。

その中の一つがご飯の缶詰"クリームライス"です。なんとも美味しくなさそうな響きですが、予想通り食べられる代物ではありません。日本では甘みのあるふわふわのご飯にお漬物とお味噌汁!といきたいところですが、このご飯の缶詰はデザートのライスなのです。

そのお味はというと、バニラ風味にストロベリー、チョコレートまであり、ご飯に甘い牛乳をかけたような想像を絶する味に仕上がっており、お米にうるさい日本人にはちょっと受け付けられない食べ物となっています。私はどこに行っても、珍しい食べ物があれば試食してみたくなる性分なので、何でも挑戦していますが、私が辛党な為このクリームライスだけは一口でギブアップでした。

でも甘党の方には受けが良いかもしれませんね。皆さんも何でも経験ですので、海外に行った際には是非 も勇気を出して色々な物を食してみてくださいね。

(ニュージーランド在住、Reeoko/絵:吉田たつちか)

 

 

電子レンジ簡単レシピ「ウドの さっと煮」

完成写真

材  料 (2・3人分)

ウド
( 山ウドでもOK)

1本

酢水
 ・水
 ・酢


300cc
大さじ2

調味液
 ・出し汁(濃い目)
 ・しょう油
 ・塩


大さじ5
小さじ1
小さじ 1/2

作り方

@

ウドは節で切り離し皮を厚くむく。

厚くむいた皮は
「ウド皮キンピラ」になります。
ウドの風味と歯ごたえがたまりません。

A

皮をむいたウドを2cmの輪切りにし

1時間以上酢水につけておく。

山ウドはアクが強いので
     酢水につける時間を長くしてください。


B


酢水を十分 洗い流した
ウドを 容器に入れ

調味液をかけて さっと混ぜ、
フタをして

レンジ500wで2分30秒加熱する。

加熱後、さめるまでそのまま置いておく。


加熱調理したものは温度が下がる時に味がしみ込んでいきます。
長時間加熱するより、煮えたらそのまま温度が下がるまで常温で冷ますと、
味が良くしみとおって煮崩れもありません。

 

(電子レンジ料理研究家 MaRoママ/絵・写真。文共)

 

 

 

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<編集後記>

・先月の投稿総数=10本

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