おもしろコラム通信2月号 2009.2.08 No.058

 

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老化防止と若返りの養生  

「老化」という言葉には、実に嫌なイメージを想像させられますが、 「あぁ〜、こりゃ歳なんかにゃ〜」と思うことが最近よくあります。

それは、どんな時かと申しますと、

1、夢ばかり見て、熟睡できない

2、寝不足をすると即気力が低下し、仕事の能率が落ちる

3、目が疲れやすくなり、近くの字がかすんで読めない

4、仕事や用事がたまると、イライラして血圧が急上昇する

5、電話の声が聞き取りにくいことがある

6、夜中のトイレ回数が増える

7、足腰が冷えやすく、特に冬になると神経痛が出る

8、しばらく美容院に行かないと、髪の毛が真っ白

9、運動していても痩せにくく、筋肉にハリがない

10、揚げ物や肉類を食べると胃もたれしやすくなった

11、運動して汗をかいたあと、油断をするとすぐに風邪気になる

12、しゃべりすぎると、息があがり、とても疲れてしまう

13、月経の量が淋しくなってきた

などなど・・・・。

車や家も、長年のうちに修復が必要になるのと同じで、人の体も各部品(臓腑)がだんだんと疲弊してきます。

上記した症状の1・2は心の老化、3・4・13は肝の老化、5・6・7・8・13は腎の老化、1・9・10は脾の老化、11・12は肺の老化にあたります。

加齢とともに、臓腑機能が低下すると、気血津液のバランス、さらに陰陽のバランスがくずれ、さまざまな肉体的、精神的症状が出てきます。

これが、いわゆる老化です。

私の場合は腎の老化が目立つので、腎を中心にした養生が重点になります。

次回からは、老化防止、若返りの養生について考えていきたいと思います。

 

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

 

星座になったオリオン

オリオン座は、冬の夜空に輝く明るい2つの星(上を「ベテルギウス」、下を「リゲル」といいます)と、その真ん中辺りにある一列にならんだ3つの星などからその姿を描くことができます。3つ星の下には、双眼鏡などを使ってよく見ると、もやかかすみのようなものがあります。これはオリオン大星雲といって、ガスのかたまりなのです。ちなみに、もう一つ、オリオン座の下に明るく白い星が見えますが、これは天球上で最も明るい星、おおいぬ座の「シリウス」といいます。そしてこの星とオリオン座の明るい星とを結んだものを「冬の大三角」と呼びます。

さてこのオリオン。ギリシア神話の中では、海の神ポセイドンの息子だったとも言われています。

オリオンはあるとき、人間の少女メロペに恋をしますが受け入れられません。オリオンがあまりにしつこいのでメロペの父はオリオンがお酒に酔っているうちにその目をつぶし海に放り出してしまいましたが、オリオンの目は朝陽によって見えるようになりました。

その後オリオンは戦いの女神アルテミスに拾い上げられ寵愛を受けましたが、二人が結婚するのではないかと嫉妬に駆られたアルテミスの兄アポロンは、オリオンが海の遠くを泳いでいるとき、アルテミスに、「あそこで泳いでいるものを弓で打つことができるか?」とけしかけました。

アルテミスはそれをオリオンと知らずに見事にそれを射止めました。そして、そのあと、自分の矢に射抜かれたオリオンのなきがらが岸に打ち上げられたとき、アルテミスは自らを悔い、とても悲しんだといいます。

またオリオンは、さそりによって殺されたという説もあり、そのためにオリオン座とさそり座を同じ時期に見ることはできないようになっているとも言われています。(気象予報士・小説家 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

運命の歯車  

昔、主役に無名の役者を抜擢しながら、途中でその俳優を降板させた原作者が、その役者から刺された・・・という事件がありました。

この俳優さんは、その後も、色々と問題を起こしたりしたようにも聞いておりますから、まあ、元々、問題がある人だったのかもしれませんが、一方で、一旦、抜擢しておきながら、途中で安易に降板させた原作者の方にも非がないとはいえないと思います。

おそらく、その役者さんは無名だっただけに、この大抜擢に、粉骨砕身、全身全霊を賭けて役を演じようとしていたはずで、それが突然、大した理由もなく降ろされたわけですから、やはり、納得は出来なかったでしょう。

無論、だからといって、こういう傷害事件に走るなどというのは論外でしょうが、ここで言いたいのは、この事件の是非ではなく一度、決まったものを変えるということがいかに難しいか・・・ということであり、つまり、変える場合には、「変えるなりの理由」がなくてはならないということですね。

ところが、そう言いながらも、この点では、実に興味深い事例があります。

豊臣秀吉の片腕として、太閤記などでも有名な黒田官兵衛の嫡男黒田長政が、関ヶ原の戦いの功績によって筑前一国を与えられたことから創設された筑前福岡藩52万石ですが、その長政は晩年、嫡男忠之の気性を危ぶみ、これを廃嫡し、弟長興を二代藩主とすることを検討したといいます。

ただ、このときは、忠之付きの重臣、栗山大膳が強く反対したことで、これを断念し、やがて、長政が死ぬと、忠之が二代藩主となったのですが、時が経つに連れ、忠之はその危惧されたとおりの気性で、実力者・栗山大膳との軋轢を深め、その結果、大膳から幕府に対し、「忠之に謀叛の心有り!」と訴えられてしまいます。

これが、映画や講談などで有名な「黒田騒動」と呼ばれるお家騒動なのですが、まあ、曲折あった物の、結果は無罪となって一件落着・・・となるのですが、あわや、お家お取り潰し・・・の存亡の危機にまで行ってしまったわけですね。

一方その忠之の子供である三代藩主光之は嫡男綱之を「酒癖が悪い」という理由で廃嫡し、弟である綱政を四代藩主とします。

ところが、その光之が、当時としては記録的な長命の80歳まで生きながら、最後まで実権を離さなかったことから、光之は綱政とも険悪となり、その結果、光之死後、綱政の恨みは光之側近で実力者であった立花実山へと向かい、さらに、廃嫡後、長年にわたり幽閉されていた実兄綱之が復権する事への恐怖へと繋がり、それから間もなく、二人とも幽死したことから(死因については定かではないようですが・・・。)、少なくとも、綱之死去に対しては、あまりにもタイミングが良すぎたこともあり、幕府から「兄の復権を恐れた綱政が殺した」と嫌疑が掛けられ、黒田家は再び、取り調べを受けることとなり、またもや、「第二の黒田騒動」と呼ばれるお家存亡の危機をもたらしてしまうわけです。

廃嫡しなかった長政と廃嫡した光之・・・。結果は、いずれも同じく、黒田家を存亡の危機におとしめてしまったことを考えれば、大きな運命の歯車の前には人選などというこざかしい人間の思惑は無意味なことなのでしょうか・・・

(小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

 

細かい所まで見る癖 

みなさんは、目に見える雪の結晶を見たことがあるだろうか。クリスマス時期にデパートなどのショーウィンドウに白いスプレーで色付けられる、あの結晶を初めて見た感動をお伝えしたく筆を執ってみた。一年を 通し比較的温暖な地で育った私は、結晶どころか雪を見るのも珍しく、幼いころフワッと一瞬だけでも粉雪が舞い散った日には驚喜したことを今でも思い出す。

さて、つい先日、休日を利用し近くの雪山に遊びに行ったのだが、地元から近場ということもあり、綺麗な雪化粧にはあまり期待せずにバスへ乗り込んだ。たった3時間の小旅行だったがバスの揺れがなんとも心地良く、ついつい深い眠りについてしまった。そして旅先に着いた頃、ふと目を覚ましバスのカーテンを開けると、そこには一面に銀世界が広がっていた。何ともいえない美しさと、今までに見たことのない光景にしばし呆気にとられた。人は今までに経験したことが無いものに触れたり感じたりした時に大きな感動の渦に巻き込まれるが、私はこれほど景色や眺めに感動したことが今だかつてあっただろうか。バスを降り、純白の大地を踏むことさえも大人ながらにわくわくしてしまった。静かな街の中で真っ白なパノラマの世界を堪能していると、パラパラと雪が降ってきた。しばし頭上を眺めながら、私に向かって降り注がれる雪をじっと見ていると、私が着ている黒のジャケットに雪がチラホラと水玉模様のように吸着していくのが見えた。というより真っ白な空気の中、黒いジャケットの水玉模様が異様に目立っていた。そしてよく見てみると、私の黒いジャケットに小さな可愛い雪の結晶がいくつも連なっていた。雪の結晶なんて小学校の教科書でしか見たこともなく、ましてや肉眼で見えるとも思ってもいなかったため初めは自分の目を疑った。 が、やはり色々な形をした雪の結晶だ。まるで蝶のように一瞬だけ私の服にとまって、フッと消えていく。 私は何分、いや何十分、ジャケットの袖を眺めていただろう。この雪の結晶を見た日から、色々な物を細かい所まで見る癖がついてしまった。リビングに置いてある観葉植物の一枚の葉を手に取り、眺めていると力強い葉脈が見えた。散歩ルートでいつも見かける樹齢100年の木の幹は硬く細かい"しわ"で覆われていた。窓際にあるお気に入りのサボテンは沢山の鋭い針が均一に並んで私を威嚇しているようだ。何気ない毎日の生活の中で自然の雄大さを肌で感じながら、常にあの雪の結晶が脳裏に浮かぶ今日この頃である。(ニュージーランド在住 Reeoko/絵:吉田たつちか)

 

「超簡単」--ビックリ ぎんなん


殻が爆発する音で、ちょっとビックリしますよ〜

@

殻付きのぎんなん10個を、縦長の
紙封筒に入れ口を2回同じ方向に
折っておく。
殻付きぎんなんは洗わないでね

A

ぎんなんの入った紙封筒を、レンジの
中央に置いてレンジ(弱)
300w
2分加熱する。
加熱して、しばらくすると、紙封筒の
中で数個大きな音をたてて爆発します。
 ビックリ〜('o')/ 

B

加熱後 紙封筒を振って中のぎんなんを
安定させ皿に取り出し、殻が破れて
いないぎんなんを、ペンチ等ではさんで
殻を割り中身を取り出す。
 熱いから気をつけてね 

                   

 

(電子レンジ料理研究家  MaRoママ/写真.イラスト共)

 

 

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<編集後記>

・先月の投稿総数=8本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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