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曲がったキュウリ

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0808-01 Y君へ、野菜を送りましたのでご賞味ください。
キュウリが出来始めました。朝採って、朝食に生のままで食べるとみずみずしく、甘く、とても美味しい。朝採りキュウリを入れておきましたが、1日経つと、この実感は味わえないかも知れません。是非、こちらに来て、体験してみてください。
青い葉っぱは、青汁の元であるケールです。毎日、新しい葉をもいで、ジューサーにかけて飲んでいますが、青虫と共存しないと、無農薬葉野菜は食べられないようです。葉を10分くらい水に浸けてください。取り残した青虫が浮かんでくるか、死んで沈みますので取り除いてからジューサーにかけてください。もし、万一食べても健康に害はありません。なにせ、生まれてからずっと、このケールだけを食べていたのですから。サザエのキモは平気で食べるのに、青虫を嫌悪するのはへんですね。ちなみに、長寿日本一の長野県民の秘訣は昆虫食だそうです。
ジャガイモは小さなものも捨てずに調理します。先日、小さいジャガイモの皮をむかず、小さい玉ねぎもそのまま切らずにシチューを作ってみました。味は絶品です。小さなジャガイモも同梱しましたので試してください。
キュウリは、天候のせいか、肥料の過不足のせいか、曲がっているものが多く見られます。農家の方は小さいうちに採って(大きくしても商品にならないので)、ピクルスを作ります。小生も真似て作ってみましたが、これが絶品です。よろしかったら次回、曲がった小さなキュウリを入れておきます。
キュウリといえば、大きくなりすぎたものも農家の方は無駄にしません。キュウリのきゅうちゃん風に調理して食べます(キュウリの煮汁漬け) 。これも絶品です。保存もききます。
ふぞろいの野菜だって、役に立つことを知りました。自分で作った野菜は不ぞろいでも無駄にするのが忍びないのです。日本人は、いつから、食品を外見だけで判断するようになったのでしょうか?そして、美味しい野菜を食べなくなったのでしょうか?
家内が亡くなる半年前、寝たきりになり、痩せて・顔の様相も変わった自分を鏡で見て、「もう、死にたい!」と吐露したことがありました。「そんなら、M子ちゃんは生きていてはいけないの?」と私が問いただすと、彼女はその後、二度と死にたいとは口に出しませんでした。M子ちゃんは同じ町内にいる、生まれながらに脳性麻痺のため体の自由がきかない少女です。
野菜と同じで、無駄な生はないのです。後期高齢者とて同じです。後期高齢者との呼び名が問題になっていますが、呼び名なんてどうでもいいのです。役にたたない後期高齢者なんて一人もいないということが大事なのです。
某テレビ局で毎朝、後期高齢者医療制度のことを糾弾しています。ジャーナリストならもっと足で深く取材すべきです。後期高齢者のたまり場化している医院も取材してください。たいした病気でなくても話相手がいるから来ているのです。医者は大量の薬を処方しています。近所にいる八十八歳の方にもらってきた薬を見せてもらいました。その量の多さに驚きました。劇薬睡眠薬のハルシオンまで入っていました。こんな大量に薬を飲んだら健康な人でも病気になりかねません。これはあきらかに過剰医療です。また、定期健診の件も同様です。後期高齢者が定期健診を受ければなにかしらの病気が発見されるのは必定です。いまさら新たな病気を発見してどうしょうというのでしょうか?高齢者自身にはほとんどメリットはありません。医者が儲かるだけです。後期高齢になったら病院でなくもっとたのしく集える場で1日を過ごしたいものです。
先日、伊豆市にある「生き生き工芸センター」に行きました。ここは市の施設でしたが、最近仕組みが変わり、今はNPOが運営しています。ながらく休眠状態だったのを、有志の尽力で再スタートしたばかりです。小生もボランテアで少しだけお手伝いしています。手先を使う色々な工芸コースが設けられています。現在、陶芸、竹細工、木工が復活。順次、軽石細工、わら細工なども復活させるとのことです。陶芸コースでは、最長老93歳の女性が、丁寧な手さばきで楽しそうに仲間とおしゃべりをしながら、お皿を造っていました。陶芸暦15年だそうです。各コースとも、地元の専門家が先生として、ボランティアで担当している本格的な工芸センターです。竹細工部門には人間国宝級の技能を持つ人もおり、単に、高齢者の生きがいづくりだけでなく、若い後継者への技能の継承の場にもしたいと意気込んでいます。
テレビには、将来に希望の持てる話題ももっと取り上げてもらいたいものです。そうでなければ、財務省の思う壺で、消費税値上げの口実キャンペーンと化してしまいかねません。最近の高級官僚は少々ミミッチィきらいはあるが、そんなにバカではないことをキモにめいじなければなりません。
自動車リサイクル法を創るにあたって、廃棄自動車の流れを把握するために、数枚の複写用紙を使ったマニフェストをスタートさせたことがあります。スクラップ業界の現状では紙マニフェスト方式の運用は無理だというと、担当官僚は否定も肯定もしませんでした。事実、複写用紙方式はまったく機能せず、印刷屋を儲けさせただけに終わったかに見えたが、自動車リサイクル法の施行に際しては、紙方式をスパッと廃止して電子マニフェストを採用、まずまずスムースに運用がなされています。紙方式を挟まなかったら、電子方式がこれほどスムースに受け入れられなかっただろうと思います。官僚は、かくも確信犯的なことを平然と行う知恵を持っています。
今回の後期高齢者医療制度の手順についても、厚労省と財務省の確信犯的なところが見え隠れするが、結果オーライを期待したい。
が見え隠れするが、結果オーライを期待したい。
以前、霞ヶ関の国家公務員の個人タクシー晩酌接待が問題になっていたがなぜ彼等が、夜遅くまで働いているのかが問題になっていないのはいかがなものか・・・・。国家国民のために夜遅くまで知恵を絞っているのならタクシーなどとミミッチイことでなく、バー付きのリムジンで帰宅してもらいたいものだ。家庭を犠牲にして深夜まで働いているのだから・・・。
世の中にクズ野菜、クズ人間などないのだから。
(文:ジャーナリスト 井上勝彦/絵:吉田たつちか)2008-08

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