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試食販売に食卓を彩るヒントあり

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0508-04スーパーマケットや百貨店の食料品売り場を訪れると、必ずあるのが、試食販売だ。買い物の楽しみの一つでもある。けれど、その場で食べたら美味しかったけれど、自宅で調理をしたらそうでもなかったという経験は、誰でも一回は経験はあるだろう。

これは、普段と違った場所で食べるので、気分が変わって美味しく感じるという、心理的作用が働いている。また、一口で食べられるので、これも、美味しく感じるようになっている。パーティなどの前菜が、一口で食べられるようになっているのも、食欲を増す為に効果的なのだ。お子さんの偏食も、小さな食器に少しずつ盛り付けると、改善されることも多い。納豆やもずくなどを、試食なら口にすることが出来るというお子さんもいる。

味見だけに試食販売を使うのは、もったいない。普段の食卓を彩るヒントも隠されている。まず、限られたスペースで調理をしているので、時間や手間のかかるものは、ほとんど無い。ちょっと手抜きをしたい時に、試食を参考にしたい。思ってもみなかった裏技を使っていることもある。

また、一口で食べられるように作ってあるので、ホームパーティの料理のアイデアにもなる。スプーン料理が流行しているが、高級なレストランのものを参考にするには、財布が心配だ。それだったら、試食販売の盛り付けなどを見ればお手軽だ。爪楊枝に刺してあったり、小さなお皿に盛り付けてあるものが多い。試食はこの一口に勝負をかけているので、おいしいレシピを販売員は持っている。

お子さんも楽しみにしている試食販売は、おやつ代わりにもなるし、偏食改善にも役に立つ。遊び感覚で口にすることが出来るので、ついつい沢山食べたくなってしまう。けれど、あくまでも「お試し」ということを、お忘れなく。
(文:コラムニスト 旭堂花鱗/絵:吉田たつちか)2005-08

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