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小商いのススメ

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1308-05歳をとってから始める商売は小商いがいい、商売に失敗して再起するには八百屋がいいと昔からいわれています。どちらも小資本で始められ、リスクが少ないからです。
定年退職者が大量に生れています。慣れない商売に手を出して大切な退職金を失ってしまったという話をよく聞きます。特に大手企業に勤めていた人にその傾向が強いようです。
実は、組織の中にいたからこそ人が動いていたのに、自分の実力で動かしていたと錯覚しがちです。また、街の商店主や町工場の経営者は、それほど、能力も頭もないのに、そこそこの商売をやっている。自分のキャリヤや頭の良さをもってすれば、もっと上手くやれるはずだというのも、大きな勘違いです。そんな能力が本当にある人は、ヘッドハンティングされているハズです。
そんなわけで、老後を気軽に過ごす「小商いのススメ」です。
パソコンが使え、インターネットが使えれば、ほとんど無資本で誰でもお店がネット上に開くことが出来る時代になりました。
ネット社会はものすごい速度で進歩し、変化しています。少し前までは店を開くには、楽天市場とかヤフーショッピングなど、それなりの投資が不可欠でした。せっかく開店までこぎつけても思ったようには売れないというボヤキもよく聞きました。
でも、人が集まっているこれら大手のショッピングモールに出店をしなければ、成功がおぼつかなかったのも確かです。
しかし、最近は、様子が少しずつ変わってきています。というのは、検索エンジンの性能が格段に向上しているので、お客様はショッピングモール経由でなく、直接、求める商品を検索して探すようになってきたからです。すなわち、必ずしも人が集まっているショッピングモール内に出店しなくてもよくなりつつあります。
第二の変化は、facebookやtwitterが普及し、これが、個人認証システムとして利用できることになったため、ただ(無料)か、ただ同然の安い費用で、ネット上に簡単にお店を開くことが出来るようになったのです。
たとえば、XCREAM、BASE、minneなどがおすすめ。でも、老後の小商いですし、リスクゼロなのですから儲けは二の次と考えましょう。まず、身の回りの自前のものをお店に並べてみましょう。絵が趣味なら、自分が書き溜めた絵を出すのもいいし、陶芸が趣味なら、置き場がなくて家人に文句をいわれている自分の作品を出すのもいいでしょう。売れなくても、自分のギャラリーがただ同然で持てたと思えば気が楽です。もし、売れたら、今日は家呑みでなく、街にくりだしましょう。ちなみに小生は「お宝!BOX」、「dbook販売」、「手作り野菜ネット通販」などのお店を出しています。昨年は、象の置物(陶器)が9万円で売れたのが唯一ビックな取引でした。隣の家の象の置物の鼻を欠いてしまって弁償しなければならず、検索してやっと探しあてたのだそうで、喜んでいただきました。
あぶく銭なので、すぐに飲んで無くなってしまいましたが・・・・。

(ジャーナリスト 井上勝彦/絵:そねたあゆみ)2013-08

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