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女心と秋の空~10月のお天気

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07-01 今年の夏はとても暑くて、本当に秋なんて来ないんじゃないだろうかとさえ思いましたが、涼しい10月を迎えられているでしょうか?
さて。10月は、書くのに困ってしまうほど、気象災害の少ない月です。その分、くだもの狩りやキャンプなど、観光には最適な時期ですよね。人様の楽しみに水を差すのが大好きな私は、それでもゆゆしい話題を見つけ出してきましたので、紹介します。
まず、9月の終わりから10月の初めにかけて、梅雨のようにしとしとと雨が降り続くことがあります。これを「秋りん(しゅうりん)」と言います。天気図を見ると、梅雨時期と同じように停滞前線が東西に横たわっているはずです。春と夏のあいだには「梅雨」、冬と春のあいだには「菜種梅雨」があるように、夏から秋に移り変わるときにもこうやって「秋りん」がやってきて、暖かい空気と冷たい空気との「ケンカ」が行われるのです。
そして、こうした前線の上には、低気圧や高気圧ができます。低気圧が西から東へ通過するには大体3~4日かかり、高気圧も同じくらいの速度で移動しています。
その天気変化をみてみましょう。
まず、低気圧が通過する前は、暖かく湿った空気が南から吹いてきます。蒸し暑くて、不快です。やがて、雨が降り始めます。(このときに温暖前線や寒冷前線が通過しているのです)雨が上がると、冷たく乾いた空気が北から吹いてきます。そして、「天高く馬肥ゆる秋」と形容されるような青空が広がります。(このとき、広く高気圧に覆われています)やがて、北寄りの風が東寄りに変わってくると、それはもう高気圧の後面に入った証拠で、次の低気圧が近づいてきているのです。
このように空気の入れ換えを繰り返しながら、一歩ずつ、本格的な冬に近付いていくのです。
(気象予報士 チャーリー)/絵:吉田たつちか)

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