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フリーミアムが主流に

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1412-04 最近、こんなDMメールがきた。肖像権フリーの女性アイドルです。商用・非商用を問わず、自由に無料で利用できます、とある。
添付してあったURL(//0bz.biz/kdss165449/112771)を開くと、双子姉妹HIPHOPユニット「MIKA☆RIKA」の写真が「屋外」「生活」「ビジネス」「感情」「パーツ」「グラビア」「広告」などのカテゴリーに分かれて、豊富に提供されている。
モデルや芸能人にとっては、肖像権そのものが商品価値を保持し、高めるものなのに、逆転の発想で、これを無料にすることで、ネットを通じて広くアピールしてしまおうというわけだ。
基本的なサービスや製品を無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みをフリーミアム(Freemium)といい、ソーシャルゲームや書籍、映画など色んな分野に及んでいる。
最も有名なのがYoutubeで、映画やテレビドラマ、音楽など色んな分野の映像を無料で見ることができる。
当初、勝手にアップされる映像を著作権や肖像権をたてにとって削除を求める歌手もいたが、最近ではあきらめたのかほとんど垂れ流し状態だ。映像にコマーシャルが入るようになってきたので、見る方も罪悪感が薄れてきたような気がする。当初から、Youtubeでの放映を自由にしていた高橋真理子などは、コンサート予定が発表されるとすぐに売り切れになるほどでむしろ、Youtubeで、ファンが勝手流で情報をアップさせていることがプラスになっているようだ。
このように、書籍であれ、映像であれ、フリーミアムが主流になってくると、売り方も変ってくるし、結果的には実力のある本物だけが売れることになる。
小生もネットで自動車修理関係の専門書籍の販売(TEBRA)を行っているが、一部の書籍で試験的に、数ページ分を立ち読み的に無料で配信してみたところ、その方が売れ行きがいい。先日は、自動車塗装関係のビデオDVD10枚組の1枚をYoutubeを介して無料で見れるようにしたところ、売れ行きが大きくアップした。
最近、雑誌・コミックが読み放題のサイト「ビューン」をiPadで楽しんでいる。雑誌だけなら月間400円で色々な雑誌が読める。一部の雑誌は立ち読み方式だが、サンデー毎日、週刊朝日、アサヒ芸能、エコノミストなど著名雑誌が安価に全読みできるのがうれしい。雑誌や新聞など、これまでの紙媒体は、印刷前の段階までは、デジタルコンテンツとして制作されているので、そのままネットで公開できる。地方の雑誌や広報(市民広報誌など)、観光案内を無料で公開しているサイトも出始めている。企業の広報はもちろんのこと、製品カタログや社内報などもフリーミアム公開することがマーケティング手法として当たり前になる時代になってきたようだ。 (ジャーナリスト 井上勝彦/絵:そねたあゆみ)2015-01

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