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冷え性の原因と養生法

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1503-3 皆様の体温は腋の下で36.5度以上ですか?体温が1度低下すると、基礎代謝は約12パーセント、免疫力は30パーセント低下すると言われています。冷えの原因はいくつもありますので、それに合う養生をなさってくださいね。

1、砂糖、油物などの摂りすぎによる冷え
消化に負担をかけるこれらの食品により、消化管の運動が弱まり、食物が長時間滞留してガスなども生じやすく、腹が張る、便秘、あるいは下痢などの症状が出やすくなります。
間食をさけて、決まった時間に、腹七分の食事を頂きましょう。漢方では、胃腸の冷えとお血に、大熊柳をお勧めします。

2、血の不足による冷え
女性は出産や毎月の月経等で、常に血液は不足する傾向にあります。血液は循環して体を温める働きがありますので、不足すると冷えが生じます。
常に意識して色の濃い野菜、黒い食物、イカやタコ、赤身のお肉、プルーンや落花生などをとりましょう。常日頃から、声が小さく元気が無い方は気血が足りませんので、同時に穀物や根菜類を併せて摂ってください。
漢方では高麗紅参やコルマータQ10、棗参宝、子羊袋などの造血補気作用のあるものを処方します。

3、ホルモンバランスの不具合による冷え
更年期や出産後などのホルモンの変化が、自律神経の乱れを起こして血流不全を起こすのがこのタイプです。手足が冷えて頭がのぼせたり、突然熱くなり汗をかき、その後急に冷えたり…という症状を起こします。
このような方は、まず睡眠と起床、食事の時間をきちんと定め、体内時計をリセットするとともに、十分な休養を心がけてください。
食事では、納豆、味噌汁、豆乳、豆腐などの大豆製品を補給しましょう。
漢方では、ホルモンバランスを整えるタンポポ茶、プラセンタ等と一緒に、脳と自律神経を養う新ノーゲンをお勧めします。

4、ストレスによる冷え
どなたの人生にもストレスはつきものですが、性格的に自身に起こった出来事をどう捉え、処理できるかで、ストレスの影響が変わってきます。心が緊張を強いられると、常に交感神経が刺激され、大切な臓器を優先するため、抹消や皮膚表面、そして子宮などの血流は低下します。手足がいつも冷たく、生理痛や排卵痛などがある方は、もう少し心がリラックスする考え方をもってみましょう。
温かいお番茶に、生姜と少量の黒砂糖を入れて、リラックスタイムをもうけたり、ゆったりとお風呂につかってください。漢方では、新ノーゲンや南国刺五加で、脳と心を養いましょう。

5、冷暖房完備の部屋で、運動せずに過ごすことによる冷え
過剰な冷暖房は、人の体温調節機能を麻痺させ、冷えを増加させる原因になっています。エアコンの効いたオフィスなどで、一日中座り仕事をしている方は要注意!運動不足により筋力が低下すると、熱産生が悪くなり、体はどんどん冷えてゆきます。
太極拳、ヨガ、養生体操など筋肉をストレッチさせながら、緩やかな呼吸を取り入れて行う運動は、筋肉を養い全身の血流を改善させます。仕事の合間に、たとえ5分でもこのような運動を取り入れてみてください。
また極端な菜食主義に走るとタンパク質が不足して筋肉が養われませんので、偏食にも注意しましょう。

6、老化(腎虚)による冷え
加齢とともに、腎の力(水と血液の循環)は弱まり、体は冷えやすくなります。特に腰から下の足腰関節の冷え、だるさに痛みを伴い易くなります。早朝や夕方以降に腰の痛みが増したり、夜中に何度もおしっこに起きたりするのも、腎陽虚による冷えです。
過労と寝不足、節度のない性生活は、命のろうそくを縮めますのでご注意ください。
腎陽虚の方によい食べ物は、山芋、長芋、黒豆、海老、ニラ、胡桃、スッポン、ナマコ、ツバメの巣などの食材です。
漢方では、エネスポ(スッポンとスッポンの胎内卵、牡蠣エキス)にて、腎の陰陽両虚を補う方策をとります。地黄丸系列の漢方薬では、胃にもたれる方にも、安心してお勧めできます。
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2015-03

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