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電子図書館

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カラー5 図書館にも電子書籍化の波が押し寄せてきたようで、中野区立図書館の 「なかの いーぶっく すぽっと」が注目をあびている。
館内に専用の無線LAN環境が設置され、電波の届く範囲でのみ、指定の電子書籍を閲覧できる。非ダウンロード型で、アプリのインストールも不要。電子書籍の閲覧は、地下1階の児童コーナーおよびブラウジングエリア内特設コーナーで可能。対象コンテンツは、絵本80作品、名作文学63作品、コミック450作品となっている。
図書館が用意したタブレット端末(10台)を使って電子書籍を閲覧することができるほか、利用者のタブレット端末やスマートフォンでも簡単な設定を行うだけで、電子書籍の閲覧が可能だ。
これは、凸版印刷が実証実験としておこなっているもので、今後、さらに電子書籍の利点を活用してより快適な読書環境を提供できるソリューションの開発を進め、他の図書館・公共機関をトータルにサポートしていく予定だという。
書籍や新聞の編集作業は、現在、ほとんどがコンピュータで行われており、電子媒体など複合的に利用可能となっている現状から、図書館での電子書籍閲覧体制は、今後進んでいくものと思われる。ただ、電子媒体での閲覧は、どこでも可能なのが利便性のポイントの一つなので図書館へ行かなくても読めるシステムまで進展していくことが期待されている。
電子書籍といえば、視力の衰えた小生は聴いて読めるaudiobookを愛用しているが、利用者が少ないのか、ジリ貧状態のサイトが多く、残念だ。聴く書籍は老人だけでなく、視力の不自由の方にも有益なものなので、ぜひ普及拡大してほしい。
孫娘(小学2年)の通っているアメリカンスクールでは、学校・生徒・先生が電子書籍に関して、ネットで結ばれている。ネット上にその学年で読める(読むべき)本が約1000冊収録されており、生徒は、自宅のパソコンで電子書籍を読む。電子書籍は難易度がabcdで表示されており、やさしいものから読んでいき、難しい書籍にチャレンジしていくことが出来る。宿題として毎日数冊読むことが義務付けられているほか、本の好きな生徒は、さらに、どんどん読み進んでもいい。そして、読んだ本は生徒だけでなく、先生にもわかる仕組みになっている。現代っ子らしく、ゲームに目のない孫娘だが、ネット書籍を読むことも大好きで、すでに相当数の本を読破している。ちなみに最難易の本はページ数の多い、リンカーンの伝記だった。(ジャーナリスト 井上勝彦)2015-04

 

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