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食事からのホルモンについて

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(絵:そねたあゆみ)

 乳がん発病と大いに関係しているのは、食事による影響です。

平成元年以前は、乳がんは極めて少なく、特に20〜40代の若い方の乳がんを、殆ど耳にしませんでした。ところが最近では、若い世代の乳がんが爆発的に増えています。

 食事の欧米化に伴ない、我が国だけでなく、中国や東南アジアの国々でも以前にはなかった若い方の乳がんが増えているようです。

 まず気を付けていただきたいのは、乳製品と食肉脂肪の取り過ぎです。乳製品や食肉脂肪が直接に悪いのではないのですが、そこに含まれるホルモン剤が問題になります。

 柔かいお肉を作るために、牛の配合飼料の中には女性ホルモンが入っていますし、お乳を沢山出すためにも、女性ホルモンが入っています。また、卵もそうで、卵を沢山産み落とすよう、食餌にホルモン剤が入っています。さらに、密飼いしている家畜たちが、感染症を起こすと大変なので、抗生剤も添加されています。

 このような化学薬品は、家畜にとっても異物となるので、お乳や卵そして脂肪の中に排泄されます。化学薬品は脂の中に捨てられると思ってください。

 従って、そうしたお乳や卵から作られた製品、霜降りのお肉などから、無意識のうちに環境ホルモンや化学薬品を取り込んでしまうのです。そして、そうした薬品はやはり脂肪の組織に溜まり易く、乳腺を刺激して慢性炎症を起こす原因になります。

 巷には、ケーキやアイスクリームなどのスイーツが溢れていますが、特別の日を除いて常食しない方が良いかと思います。

特に、月経前に胸が張りやすい方や、アレルギー、アトピーのある方は、少量でも炎症を起こす可能性があるので、十分に注意なさってください。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵) 2019-05

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