おもしろコラム通信 6月号 2005.6.1  No.014

 

おもしろ通信は、おもしろコラムに登録済みのコラムニストが登録時に記したメールに無料で配信しています。

おもしろ通信発行月の前月によせられた全てのコラムを掲載しています。

採用されたコラムには挿絵を入れています。

当該コラムの内容を無断で他に転用することを禁じます。

 

月経前症候群(PMS)

月経前は、女性にとって一番しんどい時期かもしれません。大なり小なり、様々な症状が月経前には集中します。

本来、体の陰陽のバランスがとれている方は、生理は28〜30日周期で定期的にやってきて痛みもほとんどないのが普通です。

鎮痛剤を飲まなくては我慢できないような痛みが生理中や、生理の前後にも続く人は、冷えと血液の酸化、汚れが考えられます。

女性にとってストレスは大敵です。ストレスを感じると、ホルモンのバランスが乱れやすくなります。ストレスを受けないことは生きている限り不可能ですが、ストレスに強くなる体作りが大切です。それには、まず体を冷やさないようにすること。

そして、血液を汚さないようにすることです。

生理痛や、下腹部痛がひどい方の食事の好みをきいてみますと、砂糖の入った食品

や、果物が大好きです。

砂糖や果物のとりすぎは、体を冷やして血流を悪くするばかりではなく、痛みの感覚を強くすることがわかっています。虫歯のときに、チョコレートを食べると痛むのと同じ理屈です。

また、スパゲティー、ハンバーグなどのアブラを多く使った西洋料理や、牛乳、卵、肉などの動物性食品をたくさん召し上がっておられるようです。

これらの食品は、体内で酸化され、炎症を引き起こしたり、血液をかたまらせて汚してゆきます。

生理前1週間ぐらいから、これらのものと、なす科の野菜、香辛料を控え、ご飯とお味噌汁、漬物などを中心にしたメニューに切り替えてみてください。それだけでも、今回の生理がずいぶんと違ってくるはずです。

子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣膿腫などの病気は子宮の冷えと汚れが進んだ状態です。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー  高田理恵)

 

6月の雨に感謝

6月といえば梅雨で雨の多い月ですが、テレビなどの天気予報でよく耳にすることを書いてもつまらないので、ちょっと難しい話になりますが、アジアの気候と日本の梅雨との関係について書いてみます。

 アジアの東南部からインドネシアにかけては、世界で最も顕著なモンスーン(季節風)が吹く地域です。大まかに言うと、モンスーンは、暖まりにくく冷えにくい海と、暖まりやすく冷やすい陸との温度差に起因して吹くものです。その点では1日周期の海風や陸風の原理と似ています(夏・昼間は海から風が吹き、冬・夜間は陸から吹きます)。が、モンスーンは、数ヶ月にわたって広い範囲に影響を及ぼすという点で、異常気象にもつながりかねない世界的にも重要な現象です。

 さて。春になり日照時間が長くなり、日射量が増えてくると、海からのモンスーンが吹き始めます。それは太平洋からアジア南東部に吹き付けますが、インド南西部のモンスーンは、その先に立ちはだかるチベット高原を越えられず、高原の南東部を回って東アジアに北上していきます。一方チベット高原の北には冷たくて乾いた西よりの風(偏西風)があり、この風とモンスーンが中国北部から日本西部付近で合流します。そこにできるのが梅雨前線です。海生まれの海育ちで暖かく湿っているモンスーンは、偏西風との湿度と気温の違いにより、大量の雨をもたらすことになります。

 一方東日本の梅雨前線は、教科書の記述通り、「北の、冷たく湿ったオホーツク海高気圧と、南の、暖かく湿った太平洋高気圧とがぶつかってできる」ことが知られています。

 いずれも雨をもたらすことに違いはありませんが、この時期の降水がないと農作物が不作になったりすることもあるので、雨には感謝いたしましょう!(気象予報士 チャーリー)

 

たかが枝豆、されど枝豆

初夏といえば、枝豆の季節です。しかし、色よく、塩加減よく茹で上げるのは、なかなかむずかしいものです。 豆としての栄養と、野菜としての栄養を併せ持つ枝豆は、お父さんのビールのつまみだけにしておくのはもったいないですね。

 まず、流水でよく洗って、汚れを取ります。最近はグリーンの網や、ビニール袋に入れられているので、色合いがよくわかりません。なるべく枝付きで束ねられているものが新鮮さの見分けがつきやすいようです。

 大き目のすり鉢、なければざるに入れて、茶さじ一杯の塩とともによくもんで、あくとうぶ毛をとります。次に、キッチンバサミで両端を切り落とし、沸騰した塩水(10〜20%)に食用油を数滴落として、口が少し開くまでゆがきます。茹で上がったら、ざるで湯きりをし、流水でさっと冷やします。ここで色どめができます。大き目のボールなどに新しく少しから目の塩水を作り、これに、枝豆を20分ほどつけこみ、食べる直前に塩水からあげます。

 ちょっと手間がかかりますが、ふっくらして、塩味のしっかりついた、おいしい枝豆ができあがります。ただゆがいただけのものとは、まるで違う仕上がりに、びっくりされることでしょう!

(ブルック)

 

 

 

6月の花嫁

6月に結婚式を挙げる花嫁のことを『ジューン・ブライド』といい、幸せな結婚生活を送ることができると言い伝えられています。

なぜ6月〜ジューン〜なのか、それにはいくつかの由来があります。その中でも一番有力なのが、ギリシャ神話に出てくる女神の中で最高の地位にあるヘラからくるという説。ヘラのスペルはJunoで英語の6月”June”はここからきていると言われています。ヘラは、結婚・家庭・出産などを司る女神であるため、6月に結婚をした女性=ジューン・ブライドは、ヘラに守られ末永く幸せな結婚生活が送るころが出来ると言われているのです。

また欧米では、花嫁が『サムシング・フォー』を身に着け式を挙げると幸になれると言われています。有名なマザー・グースにも出てくる『サムシング・フォー』とは『何か古いもの』、『何か新しいもの』、『何か借りたもの』、『何か青いもの』の4つのアイテムのこと。

『古いもの(過去)』は、花嫁の実家に伝わる結婚式にちなんだ古いもので、ベールや宝石などのこと。『新しいもの(未来)』とは、新しい人生を歩む上での何か新しいものと言われていますが、下着を真新しいものにするケースが多いとか。

『借りたもの(隣人愛)』は、幸せな結婚生活をおくっている親しい友人から、白い手袋などの小物借りるものとされており、『青いもの(誠実)』とは、聖母マリアを象徴している青い色から来ており、青いリボンやガーターが一般的とされています。

そして最後に靴に6ペンスをしのばせると、豊かな結婚生活が送れるといわれているのです。

ヨーロッパの皇族から、ハリウッドのスター達も必ず守っている『サムシング・フォー』と靴にしのばせた6ペンス(現在は10セントが代用されています)。離婚率が高い欧米ですが、最高に素敵なカップルも多く、これらのジンクスに守られているよう。これから結婚式を挙げる方も、この『サムシング・フォー』を試してみてはいかがでしょうか。

(JULIE)

 

 

至福の瞬間

新茶が出始めました。立春から数えて八十八日目「夏も近づく八十八夜・・・」とあるように数日後に立夏を控え「八十八夜の別れ霜」といってこの日を過ぎれば遅霜の心配がなくなるという意味です。

お茶の産地ではここから半月ほどが茶摘の最盛期となり、私たちにも薄甘い新茶の香りが届きます。

食事の後にほうじ茶をお出しすると「お茶が美味しいね」と言われます。何の事は無い、忙しい時にも温度調整の必要が無く熱湯で入れられるほうじ茶なのですが。

おそらく会社でも家庭でも、ましてや一人暮らしの方などにはお茶はボタンを押せば出るか、ペットボトルで買うものとなり、入れたてのお茶を飲むという機会が少なくなっているのでは。

美味しい緑茶は少し手間をかけて温度を下げた70〜90度の低温の湯で入れて、最後の一滴まで注ぎきります。淡い黄緑、香からして甘さが立ち昇り一口含めば甘さとコクが広がります。

日本に産まれて良かったと感じる至福の瞬間です。

 

(現庵)

 

安全運転に欠かせない危険予知

みなさんは車を運転していて高速道路や一般道で合流しようとしている時合図はどちらに出すでしょうか。

右側に合流するのだから右の合図を出しがちですが、左に合図を出すのが正しいのです。右の車線に合流する為に左に曲がるからです。ちょっとまぎらわしいですね。

合流する為に右の合図を出してしまっても本当に右に曲がりさえしなければ事故にはなりませんが、中にはお互い違う意味に捉えていた為に

事故になってしまった合図もあります。

例えばパッシング、

追い越しをする、注意を促すなどの意味の他に道を譲る時に譲る側が

「お先にどうぞ」という意味でも広く使われていますが一方では「こっちが先に出るから出てこないでね」という逆の意味で使っている人もいます。

パッシングをされたから「譲ってくれるんだ」と思って出たのに、同時に向こうも出てきたので衝突してしまったということになります。

また相手方からしてみれば、パッシングをしてから出ているのに向こうが無視して出てきてしまったということになります。

パッシングをされたらこうする、パッシングをしたらそうしてくれる、

実際にそういう場面に立たされれば誰もが条件反射的に行動してしまうでしょう。やはり「もしかしたら〜かもしれない」という危険予知が

安全運転には欠かせませんね。(ディック・ハンター)

 

いちごミルクティー

大人も子供も大好きな、いちごとミルクの組み合わせ。これを紅茶にしてみました。

茶葉は、果物との愛称がいいディンブラのBOP(葉の細かいもの)が適しています。

是非おためし下さい。

<いちごミルクティー・2杯分>

いちご・・・中1粒(熟しているものがよい)

茶葉・・・ティースプーン2杯弱(ディンブラBOP)

水・・・300cc

ミルク・・・50cc(低温殺菌のもの)

砂糖・・・ティースプーン1/2杯

@いちごはヘタを取り、フォークの背などで適当につぶす。

A温めたティーポットにつぶしたいちごを入れ、その上に茶葉を入れ、熱湯300ccを注ぐ。

B3分蒸らし、ミルク50ccを注いでさらに1分蒸らす。

C温めておいたカップに砂糖を入れ、茶こしを使ってBを注ぐ。

*このままでもおいしいですし、いちごのスライスを浮かべたり、ホイップクリームを浮かべてその上にいちごのスライスをのせれば、見た目もきれいです!

紅茶コーディネーター 吉野留美

 

おばあちゃまの着物

知人から「おばあちゃまの着物を沢山譲り受けたので」と着物、羽織などを分けて頂きました。おばあちゃまが大柄な人だったのか、いずれ譲ることを考えて大きめに仕立ててあったのか、サイズも合ったのでありがたく着させて頂いています。昔の着物は大体まず腕の長さが短い場合が多く、ここばっかりは着る時にごまかすにも限界があって中々難しいので合えば儲け物です。どうしても着たい柄ならば直しに出してそれぞれ丈を伸ばしてもらう事も可能。こういうのが着物の良さですね。祖母が何十年前かに着ていた洋服をもらって着ようとはよっぽどの物でない限り考えませんが、着物はある程度サイズ直しも可能ですし、帯・帯揚、紐などの小物類などはサイズも何も気にせず使える懐の深い優れものです。頂いた中でも気に入った紬は、くれた知人が「地味!こんな地味なの本当に着るの?」と訝しがっていた物でしたが、黄の帯と朱の小物類を合わせて色を足せば印象も明るくなって普段着には十分。これからも大事にしたいと思う素敵な文化です。
 (現庵)

 

銀橋

 私が好きな場所がある。大阪環状線に乗っていると、見える景色だ。天満駅から桜ノ宮駅にかけて、大川(旧淀川)にかかっている鉄橋がある。そこから見える景色が好きなのだ。

 川の両岸には染井吉野が植わっていて、春になるとその美しさを誇る。ピンクの空気に包まれて、川にかかるアーチ型の橋、銀橋が見える。その向こうには近代的な建物が並ぶ、大阪ビジネスパーク。またその向こうには、緑の屋根、白い壁の大阪城が聳え立っている。これらが重なる瞬間が、環状線の車窓から見えるのだ。

 古代の昔から大阪を流れている大川に太閤さんの時代の大阪城、現代の大阪の経済を支えてきたOBP、大阪の人々を運ぶ道にかかる銀橋。見た目の美しさもさることながら、時代の交差というものも感じられて、興味深い。

 銀橋は、その名の通り、銀色をしている。綺麗な名前だ。しかし、実際のは排気ガスや土ぼこりの為にすす汚れていて、銀色の輝きはない。空から落ちる水滴に打たれると黒い汁を垂れる、灰色の橋だ。

 けれど、みんなこの橋のことを「銀橋」と呼ぶ。銀の塗料で塗られているからだろう。大雨のあとは、輝きを取り戻すこともある。太陽の光に照らされて、アーチ型の橋がキラキラしている。この時は、「銀橋」と呼ぶにふさわしい感じがする。

 もし、銀橋が他の色で塗られていたら、今の名前では呼ばれていないだろう。今後、違う色で塗装される可能性もゼロとは言えない。そうなった時、この橋は何と呼ばれるのだろうか。

 本当の名前が銀橋にはある。知る人は多くない。見たまんまの名称でしか、銀橋は呼んでもらえない。ラジオの交通情報も「銀橋」と伝えている。もし、近くに行くことがあったら、銀橋の欄干に書かれている本当の名前を覚えて帰ってほしい。そこには、「桜ノ宮橋」と書かれているはずだ。これが、銀橋の本当の名前だ。地名を冠にした、普通の名前だ。やっぱり、銀橋と呼ぶ方が親しみが湧く。

(講談師 旭堂花鱗)

 

初めてのスピーチ

 普段、人前で喋りなれていない人が、突然スピーチを頼まれることがある。何を言っていいか判らないだろうし、どのように喋ったらいいのか判らないだろう。

そのような時はまず、草稿を作ってみる。初めから文章にしようとは考えずに、出だしとシメの言葉だけを、メモ用紙などにアイデアとして書き出しておく。そうすれば、シメの言葉に向って文章を書くことが出来るし、つじつまも合いやすい。

 また、文章は長いものは書かなくても良い。短い文章をつなげていけば、立派なものになる。実際にマイクの前に立った時に、緊張のあまり言葉を忘れてしまうことがままあるが、このような際にも、短い文章ならば、思い出しやすくなる。

 人の感情の中で、引き起こさせるのが一番難しいのは笑いだ。時々、笑いを取ろうとして、暴露話や下品な洒落を言う方もいるが、これはかえって場を白けさせるような結果にもなりかねない上に、スピーチをしている本人が、これにより、余計に緊張してしまうこともある。誠実にテーマに沿った言葉を並べる方が、懸命である。

 草稿が出来上がったら、練習だ。目で文字を追うだけでなく、声に出して練習をしてもらいたい。この方が草稿を忘れにくい。また、鏡の前で自分の顔をみながら稽古をすると、イメージトレーニングにもなるので、気持ちの鍛錬にもなる。

 さて、本番だ。マイクの前に立つ前に、こぶしを強めに握り締めてみよう。手の平に「人」という字を書くというおまじないもあるが、これも同じ作用を狙っているはずで、不思議と緊張が和らぐ。大きく深呼吸をし、自分の名前を言ってみる。お客さんの注目が集まった。存分に練習の成果を発表してみよう。

(講談師 旭堂花鱗)

 

 

 

*採用分以外は5月中に投稿いただいたコラムを投稿順に掲載しました。

*コラムによっては後日採用となる場合もあります。その際は、採用月に原稿料をお支払いしています。

*締め切りは毎月15日(次月号分)です。

投稿はこちらからお願いします。

*1年以上コラムの投稿がない方は登録を抹消いたしますのでご了承ください。

 

 

6月新規登録のコラムニスト

 

〔出版のお知らせ〕

コラムを投稿しておりますカン美加です。いつもお世話になっております。
私事ですが、この度本を出版いたしました。
書名[韓国ってこんなとこ嫁いでわかった、おとなりの常識]
カン美加著
トラベルヴォイス新聞社刊
定価1000円(税込)
ISBN4-434-06186-0 C0026
2005年6月発売

<暮らし〜編集部より>カン美加さんおめでとうございます。発売されたらさっそく買い求めます。みなさまもカン美加さんに続いて頑張ってください。

 

 

*今月採用された方(上記挿絵入りのコラム)には掲載ニュースレターと稿料として5千円分のクオカードを発送しましたのでお受け取りください。

*投稿いただいたコラムが後日採用になる場合があります。この場合の稿料は採用月に支払われます。

 

おもしろコラム

http://omosiro-column.com/

(有)日本ジャーナル社「暮らし〜」編集部

東京都武蔵村山市大南5-8-1

TEL 042-563-6961 FAX 042-563-0277

e-mail   atec@inv.co.jp