おもしろコラム通信 1月号 2006.1.17No.021

 

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先天の気(腎気)と後天の気(脾胃の気)

人の生命力は、親からもらった先天の気(腎気)と、食物から採り入れた後天の気(脾胃の気)により決まります。

先天の気は、生まれながらに決まってしまっているので、体力や免疫力が低下して、闘病中の方は、後天の気を高めて、胃腸を立て直し、病気に打ち克つ力をつけてゆくことが大切です。

食物は、脾胃の働きで栄養となり、血液によって各臓器へ分配され、体を維持してゆきます。

また、免疫細胞となる白血球、酸素を運搬する赤血球などの血を作るのも、脾胃が司っており、胃腸はまさに、免疫力の大元です。

食物のまちがい、食べ過ぎ、ストレス、体力を上回った治療などによって、脾胃が損傷されると、全身に気血が巡らなくなり、

1,酸素や栄養素が十分に届けられない

2,免疫パトロールが低下する

3,解毒代謝、排泄が鈍る

4,ホルモン系に異常をきたす

などが起こり、病気が起こりやすくなったり、直りにくくなります。

脾胃の働きが改善され、正しい気血が巡るようになると、免疫も整い、病気に対する抗病力がついてきます。

食欲が落ちて、体重が減ってきている方は、まず、脾胃の立て直しをはかり、お

腹をよく温めてください。

 

(薬剤師、薬食同源アドバイザー  高田理恵)

 

 

「平年値」と雪

この冬、近畿地方には、今年も暖冬傾向であるという予報が出されました。が、12月初めの時点では「平年より気温の低い日」が続いています。

これらの基準となる「平年値」とは、10年ごとに見直されており、今使われている値は2001年〜2010年まで適用され、1971年〜2000年までの30年間の平均の値が使われています。地球の温暖化が始まったのは、石油・石炭などのいわゆる化石燃料が使われ始めた産業革命の頃からといわれていますので、近年の「平年以下」なんて、寒いといってもまだまだ序の口だと思って、寒さを乗り切りましょう!

さて、寒波がやってきてまず気になるのは、やはり雪が降るか降らないか、ではないでしょうか。特に、普段から雪の備えが不十分な太平洋側の都市部などでは、少しの積雪でも交通機関に大きなダメージを受けたりすることがあります。

一般的には、地上の気温が2℃以下で、降水は雪(2〜4℃だとみぞれ)になると言われています。また、能登半島の輪島の上空に-35℃以下の寒気がくるの日本海側で大雪あるいは逆に、日本の南海上、八丈島の南を低気圧が東進すると、関東地方で雪が降ると言われています。

また、降水の1mmは降雪の1cmに相当すると言われています。「1時間5mmの降水」が、雨ならば大したことはないかもしれませんが、もしそれが雪で、5cmも積もったりしたら、大変なことになります。

地上付近の空気が乾いているほど雨が雪になりやすく、異常に空気が乾いていれば、7℃でも雪が降ったことがあるとか。

日本には「雪、月、花」ということばもあるように、雪は時には風情を添えるもの。十分に注意して、美しい冬を事故なく満喫いたしましょう!

(気象予報士 チャーリー)

 

 

「初夢」を楽しむ

皆様良い初夢を見ることができたでしょうか?

年が明けてから初めて見る夢を「初夢」といいますが、新暦では元日もしくは二日の夜、旧暦の時代は節分の夜であったなど、捉え方が全く異なり一定しません。

昔は良い夢を見ることを願って宝船の絵を枕の下に敷いて寝る風習がありました。この宝船の絵の多くには「長き世の十の眠りの皆目覚め波乗り船の音のよきかな」という歌が書き添えられていました。ひらがなに直すと「なかきよのとをのねふりのみなめざめなみのりふねのおとのよきかな」となり上から読んでも下から読んでも同じ文句になる回文となっています。これは吉夢が現実になるように、また逆夢にならないようにという二つの願いがこめられたものと考えられています。

また宝船の絵の裏面には、獏の絵が描かれているものもありました。獏は人の悪夢を食べ、その革を敷いて寝ると邪気を避けるという中国の古い伝承に基づき、期待に反して悪い夢を見ないようにというものです。

日頃無信心でも初詣に行って一年の多幸を祈ったり、おみくじを引いてその吉凶に一喜一憂したりする方は多いはず。初夢に限らず時には先人に倣ってまじないをし、吉夢が見られるように祈りながら眠りにつくなど、古いならわしを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

(現庵)

 

風邪には「しょうがの練りチューブ」

寒さが増し、本格的な風邪のシーズン到来となりました。

日本も欧米同様、風邪をひくとまず医者にかかりますよね。医者にかからないまでも、市販の風邪薬に頼る人は多いのではないでしょか。

台湾では、風邪をひくとまず漢方医を訪れます。かなりの重症でない限り漢方医で症状を言い、漢方薬を処方してもらい、それを煎じて飲むという東洋医学を好む人が多いからです。温泉も多い台湾なので、自然の力で治癒させたいという考えを持つのでしょうね。

西洋医学が嫌煙される理由の一つには、西洋医学を取り入れている医師が処方する薬の多さにもあります。台湾では、薬の副作用を抑えるための薬も出されるので、ただの風邪に7種類以上もの薬が出されることも珍しくないのです。逆にアメリカでは、風邪程度では薬に頼らない方が良いと考える医師が増えているので、何だか皮肉な話ですよね。

冬の時期に多い喉風邪ですが、とても効果的な治療法があります。それは、市販の「しょうがの練りチューブ」を使用したとても手軽なもの。

ホット・レモンティーに少々しょうがの練りチューブを混ぜて飲むと、とても喉が楽になり、身体もポカポカと温かくなりま

す。熱がある時も発汗作用があるので、汗をかき熱を下げる助けをしてくれるのだそうです。

「何だか調子がわるいな」と思った日には、バックに「しょうがの練りチューブ」を入れてみては如何でしょうか?

(JULIE)

 

 

難を転じる南天の実

赤い実が有名な南天が、花も美しいことは、あまり知られていない。よく街角にも生えているはずなのに、目につかない。夏に咲かせる小さな花は、極淡い黄色をしている。白に限りなく近い色だ。柔らかく温かい印象を受ける。夏に舞い降りてきた雪のようにも見える。細い枝が花の重みでしなる所も、雪が積もっているように感じられる。この南天は、雪の降る季節に大活躍をするのだ。

風邪が引きやすくなる冬、秋に実った南天の実を食べると、咳が止まるという。昔から伝わる知恵の一つだ。生で食べることもあるし、乾燥させたものを煎じることもある。薬効は実だけではない。葉には殺菌効果がある。おせち料理やお赤飯の上に南天の葉が置いてあるのは、腐敗防止にも役立っている。ただの飾りだけではないのだ。他は、茎や葉を煎じて、痛み止めや滋養強壮にも使われることもある。

薬効だけではなく、厄除けとして庭先や鬼門方向に植えられることも多い。ニンニクが東西関わらず厄除けになっていることから判るように、薬効が強いものは、悪いものから守ってくれると信じられている。実を食べても煎じても良し、葉も茎も根も、余すことなく薬として使用することが出来る南天は、昔の人にとっては、まさしく万能の神に見えただろう。

お正月の飾りつけに、福寿草と南天を合わせるものがある。黄色と赤が美しく、とてもおめでたい感じがして、新年ムードが盛り上がる。これは、見た目だけで組み合わされたのではなく、南天は難を転ずるとされる縁起物で、福寿草と二つ並べることにより、「災転じて福と成す」という意味が込められている。こう聞くと、益々南天への有り難味が増えてくるような気がする。

(講談師 旭堂花鱗)

 

高齢者にもオススメ☆アロマセラピー

若い女性を中心に人気のアロマセラピー。キャンドルやアロマポットで芳香浴をしたり、入浴時にお風呂に入れたりなど楽しみ方はいろいろ。いい香りが好きだから、という理由でやっているという方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、香りによって精神を安定させたり、元気になれたり、集中力が高まったり…と、いろんな効果があるんです。

そんなアロマセラピー。若い人だけのものにしておくのはもったいない!高齢者の方にもオススメなんです。香りは記憶に影響を与え、出来事と結びついて記憶に残ったりするので、痴呆症の防止にも役立ちます。

使い方としては、上で紹介したような基本的な使用法の他にも、例えば寝たきりの高齢者の方の介護をされている方が、手のひらに少しだけラベンダーのアロマオイルを塗って香りを付けて、高齢者の方の手などにそっと触れてみてください。ラベンダーは直接肌に塗っても大丈夫なオイルで、精神安定などの効果があるのでホッとして安らいだ気持ちになれます。介護者も同時に癒されるいい方法です。鎮痛作用などもあるので痛みのあるところなどをさすってあげるのもいいかもしれません。体を拭いてあげるときに温かいお湯に1〜2滴ラベンダーなどのオイルを入れて、それをしみこませたタオルで拭いてあげたりしてもいいですね。

高齢者の方は不安になったり落ち込んだりしがちです。そんなときは素敵な香りで包んでみてはどうですか?

(※アロマポットやキャンドルなどを使用する場合、火の取り扱いに十分ご注意ください。火が気になる方はマグカップなどにお湯を張り数滴たらしておいて置くだけでも香りは広がりますのでお試しください。また、人によっては特定の匂いに対してアレルギー反応が出る方もいらっしゃいます。異常が現れたらすぐに使用を中止してください。)

(成宮わたる)

 



 

 

 

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81)たか(ペンネーム)

東京都在住

・印刷会社での校正業務の傍らミュージシャンとしても活動中

 

 

<編集後記>

・今月号の発行が遅れたことをお詫びします。

・「おもしろコラム」blog運営会社が11月末でサービスを終了すると連絡がありましたので、下記に変更しました。小生のblogの種類も多くなったので2つにまとめ、カテゴリィで分類しました。情報を移転中ですが、季節感のあるものなどは、その時期に移転しますのでご了承ください。

http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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