おもしろコラム通信 1月号 2007.1.11 No.033

 

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気血が足りない方の養生

体が疲れやすい、めまいがする、気力がない、少し動くと症状が悪化する息切れ、不眠、手足のしびれ、月経不順などの症状でお悩みの方・・・・

このような方は胃腸の機能が弱く、食物のエネルギーがうまく転換されにくい体質です。

こんなときは、油物、甘い物、冷たいものなどを避け、また、消化のよいものでも、食べ過ぎはよくありません。

腹6〜8分にとどめ、回数を増やしてもかまた、胃腸の調子が悪い方は、背中がとても懲りやすく、そうなると消化管が全く動かず、ドスンとしてしまいます。

ストレッチなどで、背中をしっかり伸ばしたりゆるめたり、それでも動かない方は、仰向けに寝ころんで、ゴルフボールなどを背中の凝っている部分にしき、ゴロゴロとしてみてください。

こりがとれると、必ず胃腸が動いてきますヨ。

また、気を増やすには、ある程度体を動かしてやることも必要です。

座り仕事の方は、1時間に一度は、ストレッチやスクワットなどで体を動かしてください。

まいませんし、食べたく無いときは無理に食べる必要はありません。

食事の時間がきたから食べるのではなく、お腹がすいてから召し上がってくださいね。

できれば、お腹がすいて、グーグー鳴りだしてから食事をとるようにするとよいのです。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー   高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

冬将軍の正体

冬になると、天気予報でよく「冬将軍」ということばを耳にするようになります。「冬将軍がやってくると寒くなる」というのはご存じでしょうが、さて、冬将軍の正体とは一体何でしょう?

冬将軍は、正式には「シベリア高気圧」と言います。その名の通り、シベリアで生まれます。 10月を過ぎたころからシベリア辺りの高緯度地域は、太陽の陽射しが弱まるため、徐々に冷え始めます。クーラーが足元から冷えていくので経験されていると思いますが、冷たい空気というのは暖かい空気に比べて重いのです。

シベリア地方では、どんどんと、冷たい空気が地表付近に滞留していくのです。それが非常に大きなかたまりになったのが、冬将軍・シベリア高気圧なのです。大陸育ちなので、非常に乾燥しています。

夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が南から張り出してくるようにシベリア高気圧も日本列島に対して北西(あるいは西方)から張り出してきます。

が、この非常に冷たく乾燥した冬将軍に対して、日本海は暖流の流れ込む、温泉のようなものなのです。

日本海があることで、大陸と、日本列島の日本海側、さらには太平洋側との気候に大きな違いができるのです。

冬将軍が比較的暖かい日本海を通るとき、下は暖かく上が冷たいという立体構造になります。すると冷たい空気の方が重いので、下にもぐり込もうとします。

これが「対流現象」で、これのときに積乱雲の列が発生し、気象衛星画像に見られる「筋状の雲」ができるのです。

しかしこれも、日本列島を南北に貫く脊梁山脈を越えるときに雪を降らせると同時に水蒸気を落とし切ってしまうので、太平洋側では乾燥した晴れのお天気が続くことになるのです。

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

3本の鼎(かなえ)

組織を支えるには最低3本の鼎(かなえ)の足がいると思います。

国家に当てはめてみたとき、それは「軍事、経済、外交」となり、その中の軍事だけをあてはめてみたなら「作戦、補給、情報」となるのでしょう。

これを企業にあてはめてみると、「技術、経理、営業」となります。

ただ問題なのはこの3つの足は本質的に仲が悪くなるようになっているということです。

何故か?

それはひとえに視野の狭さからきていると思います。

営業は売れたら「俺達の営業力」、売れなかったら「こんなもの作った技術が悪い」。

一方、技術はその逆のことを言うし、経理は経理で、「自分達の資金繰りで支えているのに、我々には陽があたらない。」とこぼす。

これは、偏に色んなセクションを経験してないから起こることだと思います。

経理にも営業を経験させた方がいいし、技術屋ももっと経理のことがわかるようにさせるべきだ。よくある、入社以来、「何とか畑」一筋となどというのは、旧帝国軍人のような視野の狭い人間を生む要因となるのではないでしょうか?

「人、金、物」と言ってしまえばそれまでですが、この三本の柱がバランスよく立つ必要があり、どれか一本だけが突出したり、極端に短いとそのテーブルは安定せず、倒れてしまう可能性があります。

その意味で、戦前の日本は軍事のみが突出しており、戦後は経済のみが突出したいびつな形になっており、決して正常な形態をなしているようには思えません。

今日でも、経済で発展を謳歌しても、軍事的に無力では、外交的発言力も低下せざるを得ないし、外交の失敗は、経済にも影響し、国民の生活を直撃する。オイルショックがいい例でしょう。

にも関わらず、日本人は、誰も自国を防衛しようということを提唱しようとしないし、外交にも興味がない。人は、船が沈みかけても、いや、沈みかけているからこそ、自分の一等船室にしがみつくものなのでしょうか。

(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

寒造り(かんづくり)

小寒(1月6日頃)から立春(2月4日頃)の期間に日本酒を造る事を「寒造り(かんづくり」といいます。

江戸時代頃までは通年に渡り酒を造る四季醸造(しきじょうぞう)が行われていましたが、江戸幕府がその時々の食糧事情や政情等により不安定な酒造統制を行い、米不足になると寒造り以外を禁じたり、逆に米が供給過剰となると四季醸造を解禁する、などを繰り返す内多くの蔵元が安定して認可される寒造り以外をやめ、次第に主流となって今日に至るという経緯があるようです。

しかし酒造りに関る杜氏を始めとする職人達にとって厳寒の中での作業は辛く厳しいものである事が想像に難くありませんし、麹菌という生物を使って行う醗酵も低温中での進行速度は遅い、と一見負の要素が多いように感じられますが、古来より総じて寒造りは良い酒ができるといわれ、品質の点からも寒中以外の酒造りはあまり省みられなくなりました。

酒造りには米と水が必要不可欠ですが、中でも日本酒の成分の約80パーセントを占める水は出来上がりの品質を左右する大きな要素となり、良い水を確保する事が良い酒造りの基本であるといえます。酒蔵が川の近くに多いのも、酒造用水として川の伏流水を汲み上げて用いている事によるものと考えられます。

江戸時代より高品質な酒を産出してきた兵庫県南西部の灘(なだ)では海岸沿いに酒蔵が立ち並び、六甲山地に降った雨が花崗岩質の地層をくぐり抜ける間にミネラル分を多く含んで湧き出した宮水(みやみず)と呼ばれる硬水を用いて酒造りを行ってきました。

水に含まれるミネラル分は酵母の発酵に関与し、ミネラル分が多い硬水を用ると酵母が活発に働き発酵を促進して風味の濃い酒が出来、逆に軟水を用ると発酵は緩やかに進行して風味の穏やかな酒が出来ると一般に言われています。

これまで酒造りには硬水を用いるのが主流でしたが、近年では軟水で醸した酒の味わいが現代人の味覚に合うと軟水醸造も見直される傾向にあるそうです。

政情や消費者の嗜好など時代の流れに伴って静かに変化をとげてきた酒造りの歴史。暦の上では春とはいいながらもまだまだ寒さ厳しい立春過ぎ頃に出回る新酒が新しい季節の訪れと共に楽しみでなりません。 

(文:現庵/絵:吉田たつちか)

 

レンジ豚(ラーメンやチャーハンにもピッタリ)

完成写真 材  料 (3人分)
豚肉(かたまり)
しょう油
しょうがのすりおろし
300g〜400g
大さじ2
小さじ1
しょう油(たれ用) 小さじ2
付け合せ
 ねぎ
 カラーピーマン
 ブロッコリー
 その他季節の野菜
各適量

お好みでばら肉肩ロースを選んでください。
もも肉はパサパサで硬くなりますので不適当です。

作り方

@ きれいなビニール袋にかたまりの豚肉を入れ、
分量のしょう油・しょうがのすりおろしを入れる。
よくもみ、ビニールを押さえつけて中の空気を
抜き、口をしばって
1時間以上※冷蔵庫で
寝かせる。

※1時間以上
浸ける時間のない時は、料理を始める
最初に肉を漬け込んでおけば良いでしょう。


A 漬け込んだたれごと容器に移し、フタをして
レンジ500wで10分加熱する。加熱途中で取り
出し肉の上下を返す。加熱後、竹串等で中央を
刺して不透明な肉汁が出たら30秒づつ
追加加熱する。

熱くなるので容器の下に皿を敷いておく


B 加熱後レンジから取り出し、熱い!フタをしたまま
あら熱が取れるまでしばらく置いておく。
あら熱が取れたら、肉を取り出し、容器に残った
肉汁にしょう油を加え、フタなしで
レンジ500wで30秒加熱してたれを作る。

C

肉をスライスし、付け合せの野菜とともに盛り付け、たれをかける。

 

(電子レンジ料理研究家 MaRoママ  絵写真共)

 

 

 

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<編集後記>

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