おもしろコラム通信1月号 2009.1.04 No.057

 

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キレル子、ムカツク子をなくす食生活  

私の保健室には、「うちの子、すぐにキレルし、ムカツクなどの言葉を連発するのですが、どうしたものでしょうか?」という相談が度々あります。

このような相談は、以前は中学生〜高校生に多かったのですが、最近は低年齢化して、小学生のお子様の相談であることも多くなりました。

キレやすい・・・というのは、個人の性格や、人格ではなく、生体ホルモンのバランス失調による影響が大きいと考えられています。

攻撃性、闘争性を促進するホルモンとしては、男性ホルモンであるアンドロジェンがあげられますが、これは、中高生男子でピークを迎えます。

また、卵、牛乳、乳製品、肉などをたくさん食べますと、性ホルモンが刺激され、小

学生のうちから初潮を迎えたり、男性ホルモンが活性化され、攻撃性を増すことになります。

これらの問題を抱えたお子様の食事について尋ねますと、パン、牛乳、乳製品、卵、ハム、肉を中心とした洋食であることが多く、さらに、加工食品、インスタント食品、ファーストフード、スナック菓子など、ミネラルを全く含まない食事メニューが共通してみられました。

これらを、ご飯と味噌汁を中心とした、日本古来の和食に戻していくことが大切です。

また、攻撃性の男性ホルモンに対し、それを抑制するような、神経伝達物質がセロトニンです。セロトニンを増やすには、次の様な工夫が必要です。

1、精白食品(白砂糖、白米など)よりも、精製されていないもの(黒砂糖、玄米)をとろう

2、加熱処理によりビタミンが破壊されるため、生の物もメニューにとりいれよう

3、塩素処理された水を飲まないよう、浄水器などで工夫しましょう

4、なるべく無添加、無農薬の食品を選びましょう

5、カフェイン、チョコレート、ココアなどのとりすぎに注意しましょう

現代の食事は、知らず知らずのうちに添加物などをたくさん口にしてしまい、それらが、内分泌を攪乱させたり、自律神経を乱したりすると言われています。

これらを摂らない事は不可能なので、いかに、摂ったものを素早く解毒排泄してゆくかが重要なポイントになります。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

 

 

地上天気図と高層天気図

天気予報で何気なくひんぱんに使われることばで、何となく聞き逃していることはありませんか?例えば、「前線」「寒気の中心」「ジェット気流」、などなど。

これらは、「高層天気図」といって、地上より高いところの天気図を参考にして決められています。

新聞や天気予報で見かける天気図は、「地上天気図」です。描かれている線は、同じ気圧のところを結んだ「等圧線」や前線です。しかし高層天気図は、これとは全く違っています。

例えば、前線を決めるのは主に「850hPa(ヘクトパスカル)高層天気図」です。つまり、地上では、気圧が同じところを結んで線を引いているのに対し、高層天気図では気圧が同じ場所の「高度」に線を引いているのです。これを「等高度線」と言います。前線は、850hPaの天気図で、等高度線が密集しているところを目安に引かれます。850hPa面は、およそ、高度1,500付近、つまり、富士山の中腹辺りの高度に当たります。

また、高層天気図に描かれているのは等高度線だけではなく、観測地点の気温や風向・風速、湿度なども表現されています。そこで、500hPa面での気温が-30℃以下になると、おおむね「寒気」と呼ばれます。500hPa面といえば、高度はおよそ5,000m。エベレストの中腹くらいに当たります。真冬の寒気は-45℃以下になることもあるのですよ!

ジェット気流は、300hPa面、高度約1万m、国際線旅客機が飛ぶくらいの高度で吹いている強い風です。

高層天気図には他の特殊な気象要素が描かれたものが、他にもたくさんあります。こうやって立体的に見た大気の要素をコンピュ−タにかけ、日々の天気予報は発表されているのです。

(文:気象予報士・小説家 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

成人式にネクタイを締めなおす  

お正月が開けると1月のもうひとつつの行事、成人式が各地で開催されます。以前は1月15日でしたが、現在では1月の第2月曜日が成人の日と定められています。女の子達は煌びやかな振袖を纏い、男の子達はスーツや羽織袴で参列します。既に20歳を越していてもひとつの節目、成人としての心構えを新たにする儀式。時折、ハメを外す「成人」も居ますが、この日を境に素敵な大人に成長してもらいたいものです。

大人のアイテムのひとつにネクタイが有ります。発生の地はどこだかご存知ですか。紳士の国イギリスを想像する方が多いのではないでしょうか。実は、アドリア海に面したクロアチアが発生の地なのです。激動の17世紀、フランスのルイ13世を守る為に出征したクロアチア兵が、無事帰還するようにと恋人や妻から贈られたスカーフを首に巻いていたのが始まりと言われています。これがルイ13世の目に留り、フランスでも流行するようになりました。クロアチア兵士が巻いていたことから「クラバット」と呼ばれています。ネクタイというのは英語圏だけでしか使用されず、他は現代でもクラバットと称されています。

成人男性の正装として世界的に定着したネクタイ。日本で初めてネクタイを締めたのは、ジョン万次郎とのこと。アメリカ帰りの荷物の中にネクタイが有ったそうです。維新後、明治政府は列強各国に並べるよう、洋装を推奨しました。官僚の多くがスーツにネクタイという現代と同じようないでたちで、仕事に励んだそうです。

ネクタイは服飾から見ると、ただの装飾品のひとつです。しかしキュッと結ぶことで心が引き締まり、大人としての自覚が芽生えるのではないでしょうか。昔は帯を結びなおすと言われていましたが、今はネクタイを締めなおし、立派な大人として社会に貢献してもらいたいものです。大騒ぎをする「新成人」さん、ネクタイをキュッと締めたら大人の仲間入りですよ。忘れないでくださいね。

(文:コラムニスト 朝比奈うろこ/絵:吉田たつちか)

 

具体的に国民に提示する能力

「三国峠をダイナマイトでふっ飛ばせば新潟に雪は降らない。そしてその土を日本海に運んで佐渡と陸繋ぎにしよう」

これは、言うまでもなく、故田中角栄元総理の、初立候補の折の発言ですが、このことの現実性は別にして、私は政治家とはこういうふうに、たえず、国民に「具体的な形」で訴えていくべきものだと思うんです。

マキャベリは「民衆は抽象的なことには判断能力を有さないが具体的なことには割と的確な判断をくだす」と言いましたが、だからこそ政治家と名が付く立場の人たちがやるべきは、「どうせ言ってもわからないんだから、愚民に説明しても無駄」・・・ではなく(最近は随分、マシになってきましたよね。)、争点を極めて具体的な形にして国民に提示してやるべきだと思うのです。つまり、そこまでが民主主義国家に置ける政治家の仕事だ・・・と。

吉田 茂元総理の「戦争に負けて外交に勝つ」などは、それほど、具体的な形を有しているわけではないものの、敗戦にうちひしがれていた国民をハッとさせるには充分だったと思われ、その意味では、「具体的」な範疇に入れても良いものだろうと思います。(岸 信介元総理の「日米新時代」なども、その是非はともかく、その類に入れて良いでしょうか。)

逆に、池田勇人元総理の「所得倍増」などというのは一見、わかりやすそうに見えて、いざ、じゃあ、どうやったら俺たちの所得が倍になるの?という点では極めて曖昧模糊としており、それでは国民に提示する上では具体的なものだったとは言い難いでしょう。(さらに、村山富市元総理の「人に優しい政治」・・・などに至っては、もう、曖昧以外の何ものでもない)

この点で、小泉純一郎元総理のやりかたを「小泉劇場型」などという、単なる奇術、詐術の類いだと言わんばかりに批判・・・というより、見下すような有識者と名が付く人々が居ますよね。ですが、小泉さんの郵政解散などは、事の是非はともかく、極めて、主張が明確でわかりやすかったですよ。

「国の財政が破綻しかかっているときに、どうして、20万人もの郵便局員を公務員にしておかなければならないのか?」と。「民間に任せられる部分は民間に任せればいいじゃないか。どうして、国でやらないといけないのか」と。

その意味で言えば、郵政解散に置ける野党の大敗というものは、「ろくに自分で判断など出来ない愚民どもが劇場型政治に躍らされた結果」などと言うのではなく、野党には小泉さんほどに政策を具体的な形で提示できる人がいなかったがゆえの敗北・・・と見るべきでしょう。政治家は、課題というものを絶えず具体的な形にして国民に提示する能力が求められているのだと思います。(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

「超簡単」--こうや豆腐

 ごめんなさい!超簡単なのでイラストはありません



近頃のこうや豆腐は超簡単!



材料
・乾燥こうや豆腐  2個
・しめじ        適量
・オクラ        2本

・合せ調味料
  だし汁(水+だしの素) 200cc
  砂糖      小さじ  1〜1.5
  塩        小さじ  1/5〜1/4
  薄口しょうゆ  小さじ  1

@

こうや豆腐が2個並ぶくらいの、
底の平らな耐熱容器か中鉢に、
合わせ調味料を入れよくかき混ぜる。
 
こうや豆腐の味は、かなり好みが
    あるので必ず、味をみて下さい。

A

合わせ調味料を入れた容器の中に、
こうや豆腐を並べる。

こうや豆腐に、調味液がしみ込んだら、
オクラ・しめじも調味液につける。

B

材料が被るぐらいの小皿で落し蓋をし、
500wで7分加熱し、アラ熱が取れるまで
そのまま置いておく。


(電子レンジ料理研究家  MaRoママ/写真共)

 

 

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<編集後記>

・先月の投稿総数=11本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

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