おもしろコラム通信5月号 2009.5.06 No.061

 

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無用の用ならぬ無能の能 

「果たして、理論家のTOPの下に実践派の補佐役が付いた方がいいのか、それとも、実践派のTOPを補佐する形で理論派の参謀が付いた方がいいのか」・・・・・。すなわち、智将の下に猛将が付くべきなのか、猛将の下に智将が付くべきなのか?。これは、実は、結構、以前から考えていたことで、特に学生時代、三国志を読んでいて強く思ったことなのですが、これはある意味、理論が先か、実践が先か・・・といっていいかとも思います。

となれば、「理論と実践とはどちらが欠けてもいけない車の両輪である」・・・という自説に照らせば、もちろん、両方優秀な人であるのが一番、理想なのでしょうが、それは現実社会では必ずしも実際的ではありません。(かつて、兵法評論家にして私が師と仰ぐ、大橋武夫氏は三国志に関する著書の中で「曹操は百万の大軍の総司令官であり、諸葛亮は百万の大軍の参謀総長であった」と述べられたことがありましたが、同時に「この二人が組むことが一番、理想形だったろうが、曹操では諸葛亮の保護本能をくすぐることがなかったであろうから、この組み合わせは難しかったであろう」ということを述べておられました。諸葛亮が推戴した劉備は決して、切れ者ではなかったが人徳と決断力だけは持っていた人物で、それが言うならば、劉備という男の「可愛げ」・・・であったろうと。誰かが言ってましたが、これこそ、「無用の用ならぬ無能の能」であろうと。)言ってましたが、これこそ、「無用の用ならぬ無能の能」であろうと。)その意味では、理想的・・・、あるいは、ベストという形はおそらく、存在しないのでしょうが敢えて、ベターという視点で言えば、私的には、「智将を補佐する形で勇猛な部将が付いた方が良い」ように思います。

敢えて、政治感覚のみの人と、勇猛なだけの人に極論すればわかりやすいかと思いますが、その点で、好例となるのが、源頼朝と義経、石田三成に島左近、アウグストゥスとアグリッパのような関係でしょうか?

一見、決断力に富む軍事的能力が高い人がトップに立ち、政治的能力の高い人が細部を詰めていった方がいいようにも思いますが、この場合、勇猛なだけの人に判断能力があればいいのですが、判断が付きかねる場合、また、こういう人ほど得てして妙な猜疑心を持ったりするもので、そうなると、やはり、誤った判断を下しかねないように思えます。

項羽と范増の関係がその典型でしょうか。項羽は范増の献策を活かすことなく、逆に敵の計略にひっかかり、范増を殺してしまうことにも成りかねないからです。(史書はそう伝えてないみたいですが) となれば、智将の下に勇猛な部将が付いた方が弊害が少ないと思うのですが、如何でしょうか?

(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

星座になったギリシア神話「ヘルクレス座」

「ヘラクレス」というとどんなイメージをお持ちでしょうか? 強く賢い男性なのですよ。ヘラクレスも星座になったギリシア神話の中の人物です。五月になると陽が沈んだころから東の空で「ヘルクレス座」と呼ばれる星座が見られるようになります。(星座では「ヘルクレス」なのです)あまり目立った星はありませんが、八十八個ある星座の中で五番目に大きな星座です。

さて、ヘラクレスの父は好色家で有名な大神ゼウス、母はルクメネという人間でした。ゼウスの妻のヘラは嫉妬深いことで有名で、特にゼウスが愛した人間の女性やそれが生んだ子どもに対しては非常にひどいことをしました。ヘラクレスもその例にもれず、ミュケーナイの国王エウリュステウスのもとに仕え、後に「ヘラクレスの12の仕事」と語り継がれる偉業を成し遂げます。

そして、多数の求婚者を打ち負かした末に、美女デイアネイラと結婚し、しあわせな生活を送ります。それでもヘラクレスはあるとき戦利品として連れ帰ったイオレという少女に心を移します。嫉妬したデイアネイラはヘラクレスの上着に秘薬を染み込ませました。その服を着たとたんヘラクレスの体には秘薬がにじみ、激しい苦しみに襲われて、周りにいたあるものやそこにいた人々までもを海に放り投げました。ヘラクレスはその怪力で衣服をひきはがそうとしましたが肌にへばりついて離れません。ヘラクレスは友人のピロクテテスに自分の弓矢を託し、自分は松明に囲まれた火葬台に棍棒を枕にして横たわり、友人の矢に打たれて息を引き取りました。

英雄の死を嘆いた神々は、四頭の馬が引く二輪の馬車に乗った意気揚々とした姿で、彼を大きな星座として天空へ迎え入れたのだと言われています。 (文:気象予報士・小説家 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 

 

気に関する養生法「肺気を高める」

今回は、気をしっかりと補充するいくつかの養生法についてお話したいと思います。

その1=腹式呼吸をし、お臍の下(丹田)に気を溜める気持ちで呼吸をしてみましょう。中医学では、呼吸の中の吸う方を納気といい、腎が肺気を摂取し、呼吸を円滑にする働きをいいます。鼻からゆっくりと息を吸い、お腹に溜めてゆき、今度はストローから息を吐く気持ちで、少量ずつ息を吐いてゆきます。

その2=立ったまま、腰を少しずつ下げ、見えないイスに腰掛けるつもりの位置まで腰を降ろします。その際、両手は前に伸ばすとバランスがとりやすいですね。できれば10秒間ほど静止します。集中力を高め、気を充実させます。

その3=乾布摩擦をします。皮毛は肺が司っており、皮毛の機能が高まれば、免疫力も高まり、肺が丈夫になります。。寒い季節は、シャツの上からでもかまいません。

その4=百会に温灸します。百会は全身の陽気が集まるツボです。ここに温灸することで、気の流れがよくなります。

その5=朝夕2回のウォーキング!景色や季節の移り変わりを見ながら、気持ちよく散歩しましょう。お日様のある、明るく暖かい時間に歩くと、陽気をたくさんいただけます。病気の方や体が弱い方は、夜の散歩、雨風の強い日の散歩は避けてください。また、川の側やお墓、高速道路のガード下など陰の気が強い場所を歩かないよう気をつけてください。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

犬に残飯をあげる是非  

最近、姪とメールのやり取りをするようになった。料理つながりで話が盛り上がっている。

ところが、我が家にいる連れっ子ならぬ連れ犬の件で、意見が分かれた。私は、犬は外で飼うこと、食事は人間が残した残飯を主にすることを受け入れの条件にした。

ところが、いままで部屋で飼われていた犬は、せっかく買った新築犬舎を嫌い、夜中じゅう吼えている。ついには町内会長から、近所で、犬を虐待しているとの通報があったので善処してもらいたいとやんわりと忠告された。なむなく、家の中に入れ、一匹は居間に、一匹は玄関の中に置いたダンボール箱が居場所となり、新築犬舎は2棟とも使われじまいだ。

数年前、仕事で台湾を訪れた際、朝市で、黒い犬(台湾犬)が、引き縄も着けずに自由に闊歩しているのに、何度も遭遇した。人々は別に怖がりもせず、さりとて、特別、関心を寄せるでもなく、犬が町に溶け込んでいる風情だ。台湾の知人に聞くと、犬を縛っておくから、犬がストレスを感じて吼えたり、悪さをするのだという。また、店の前で犬が糞をしても、別に咎めることなく、店の人が、気が付いたら処理するという。犬が糞や小便をするのが当たり前という大陸的な心持なのである。

そういえば、私が子供のころ、紐につながれていた犬はいなかった。そのためか、年に何度かは、犬のドッキング風景を目撃した。そういう場合は、子供も大人も犬に水を掛けて、引き離そうとするのだが、容易には離れない。

当然、ドッグフードなるものは売っていないので、家人の残飯を食すのが普通であった。かくて、生ゴミなど生じることも少なく犬猫がゴミ処理の一翼を担っていたのだ。海辺では今でも、魚調理後の残ったはらわたは海岸に捨てる。カラスや海鳥がすぐにやってきて食べつくすのだ。姪曰く、ドッグフードでなければ、犬の寿命が短くなる、ましてや、残った味噌汁をあげるなど言語道断、高血圧になって早死にすると、私が殺犬者であるかのごとく怒る。

我が家の犬は、残飯を与えてからというもの、ドックフードには見向きもしない。残飯がなく、ドックフードだけだと分かる時だけやむなく食べる程度だ。ドッグフードより残飯の方が美味しいのだ。まずいドッグフードを食べて、少しばかり長生きしたからって犬にとって幸せではあるまい。残飯を食べている犬の方が世界中では多いはずだ。

犬が紐につながれ、囚人のような生活をしているものだから、一生、童貞、処女のままの不幸な犬が少なくない。

田舎暮らしで是非やりたかったことが、鶏を飼い、毎朝、産みたての卵を食することであったが、これは犬を飼う以上に難しい。近所の老夫婦の高床土台柱内には金網が張ってある。昔、ここで、鶏を飼っていたが、周りに家が建て混んできてからは、鴇(とき)の声が近所迷惑になるからと、やめたのだそうだ。カラスや鶯の鳴き声は我慢できて鶏の鳴き声を我慢できないのも不思議だが・・・・。

昔、栃木の湯西川温泉など、平家の落人部落では、鶏を飼うことや米のとぎ汁を川にながすことが禁じられていた。源氏方に知れるのを恐れたからだ。現代はまさに、ほとんどの場所が平家の落人部落状態になってしまったようだ。

犬の幸せ優先といいながら、実は、飼い主の利便性優先なのではあるまいか。人間の価値観で犬を飼うのはいかがなものか。

(文:ジャーナリスト 井上勝彦/絵:吉田たつちか)

 

MaRo のイラスト電子レンジクッキング

そら豆の塩ゆでサラダやビールのおつまみに・・・・・

完成写真 材  料 (3人分)
サヤ付きそら豆 10本
少々


作り方

@ サヤ付きのそら豆の筋に沿って2つに引き離し、

中の豆を取り出す。

A 取り出した豆の爪のようなところに1/3まで

包丁目を入れ
皮から中身を取り出しやすくする。
B 容器に包丁目を入れたそら豆をいれ、サッと水を

くぐらせ、水を切る。

フタをしてレンジ500wで約3分加熱する。

C

加熱後別の容器に移し、塩を振ってから冷ます。


(電子レンジ料理研究家  MaRoママ/文写真共)

 

4月新規登録のコラムニスト

徳地 沙紀子(愛知県)

 

 

 

 

<編集後記>

・先月の投稿総数=8本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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