おもしろコラム通信4月号 2010.4.05  No.072

 

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キャベツの底力   

 今回は、キャベツの健康効果について紹介したいと思います。

 キャベツは、ビタミンA、B1、B2、C、EK、ナイアシンなど、ほとんどのビタミン類が含まれているほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラル類も満遍なく含まれていてバランスのよい食品です。

 そして、キャベツの栄養学的な特徴は、アブラナ科植物に共通して存在するイソチオシアネートとビタミンUが含まれていることです。イソチオシアネートは、イモ虫など昆虫類の食害に遭いやすいアブラナ科植物が、自らの体を防御するために作っているのではないかといわれている抗菌成分です。抗菌作用の他に、優れた抗がん作用も持っています。

 米国立ガン研究所によるとキャベツは、ニンニクに次いで2番目に抗がん作用の期待できる食品として位置づけられていますが、キャベツがこのように高い評価を受けているのは、イソチオシアネートの抗がん作用が深く関わっています。

 イソチオシアネートは、生のキャベツを刻んだり、口の中で噛んだときに酵素の働きで生成します。したがって、キャベツを加熱調理した場合には、酵素が働かなくなりますし、イソチオシアネートは揮発性なので熱で蒸散してしまうことになります。

 ビタミンUは、ビタミンの定義に当てはまる正式なビタミンではありませんが、重要な働きをもっているために、ビタミン様物質として位置づけられています。ビタミンUのUが英語で胃潰瘍を意味するUlcer から由来しているように、胃酸の

分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を防ぐ働きがあります。ビタミンUはまたの名をキャベジンと言いますが、キャベツから初めて見つかったからです。ビタミンUは胃薬にも配合されていて、胃薬「キャベジン」の名称もこのビタミンUの別名から名づけられたものです。

 ビタミンUも熱に弱いので、キャベツの栄養成分を最大限に活かすには、生で食べるのがよいでしょう。

 しかし、よく煮込んで柔らかくなり、甘味の増したキャベツも捨てがたいものがありますね♪

 

(医学博士 食品保健指導士 中本屋幸永)

 

 

白い食べ物は肺を潤す

  肺を丈夫にするひとつの方法は、皮膚の表面を鍛えることです。皮膚は、外邪から身を守るバリアーのようなものです。正常な皮膚には、艶と潤いがあり、毛穴の開閉機能が正常で、必要に応じて汗をかくことができます。

 皮膚を丈夫にするためには、暖かい時期から、乾布摩擦をしたり、暖かいお湯と、冷ための水とを交互に四肢にかけて、反応を良くすることが効果的です。

 また、大腸は内臓の皮膚のようなもので、やはり外からの異物を上手に排除する働きがあります。これには、腸が善玉菌を中心とする腸内フローラで覆われていることが大切です。

 糖分、油脂、動物性タンパクの摂りすぎは、悪玉菌の餌となり、便の滞留時間を長くし、腐敗しやすい環境を作ってしまうので要注意です。穀類と野菜、豆類を中心にした和食は、腸内環境を整え、免疫力を高めます。

 ここまでくるとすでにおわかりの方も多いと思いますが肺は非常に免疫力と関係している臓です。肺は乾燥にとても脆いので、適度な湿気が必要です。肺を潤す食べ物として、ユリの根、銀耳、松の実、白ごま、大根、じゃがいもりんご、梨、玉葱、白菜、キャベツなどがあります。このような白い食べ物は肺を潤すと覚えてくださいね。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)

 

金は持っている人の所に集まる 

 かつて、私が師と仰ぐ元帝国陸軍参謀で兵法評論家の故大橋武夫氏は、その著書の中で戦前、ある中国の古老から言われた言葉として、「日本人は皆、儲けを7割方持って行こうとするが、逆に、『あの人は儲けさせてくれる』という評判が立てば、多くの人が儲け話を持ってくるようになり、結果、3割の儲けでも、3人が持ってくれば9割となるわけで、より大きな利益が確保できる」というのを挙げておられました。

 まあ、現実社会では、7割獲れる相手からは8割獲ろうとしてくるし、厳しい要求をしていないと逆に足元を見てくる・・・ということがあるのも事実で、なかなか、この通りには行かないが、考えさせられる話ではあります。

 よくよく考えて見れば、元手が不要で確実に儲かる話なら、誰も、他人に持っていくことはないわけで自分でやるもしくは買って手元に置いて将来の値上がりを待つ、あるいは秘蔵するのでしょうが、それが出来ないから人の所へ持っていくわけですよね。

 つまり、「将来、儲かるけど、まずは自分では出せないくらいの元手がいる」・・・という場合などに、人が考えるのは「元手に相当する額を借りてくる」か、それが出来ないなら、「買える人の所へ持ち込んで手数料なり、販売益なりを得る」ということでしょう。

 後者の場合、そういう話を持って行くには、まず、「最初から、買えそうにない人」の所へは持っていかないわけで、「ぎりぎり買えるけど、買うのに、清水の舞台から飛び降りるような判断をしなければならない人」の所もなるべく避けたい・・・と。

 美味しい話が行く所は、@「買えるだけの資力がある」A「買うかどうか結論がすぐ出る」B「言い値で買ってくれる」の三要素を満たした人ということになるでしょう。

  現実には下から順に要素を満たしている人から話を持っていく・・・ということになるのでしょうが、もっとも、その三要素を一番最後まで満たす人・・・というのは、つまり、それくらいの大きな買い物をすることにそれほど抵抗がない人・・・ということであり、平たく言えば、庶民とは為替レートが二桁も三桁も違っている人ということになるわけですね。

この点、よく、世上には、「美味い話はないか?」、「お買い得物件が出たら・・・」などと言う人が居ますが、いくら「買う気」があっても・・・と思わなくもないような気も。ま、いずれにしても、飲み屋の請求書如きで青息吐息の私には関係ない話ですね。

(小説家 池田平太郎)

 

 

地球儀にツバルを見る

  この春、晴れて小学一年生になった姪に私の父が何か記念にプレゼントをしたいと考えた。孫がこれから学校で勉強していく上で必要なもの……それは、地球儀だと思いつき、早速通販で学習用地球儀を購入したのだ。そして先日、姪が遊びに来た時にダンボール箱

から出して見せると、姪は「日本はどこ?」という質問より先に、クルクル地球を回して遊ぶ。ああ、その昔、私もこうやって地球儀を回して遊んだなと子供の頃を思い出し、つい微笑ましくなってしまった。

しかし、微笑んでばかりもいられない。やっと動きの止まった地球を姪と見ていると、日本の下、赤道を越えた日付変更線沿いに、あのツバルがあるではないか。すべての国名が平仮名で表記され、ごく小さい島など載っていない子供用学習地球儀に、なぜ、同じように小さな島であるツバルが載っているのか不思議に感じた。

ツバルは、国土面積25.9平方メートルという南太平洋に浮かぶ島国だ。人口1万2千人弱で、ココナッツやタロイモ、バナナなどを栽培する常夏の楽園が、水没の危機にさらされているという報道は記憶に新しい。地球温暖化の影響で、このまま海面の温度が上昇し、南極の氷が解けたら一番に海のなかに消えてなくなるだろうと予想されている島なのだ。

この地球儀を見て、ふと考えた。もしかしたら、数十年後には地図上に表記されない国になってしまうのではないかと。

子供用学習地球儀に、その名前を載せるのには大いに意義がある。この島がなくならないように、今から子供達に地球温暖化の恐ろしさと悲しさを伝え、次世代を担う彼らにこの問題を真剣に取り組んでもらうよう指導する必要があるのだ。残念ながら、今の大人には各国のさまざまな思惑が衝突し、これといった地球温暖化対策は打ち出されていない。現在の子供が国家レベルではなく、地球レベルで考える大人に成長して欲しいと大いに期待する。(携帯小説家 華山姜純)

 

 

MaRo のイラスト電子レンジクッキング

ロールキャベツ : ひき肉を使わず薄切り肉で作ります


出来上がり写真 (2個分)


写真をクリックすると
トマトソース煮込みが見られます

トマトソース煮込みの場合:
水150ml+市販のトマトソース100ml
キャベツ
牛肉or豚肉の薄切り
ベーコン
2枚
4枚
2枚

コショウ
ブイヨン
水 

少々
少々
1/3個
350ml
スパゲティー(乾燥)
ピンクペッパー
1本(中の太さ)
適量

作り方

@
キャベツの大きい葉を外して、よく水洗いし、

表側の芯の厚いところを 包丁でそぎ取る。

ポリ袋に水気が残ったままのキャベツを

入れ、口を軽く結んでレンジ500wで2分

加熱する。
A 加熱したキャベツをポリ袋から出してあら熱

を取る。温度が下がったら、表を下にして

広げ、肉をのせ軽く塩・こしょうをする。

肉を少しずらして中央に置き、クルクルと

手前から2回巻く。

次に左右を折り込んで、葉先まで巻く。

B 巻き終えたロールキャベツにベーコンを

帯のように巻きつけ、巻き終わりを、長い

ままのスパゲティーで刺し、反対側に出たら 

1cm程度残しポキッと折る。

途中で折れてもそのままにして、再度
刺してください。食べられるものですから〜
C 容器に、分量の 水・ブイヨン・塩・こしょう

を入れて良く混ぜ、ベーコンを巻きつけた

ロールキャベツ・きのこを入れ、
フタをして

レンジ500wで18分加熱する。

加熱後、味をみて塩コショウで味を整える。

(電子レンジ料理研究家  MaRoママ/絵写真共)

 

 

<編集後記>

・先月の投稿総数=15本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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