おもしろコラム通信7月号 2010.7.03 No.075

 

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イギリスの飯はまずい?

 

 今、中国でこんなジョークが流行っているそうです。中国人の男性が理想とする「世界で最も幸せな男」というのは、「アメリカ企業の報酬を得て、日本人を嫁にし、中国人のコックを雇い、オーストラリアの家に住む」だそうで、反対に、中国人男性が「世界で最も不幸な男」と考えるのは、「中国企業の報酬を得て、アメリカ人を嫁にし、イギリス人のコックを雇い、日本の家に住む」だそうです。

 これを聞いて、思わず、昔あったヨーロッパのそれを思い出してしまいました。曰く、ヨーロッパにおける理想の組み合わせは「イタリア人のコック、ドイツ人の役人、フランス人の恋人、イギリス人の銀行家」だそうですが、往々にして、気が付くと、「イタリア人の役人、ドイツ人の恋人、フランス人の銀行家、イギリス人のコック」となっている・・・と。

 ちなみに、「天国では、イギリス人の警官、フランス人のコック、スイス人の役人、イタリア人の恋人、ドイツ人の技師、地獄ではイギリス人のコック、フランス人の役人、スイス人の恋人、イタリア人の技師、ドイツ人の警官」というのもあるそうですが、結局、「イギリスの飯のまずさ」は万国共通の認識のようですね。

 そう言えば、昭和42年頃、マンガ「ゴルゴ13」では、「国歌を聴くと、アメリカ人はファイトを燃やし、イギリス人や日本人は厳粛になり、フランス人は果敢になるというが、フランスの役人だけは動揺する。やることなすことうまくいってないからだろう・・・」というセリフが出てきましたが、まあ、如何にも戦後20年の当時らしいな・・・と。

 また、黒澤 明監督の名作「七人の侍」も結構国民性がわかるそうですね。監督が生前、イン

タビューに答えて言っておられましたが、「アメリカ人は志村喬演じる島田勘兵衛のリーダーシップが好きで、フランス人は久蔵(宮口精二)のストイックさが好き。で、イタリア人は菊千代(三船敏郎)が好き」なんだそうです。

 何となく、わかるような・・・。ちなみに、私の友人に聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが勘兵衛でしたが、私は断然、宮口精二さんの久蔵が好きです。その意味では私はフランス人的なんでしょうか?。

(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

フワフワ眩暈(午前型)

 

 突然に頭がフワ?として気分が悪くなる・・・・・こんな症状が若い方にも急増中です。

 動悸や息苦しさも伴いやすく一気に不安な気持ちに襲われ、このフワフワ感はパニック症の前兆でもあります。

 突然起こるこのフワフワ眩暈には大きく分けて2つのタイプがあります。

1,午前中に起こりやすいタイプ

 このタイプの方は、朝起きるのが非常に辛く、なかなか元気が出ません。そして朝はとてもテンションが低く、無口になります。

 食欲もなく、朝食を食べずに出勤する方が多いようです。とにかく疲れやすい、疲れた時にフワフワが始まる、あるいは食事中に気分が悪くなります。

 朝はお日様とともに、体のお日様(活動の源である陽気)も頭に昇らなければなりませんが、このタイプの方は胃腸が弱いために、起きてから時間が経たないとお日様が上がってくれないのです。

 エネルギーが上がってくれないために、手足と下半身が重だるく、頭は妙にフワフワと軽く、思考力がまとまらないのが特徴です。

★このタイプの方は食事のドカ食いは絶対になさらないでください。甘い物、油こいもの、インスタントもの、冷たい水分を避けて腹八分を心がけましょう。

 また、いろいろなことをクヨクヨと考えがちな性質も災いしています。心に捕らわれを作らずに熟睡を心がけてください。

(文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

意外とすごい!?スイカの効用

 

 スイカのおいしい季節になりました。この時期、キンキンに冷えたスイカにかぶりついたときの至福感は何とも いえないものがありますね。実は、スイカは単に渇きを癒しくれるだけでなく健康に役立つ様々な機能も持っています。今回はスイカの効用について紹介したいと思います。

 スイカは、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯が原産地とされていますが、日本には室町時代以降に中国を経由して伝来したようです。中国では、西から伝わってきた瓜ということで西瓜(シーグァ )と呼ばれているらしく、日本へは呼び名もそのまま伝わって来たみたいですね。

 さて、スイカやキュウリ、ゴーヤなどウリ科植物は、シトルリン(Citrulline)というアミノ酸を含んでいるのが特徴です。シトルリンという名前ははスイカから初めて見つけられたためにスイカの学名「Citrullusvulgaris」に因んでこのように名づけられました。

 実は、このシトルリン、とてもすばらしい健康機能を持っています。まず、シトルリンは尿の素である尿素の材料となる物質であることから利尿作用があります。尿がスムーズに排泄されると尿と一緒に様々な老廃物の排泄も促進されます。なお、利尿作用にはスイカに豊富に含まれているカリウムも関わっています。

 また、シトルリンは血管拡張作用も持っていて血圧を下げる効果も期待されています。さらにシトルリンやスイカの赤色の元になっている色素リコペンは、悪玉の酸素「活性酸素」を消去してくれる優れた抗酸化作用も持っています。活性酸素は、がんやその他の様々な生活習慣病の原因なるものですから万病の予防に役立ちます。 庶民的な果物だけど、意外とすごい!?

(文:医学博士 食品保健指導士 中本屋 幸永/絵:吉田たつちか)

 

朝顔にも歴史あり

 

 陽が昇ると咲き、陽が沈むとつぼむ花――朝顔。小学生の頃、その生態が不思議でなりませんでした。美しい紫やピンクの花弁が夕方にはしぼんでしまう。本当にまた開くのかと疑問を抱きながら眠り、翌朝、目を覚ましてドキドキしながら庭を覗くと、元気に空に向かって花弁を開いている姿を見てとてもうれしい気分になりました。くるくるっと巻きつく愛らしいツルと独特な形の葉にも趣がありますよね。

 そして私の朝顔の楽しみは完全に花が枯れ落ちてしまっても続くのでした。花弁のあった場所には黄土色の皮に覆われた種が実ります。その皮の袋をパリパリッと潰すと中から黒く小さな粒が出てくる。このパリパ リッという感触が子供には面白く、そして次の袋からは一体いくつ種が出てくるのだろうと、いくつもいくつも潰すのが止められなくなった想い出があります。

 その種ですが、奈良や平安時代には下剤として使われていたそうです。もともと朝顔は観賞する花として日本に伝来したのではなく、薬として中国から遣唐使が持ち込んだものでした。薬は牽牛子(けんごし)と呼ばれ、中国で牽牛(けんぎゅう)と朝顔の種を物々交換していたことからその名が付いたとのこと。下剤としての効き目はとても強く、嘔吐や血圧低下も伴うそうですから、まあ、食あたりのような状態になるわけです。現代に生きる私たちにはオススメできない薬ですね。

 観賞用となったのは江戸時代になってから。全国各地で朝顔栽培が大流行し、品種改良まで行われたようです。なかでも熊本藩の武士は『肥後朝顔』という十センチほどの大輪を作ったと言いますから、当時の人々の朝顔にかける愛情と熱意の程がうかがわれます。

 もし、子供が朝顔の観察をしているならば、こんな歴史を話してあげるとより関心を高めることでしょう。「お父さん(お母さん)、物知りなんだね」と尊敬の眼で見上げるかもしれませんよ。 

(文:携帯小説家 華山姜純/絵:吉田たつちか)

 

アロマオイルでゴキブリなどの害虫対策!

 

 出てくると、とても嫌な気分になる「ゴキブリ」。特に温かくなってくると、余計に目にする機会も増えるので困りものです。

 ゴキブリ退治の製品もいろいろと市販されていますが、人体に悪影響はないのかと心配になってしまう方も多いのではないでしょうか?特に小さな子どもがいらっしゃる家庭は特に気になられているのではないかと思います。

 そこで、今回はアロマオイルを使ったゴキブリ対策の方法を紹介したいと思います。ゴキブリ対策におすすめのアロマオイルは、「クローブ」です。クローブは、スパイシーな強い香りがするアロマオイルで、フェノール類のオイゲノールという成分が70〜85%も含まれており、虫除けや殺菌効果、防カビ効果があると言われています。特にゴキブリがこの匂いを嫌うようです。

 このクローブのアロマオイルをコットンなどにしみ込ませてゴキブリが出てきそうな場所に置いておくと、ゴキブリが嫌がって出て来なくなります。乾燥させたグローブそのものを置いても良いようです。クローブに加え、ペパーミントを組み合わせると、さらなる相乗効果が期待できます。

 ゴキブリ以外にも、クローゼットや靴箱、押入れなどに置いておくと、衣類などに着く害虫対策になります。また、カビの繁殖なども防いでくれるので、とてもおすすめです。

 クローブや以外でも虫よけ効果があるアロマオイルは、他にもたくさんあります。ゼラニウム、レモングラス、シトロネラユーカリ、シトリオドラ、ティートゥリーレモン、マージョラムなどです。これらのアロマオイルを使って蜜蝋クリームやスプレーを作ると良いでしょう。蚊の多い季節などに有効的に利用してみて下さい。

(文:お笑い作家の卵 成宮わたる/絵:吉田たつちか)

 

<編集後記>

・先月の投稿総数=15本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

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