おもしろコラム通信1月号 2011.1.01 No.081

 

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冬のダイエットは老化を促進

 冬至は陰陽でいうと陰の極みの時期です。陰が極まれば、陽に転じ、この日より一陽が生まれ、自然界の陽気が地下で動き始めます。

 日本では、冬至の日には、かぼちゃを食べ、 ゆず湯に入って身体を温め、寒邪から身を守りますが、中国ではあずき粥を食べて身体の 解毒をはかるそうです。

 一陽生まれるといっても、これからが最も寒い時期で、空気の乾燥も進み、インフルエンザやノロウイルス等が流通しやすい条件になります。現代人はこの季節に忘年会、新年会等のパーティーが続き、知らず知らずのうちに暴飲暴食します。

 身体の免疫は、入ってきた食物や飲み物を吟味して栄養に変えたり解毒するのに疲労困憊し外からのウイルスのパトロールが手落ちになります。

 食べ過ぎて胃腸が疲れている人ほど、ウイルスに感染しやすくなりますので、ご注意ください。

 宴会の前後は、ご飯と一汁一菜程度の粗食を心がける。食べ過ぎて胃腸に負担がかかったと思ったら、小豆と鳩麦の八倍粥(半カップのお米に4カップの水、小豆と鳩麦はそれぞれ大さじ1を入れて、コトコト炊きます)を召し上がってください。

 新年を迎えたら、1年の病気予防のために、屠蘇酒をいただきましょう。おやつには、落花生、栗、胡桃、小豆、黒豆、胡麻、黒砂糖などを混ぜ込んだパウンドケーキを作ってみられてはいかがでしょうか?

 これらの食材は、体内で陽気の成長を促し、寒い冬から身を守り、一年の体力を養う原料です。

生クリームタップリの洋菓子を止めて、身体を養うお菓子を一家で楽しみましょう。

 冬は野生の動物が冬眠するのと同じく、エネルギーを充電する時期なので、ダイエットをしてはいけません。多少太るくらいがよいのです。

 食事を減らして寒い中を歩いたりするのは、もってのほかで、身体に冷えが充満し、春を迎えてから眩暈、自律神経失調、鬱病、アレルギーなどの病気を起こすようになります。冬のダイエットは老化を促進すると心得てください。

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)

 

白菜の効用

 寒さの厳しいこの時期、鍋料理をつつく機会も多いのではないでしょうか。今回は、鍋料理には付き物の白菜の栄養成分について紹介します。

 白菜は、大根やキャベツなどと同様にアブラナ科植物に属します。英語で“Chinese cabbage”と呼ばれるように中国原産です。日本で本格的に栽培されるようになったのは、明治になってからと言われています。日本の食生活にすっかり溶け込んでいて古くからの伝統食のように思われがちな食材ですが、比較的新顔の食材なのです。

 白菜に含まれる主な栄養成分としては、食物繊維、ビタミンCカリウム、カルシウムなどが挙げられる他、アブラナ科植物に特有のイソチオシアネートという抗がん物質を含んでいます。

 実は、白菜を始めとするアブラナ科植物には、このイソチオシアネートの他にもグルコブラシシンと呼ばれる抗癌物質が含まれています。グルコブラシシンそのものは、抗癌物質ではありませんが、食事から摂取されると体内でインドール-3-カルビノールやジインドリルメタンという優れた抗癌作用を持つ成分に変化します。インドール-3-カルビノールやジインドリルメタンは、乳がんや前立腺がん細胞など多くのがん細胞の増殖を抑える他、がん細胞を直接的に殺す作用を持っています。この作用はアポトーシス(細胞死)と呼ばれる現象として知られています。

 オタマジャクシが成長してカエルになるとき自然と尾が消えてなくなるように、各細胞には不用になると自爆死するスイッチのようなものが備わっていると考えられています。インドール-3-カルビノールやジインドリルメタンのような物質は、アポトーシスを引き起こすスイッチをオンにする作用があるものと解釈されています。白菜は、かなり地味な野菜ですが、意外と働き者なのです。

(医学博士 食品保健指導士 中本屋 幸永/絵:吉田たつちか)

 

 

占いと迷信と星占い

 私は占いや迷信などという物は受容し難い人間なのですが、かといって頭から全否定したりもしません。

 自分なりに検証し、その上で、明らかにおかしい物、もしくは時代に適合していないと思える物については顧みる必要はないと思っているのですが、たとえば、昔から、「箸と箸で直接、食物の受け渡しをするのは死人が出たとき」などというのは「そういう不確実な形での食卓での受け渡しを戒めたもの」であり、「夜に笛を吹くと蛇が来る」などというのは、昔は今と違って日が暮れると寝るのが当たり前でしたから、笛なんか吹くとやたら響いて隣近所に迷惑になるということだったのではないかと。

 その意味では、占いもまた然り。占いの多くは、要は「その傾向がある」ということではないかと思います。

 たとえば、血液型にしても、以前、プロ野球前楽天監督の野村克也氏は「名球会は不思議とO型とB型ばかり」と言ってましたが、O型はともかく、人口比では日本人の2割しかいないはずのB型が多く輩出しているというのは、やはり、そこには何らかの「傾向」があるのかもしれません。

 ただ、これも行きすぎるとおかしなことになるようで、昔聞いた話で、ある会社では社長が常々、「O型以外の社員はダメだ」と言っていたことから、その会社の管理職は全員O型だったそうですが会社が吸収合併されて社長が変わったら、なぜか、昨日までO型だった人たちの殆どが別の血液型になっていたそうです。

 同様の本末転倒の話は、手相にもあるようで、韓国では手相の整形も流行っているそうです。でも、手相などというものは私的には、人間の生活の少なからぬ部分を占める手のひらの動きという物に着目した「傾向判断」であり、つまり、「力強く、積極的に掴んでいる人は成功しやすい」とか、「繊細なタッチでゆっくりとした動きをしている人は好かれやすい」・・・などという類のことなのだろうと思っております。(「手相は左手で見る」などというのは、右手は利き腕であることが多く、その意味では左手は手相が変化しにくい、つまり、その人の本来の気性が残っていることが多いということで、従って、右手は後天的、左手は先天的といえるでしょうか。)

 だから、手相を整形すれば開運、ひいては成功できるということではなく、日頃からそういう手のひらの動きをするように心がければ良いんです。

 この点では、以前、あるアメリカ人の専門家が血液型について聞かれ、「ばかげている」と言ってましたが、続けて、「でも、アメリカ人も人のことは言えない。アメリカ人は血液型は信じないけど星占いを妄信している」と言い、その筆頭が当時、退任して間もなかった「レーガン大統領夫妻だ」と。

 ちなみに、私が明らかにまったく理解できないのがその星占いでして・・・。だって、何千光年離れた天体がピンポイントで一定の人の運命に関係性を持つ・・・というのはどう説明されても理解できません。

(小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)

 

 

水仙の花に注意

 冷たい北風に吹かれながらも凛とたたずむ姿が美しい水仙の花。スラリとした緑の葉にラッパのように飛び出た黄色い花、そしてその回りを囲む白い花弁はそれぞれの色の華やかさが灰色の雲に覆われがちなこの季節にひときわ目を引きつけます。この花に見とれてしまう人も多いはずです。

 だからでしょうか。水仙の花には面白い逸話があります。

 昔々、人間と神が共存していたとされるギリシャ神話の時代の頃。ナルキッソスという名前の少年がいました。彼はとても美しい顔立ちをしていました。ある日、水面に映った自分の顔を見て「なんてきれいな人なのだろう」と、恋をしてしまったのです。それが自分自身であることに全く気付かずに、毎日毎日水面を見て声をかけました。けれど答えてくれるわけがありません。一方的な片想いに苦しんだナルキッソス。水面に映った美少年を問いつめようと深くのぞくと、足を滑らせて水のなかに落ちてしまいました。そして死んでしまったのです。その後、水辺には水仙の花が咲き、うつむき加減に垂れた花弁から人々はこの花がナルキッソスの生まれ変わりだと言いました。ついには

自分に見とれてしまったナルキッソスにちなんでナルシストという言葉ができたのです。

 美しすぎる水仙の花だからこそ、こんな逸話が生まれるのでしょう。花言葉は、うぬぼれ、自己愛、エゴイズム。こんな表現が使われるのもギリシャ神話の由縁かもしれません。

 立ち止まって水仙の花を見る時は、魅了されすぎないよう注意したほうがいいですね。

(小説家 華山 姜純/絵:吉田たつちか)

 

 

レンジde お餅

 

 レンジでお餅を柔らかくすると お皿にくっついてしまって困ります。それも解決する色々な食べ方を紹介します。

 

ゴマみそかけ(1個分)

@  みそと同量のすりゴマと、少々の砂糖をよく混ぜ合わせる。

だし又は お湯で塗りやすい堅さにのばす。

A  小皿に海苔をしいて餅をのせ、ゴマみそを塗る。

B  ふたなしで、レンジ500Wで約45秒加熱する。

 

 

 

 

 

 

めんたいマヨネーズ(1個分)

@ めんたいこの皮に切込みを入れ、片側を引きながら、包丁でしごくように中身を出す。

A 取り出しためんたいこの1/3量のマヨネーズを加えてまぜあわせる。

B 小皿に、白菜の葉を敷き、餅をのせ、上にめんたいマヨネーズをかける。

ふたなしで、レンジ500Wで約45秒加熱する。

(好みで上から海苔を巻いてもOK)

 

 

 

 

 

みぞれ餅(1個分)

@ 白菜を1枚ずつはがし、葉の部分を適当な大きさに切る。

大根おろしの水気を切って、しょう油をかけておく。

A 器に白菜の葉をしいて、餅をのせる。

餅の上に、しょう油を混ぜたおろしをたっぷりかける。

ふたなしでレンジ500Wで約1分加熱する。

B 天盛りに、しらすか、七味をかける。

 

 

 

 

 

ベーコン巻き(1個分)

@ すし海苔を4つ切りにする。ベーコン1枚を餅に巻く。

A お皿に、海苔をおいて、その上にベーコンを巻いた餅をのせ、ピザ用チーズをのせる。ふたなしで、レンジ500Wで約1分加熱する。

B 出来上がった餅に、しょう油をたらし海苔と共にいただく。

 

(電子レンジ料理研究家  MaRoママ/写真.イラスト共)

 

<編集後記>

・先月の投稿総数=10本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

*今月採用された方(上記挿絵入りのコラム)には掲載ニュースレターと稿料として5千円分のクオカードを12月15日に発送しますのでお受け取りください。

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月号の原稿締め切りは1月15す。

*特に季節を織り込んだコラムについては、翌月を想定して投稿ください。

*新聞タイプ(楽しい暮らし12月号はこちらから閲覧ください。

 

★個人情報保護の見地から、コラムニスト紹介のページはHPから削除しました。

 

 

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