おもしろコラム通信3月号 2013.03.01 No.107

 

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発がん要因をチェックしてみましょう

 

 ①低体温 ②低酸素 ③高血糖 ④慢性炎症 ⑤解毒力低下 ⑥免疫力低下の6つは、発がんにつながる危険要因です。それでは、日常のどのような習慣が発がん要因につながるかをチェックしてみましょう!

A 生活習慣

1、不規則な勤務等で食事や睡眠時間がバラバラ=①②⑤⑥

2、過酷な勤務を強いられていて休息できる時間が少ない=①②③④⑤⑥

3、職場や介護、人間関係等で慢性的にストレスが続いている=①②③④⑤⑥

4、パソコンに向かう、立ち作業など長時間同一姿勢の仕事をしている=①②⑤

5、じんわり汗をかく程度の運動が週に3日以下で、意識的に体を動かさない=①②⑤⑥

6、入浴はシャワーですますことが多く、ゆったりとお湯につからない=①②⑤⑥

7、冷えを気にするより、オシャレを優先した服装をしている=①②⑤⑥

8、午後10時前に寝ることはほとんどない=⑤⑥

9、就寝3時間前に、夕食、晩酌、夜食等を食べることが週3回以上ある=③⑤⑥

10、食事に時間をかけない(早食いの傾向)=③⑤⑥

11、暖房、冷房ともに、過剰傾向がある=①⑥

12、タバコは止められない=①②④⑤⑥

13、冷える生活環境で暮らしている=①②③④⑤⑥

B 食事習慣

14、玄米、胚芽米、五穀米などは、ほとんど食べない=①③⑤⑥

15、朝食はご飯よりもパンのことが多い=①③⑤⑥

16、麺類を一日一食食べることが多い=①③

17、肉、ハム、ベーコン、卵、乳製品などを好んでよく食べる=④⑤⑥

18、揚げ物、炒め物など油を使う料理をよく食べる=①③④⑤⑥

19、根菜、色の濃い野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、乾物などを好まない=①②③⑤⑥

20、インスタント食品、ファーストフード、コンビニ弁当などをよく利用する=③④⑤⑥

21、冷たいお茶、ジュースなどの水分を一気に飲む方=①⑤⑥

22、洋菓子、菓子パンなどのスイーツ、フルーツ、デザート類をよく間食する=①③④⑤⑥

23、濃い味付けを好む=③④

24、カレー、キムチ、唐辛子など辛いものをよく食べる=④

25、苦味のある食べ物を好まない=⑤

26、酢の物を好まない=②⑤

27、晩酌の習慣があり、深酒しやすい=④⑤⑥

28、コーヒー、緑茶等を一日4~5杯飲む=①

29、食事のとき、野菜やスープからでなく、炭水化物から食べる=③

 

C 精神習慣=①②③④⑤⑥

30、イライラ、セカセカ、カッとしやすいしやすいイラチ症=肝、心

31、やりたいことがたくさんあり、あれもこれもと思って頑張ってしまう=肝

32、不満があっても口に出せず我慢してしまう=肝、脾

33、イヤなことでも、イヤと言えずに引き受ける傾向が強い=肝、脾

34、他人と自分を比較したり、競争意識が出てしまうことが多い=心

35、喜びや楽しみを見つけることが得意でない=心

36、過ぎたこと、先のことなどクヨクヨと思い悩むことが多い=脾

37、神経質、潔癖症、完璧症できちんとやらないと気がすまない=脾

38、前向きになれず、否定的な発想から入ることが多い=肺

39、気持ちが迷いやすく、決断が苦手=脾、胆

40,しんどくても無理して頑張ることが多い=腎

41,恐れや不安が強く、ビクビクしやすい=腎

それぞれ、どの臓を傷めやすいか記載しています!

(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:そねたあゆみ)

 

 

 

うららかな春

  三月になりましたね。陽射しのきらきらとした感じを見逃さないようにしたいものです。

 三月の二十四節気はまず3月5日、啓蟄(けいちつ)があります。冬のあいだ地面に潜って寒さをしのいでいた虫たちが、地面に顔を出し始める時期だ、ということです。その初候は、「冬ごもりの虫が出てくる」、次候「桃の花が咲き始める」、末候「青虫がモンシロチョウになる」です。春めいていくのが感じ取られることばが並んでいますね。

 三月にはお彼岸があります。お彼岸は、一日のうちで昼と夜の長さが同じになる秋分と春分の日を挟んだそれぞれ前後三日を含んだ七日間を指しますが、歳時記の中で「彼岸」と言えば特に春のみを指すそうなので気を付けて下さいね。

 今年は3月17日が彼岸の入り、そして3月20日が彼岸の中日、つまり二十四節気で言うとことの春分となります。彼岸明けは3月23日です。

 春分の七十二候は、初候「雀が巣を作り始める」、次候「桜の花が咲き始める」、末候「雷が鳴り始める」と進みます。

 歳時記を見ますと、「桃の花」あるいはお雛祭りの「桃の節句」として使うと春の季語ですが、桃単独であったり「桃の実」として用いた場合は秋の季語になるので注意して下さい。

 春分の初候に出てくるように、雀が巣を作り始める、つまり、子育てを始めるんですね。「雀の子」というのが春の季語にあります。

 そうして春と言えば、あの花、桜が出てくるようになりましたね!桜はもちろん春の季語で、春の代名詞と言っても過言ではないのではないでしょうか。しかし、春分の末候に雷(これは季語としては夏です)が出てくるように、この時期のあたたかさはまだまだ安定したものではありません。「花冷え」という美しい春の季語もあります。また、周期的にお天気が変わる時期でもありますので、すぐに散りゆく桜、絶好のタイミングを見逃さないで下さいね!月が暈(かさ)をかぶっていたり、東から風が吹いていたりしたら、近いうちに雨が降りますので、ご参考までに。

 それでは。うららかな春を満喫されますように!

(気象予報士 チャーリー/絵:そねたあゆみ)

 

 

日本食は庶民が発展させた

 

 もしあなたのところに外国人の友だちがたずねてきて「せっかく日本にきたのだから、何か日本の料理を食べたいからどこかいいお店に連れて行ってください」と頼まれたとしましょう。

 さて、あなたならどこに連れていきますか?

 多くの場合sushi(スシ)、tempura(テンプラ)、もしくは sukiyaki(スキヤキ)といったところではないでしょうか?

 フランス料理、イタリア料理、中国料理などなど、世界で有名な料理は、そのほとんどが“宮廷料理”や、貴族階級が食べるたべに作られてきた料理たちなのですが、なんとなんと驚くなかれ。

 日本料理で世界に知られているもののほとんどが、庶民による庶民のための庶民の料理なんですね。

 もちろん、中世日本で発達した、公家が食べていた『大饗(たいきょう)料理』や『有職(ゆうそく)料理』というものもありましたが、現在では、ほとんど食べられることがなく、日本を代表する料理とは言えません。

 また鎌倉時代、将軍や大名を饗する料理として『本膳(ほんぜん)料理』というのが成立します。しかし、これも江戸時代を通して廃れてしまい、やはり現代の日本を代表する料理とは言えません。

 いまや世界3大料理のひとつにも数えられる、世界に冠たる日本料理を作り出していったのは、貴族でも武家でもなく庶民。

 農村や漁村の人々であったり、商人であったりするのです。たとえば、日本料理に大きな影響を与えた茶道の千利休は、元々魚屋であり後に倉庫業を営んでいた商人でした。

 江戸時代になってくると、茶道や懐石料理も武士、公家、僧侶だけのものではなくなり、広く庶民に浸透してゆきます。

 食事というものは、栄養補給だけではなく、五感すべて使って楽しむ“娯楽”でもあります。

 食事を娯楽・快楽として楽しむためには、ある程度以上の知性や感性、豊かさが必要で、知性という点では江戸時代の農民や商人・職人の文盲率は、1~3割あったとも言われるくらい優れたものでした。

 これは同時代のヨーロッパ諸国や中国の文盲率が8~9割であったことを考えると驚異的な数字です。

 人間、文字が読めれば本を読みます。

 江戸時代の寛永20年(1643年)に「料理物語」という本が出版されたのをはじめ、数多くの料理本が出版されるようになり、料理法が広まることになりました。

 天明2年(1782年)には、いかに豆腐を楽しむかという「豆腐百珍」という本がベストセラーになり、他に「甘藷百珍」「海鰻百珍」「蒟蒻百珍」がシリーズ化するほどに読まれています。

 こういった本を読んでいたのは、特に武士階級の人々だけではなくむしろ庶民階級の人々が、自分たちの食卓を豊かにするという楽しみのために読んでいたのです。(食文化研究家 巨椋修/絵:そねたあゆみ)

 

 

 

水の色は?

 

 地球には水がたくさんある。とくに日本には水がたくさんあり、その事実は海外と比較するとよくわかる。水は人の命の源であり、時に人の命を奪う。

 水を絵で描くことは難しい。ただ青やみず色一色ではなく夕焼けの時には赤であり橙色にも見える。曇りの日の水はグレーだったり深い川や沼は黒にも見える。

 水は透明として様々な色が隠れており、そのことを一番理解している画家クロード・モネの絵には、実際"水"が度々描かれている。水面に反射する光や、流れで歪んだ水の筋を描くにしてもとにかくモネは誰よりも哀愁的で感情を抑えながらも水という源を理解しているように感じる。

 コップ一杯の水にしろ、川に流れる水にしろすべてに色があり個々によるとらえ方も異なる。

 水のありがたみを特に感じているアフリカの人々に水はどのような見方でいるだろうか。水源が豊かな日本にいるからこそ感じる水のありがたみもあるが、なにより水不足こそ深刻な問題は無いだろう。だからこそモネは水を描いたのかもしれないし、水の色を描けたのかもしれない。

 なかには水のありがたみが理解できていない人もいるかもしれない。ありがたみの感じる、感じないにしろ共通していることは水無しに生きることは出来ないという事実だけである。

(コラムニスト 加藤恭介/絵:そねたあゆみ)

 

 

 

普通に出てきた物が食べられる社会

 

 直江兼続という人物がいます。謙信亡き後の上杉家の舵取りを任された人ですが、この人が50代の頃、自筆で3冊の小雑誌をまとめたそうです。

 1冊めが「戦いに関する心得」を述べた「軍法」、2冊目が

「漢文の文辞に関する物」を書き写した「文鑑」・・・と、ここまではさすがに文武に秀でた智将!と感心するのですが、なぜか3冊めは「秘伝集」という少々、怪しげなタイトル。

 この中には、「その日大事が起こるときには自分の影が見えない」とか、「小便をして泡が立たないときは、その日大事があると考えよ。泡が立っていれば心配はない」とか、少々、「??」と思うようなことも書かれているそうです。

 この辺りは現代でも、「政治家と大企業の社長は占いが好き」と言いますし、プロスポーツ選手などもジンクスを大切にすると言いますが、ましてや、当時は生命の危険と隣り合わせの日常・・・ですよ。

 この本の後半には毒殺防止の為の心得などもあり、「毒のある膳」を前にすると、「持ってきた者は目に涙を浮べ、自分も涙目になって急に小便に行きたくなる」とか、「にわかに口が乾いて唇がひりひりする」・・・など、思わず、当時、主に毒として使われていた物がどういう成分だったか想像がつくでしょうが、そう考えれば、我々、現代日本人が噛み締めるべきものは、普通に外食に行って、出てきた物を何の疑いもなく食べられる社会というものの有り難さ・・・なのかもしれませんね。

 同書にはさらに、「口の中に脈がある。それと手の脈を取り合ってみよ。二つの脈が同時に打てば、どんな難儀があっても身に危険が及ぶことはない。これから合戦というときにも、このことによって生死を知るべきである。脈が同時に打ったならば、心を強くもって高名をあげよ。またそうでなければ用心して、きちんと慎むように。もしどちらかわからないときには、思いきって、討死にしようと思い定めて進め。意外にうまくいって高名をあげることもあるものだ」と。

 口の中の脈・・・というのは私にはよくわかりませんが、これなどもあるいは消防士さんやレスキュー隊の人たちなどにはわかるのかもしれません。

要は、戦いを前にして平常心でいろ、狼狽えてるとかえって危ない・・・ということだと思いますが、興味深いのは人によって違うのではなく、同じ人でも、その時その時で、平常心でいたり、ビビったりしていたってことですね。

 

(小説家 池田平太郎/絵:そねたあゆみ)

 

 

<編集後記>

・先月の投稿総数=15本

・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/

CATEGORY=おもしろコラム

 

 

 

 

 

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4月号の原稿締め切りは3月10日です。

*特に季節を織り込んだコラムについては、翌月を想定して投稿ください。

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