おもしろコラム通信3月号 2009.3.04 No.059 |
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幕末のアイドル坂本龍馬の実相 世の中には、時々、「俺は平成の坂本龍馬だ」などと自ら口にする人がいるようですが、まあ、人間、自分でそういうことを口走り始めると、大体ろくな事はないようです。 で、その坂本龍馬ですが、そもそも、彼が幕末にあれほどの八面六臂の活躍を為し得たのは、奇跡的・・・いやかなり奇術的なことで、やはり、それを為し得たのは龍馬の人柄や能力などもあったのでしょうが、何と言っても、幕臣勝 海舟の知遇を得たことが大きかったように思います。 今で言うならば、経済産業省の審議官のような人の信頼を得たようなもので、その人の私設秘書として有力政治家や大物経済人などに使いさせられるうちにそこで得た面識と信用をもって、事業に取り組み始めた・・・と。 そう考えると、坂本龍馬という人物を評する上では、人脈を活かし、企業間の周旋を取り持つことを得意とする経営コンサルタント・・・という見方をするのが一番適当でしょう。 ただ、一方で、西郷隆盛は「長州工作は坂本という土佐の浪人を使ってやっている」と書き送っているそうで、それをして、実は龍馬は使われていた一人に過ぎないんじゃないか・・・という見方もあるようですが、私はこれは採りません。 まず、そもそも彼が英雄として知られることになった経緯としては、明治16年(1883年)、高知の新聞に掲載された「汗血千里の駒」なる読み物や、明治37年(1904年)、日露戦争直前に、時の皇后の夢枕に龍馬が立った・・・などという話などがあるようですが、何より、坂本龍馬の名を幕末の風雲児・・・から、アイドルにまで高めたのは、やはり昭和37年に連載が開始された司馬遼太郎氏の「竜馬が行く」でしょう。 ただ、司馬遼太郎という人の、あまりにも良い仕事をしすぎたがゆえの弊害は大きく、ここに書かれている龍馬の姿を史実・・・、いや、「現実」と思いこんでいる人も多いようで、意外に先生と名が付く方の中にも、これを現実の姿だと思っている人たちが多いようにも聞きます。 しかし、司馬氏は、生前、「竜馬が行く」を教科書で使いたいという打診があったとき、「とんでもない!あの作品は、実在の『龍馬』ではなく、あくまで、私が作り出した『竜馬』なんだ」と説明したそうです。 この点は、昨今流行の昭和ノスタルジー映画などが「良い時代であった」・・・・・ということを描こうとするあまり、デメリット部分を描いていないことと共通するでしょうか。 つまり「リアルではなくリアリティが大事」だと・・・。 確かに制作者の目的は真実を伝えることではなくあくまで観客を楽しませることにあるわけで、観衆はそこを理解して見なければならないのでしょうが、大衆とはとかく、虚構と現実の区別が付かなくなるもののようで・・・。 その意味では彼が薩長同盟の仲介者たり得たのは、逆に背景がなかったことがよかったということもあるでしょう。 あれが、龍馬個人、もしくは、海援隊という、どこにも所属していない、言わば、非営利団体のようなものだったから、薩長をはじめとする諸藩にとってはそれなりに使い勝手が良かったわけでしょうが、それがもし、土佐藩やどこかの藩主が仲介者だったとしたら、色々と面倒なことになっていたと思います。 つまり、ある意味、時代が、龍馬や中岡慎太郎などのフリーの志士の活躍を容認していた・・・、そういう時代だったということでしょう。 (文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)
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男性と女性の老化パターン 中医学では、男性は八年ごとに、そして女性は七年ごとに体の節目を迎えると言われています。具体的にみてみますと ・男性八歳 女性七歳=成長と発育が活発になる 男の子、女の子らしさが出てくる ・男性十六歳 女性十四歳=男性は射精できるようになり、女性は初潮を迎える ・男性二十四歳 女性二十一歳=身長が伸びきり、性ホルモンなども充実 ・男性三十二歳 女性二十八歳=身体的にも性機能的にもピークを迎える理想的な出産期 ・男性四十歳 女性三十五歳=肌の乾燥、が始まり自律神経失調症状が現れることもある ・男性四十八歳 女性四十二歳=白髪や顔にシミ、皺が目立つようになり性機能も衰え始める ・男性五十六歳 女性四十九歳=男性では抜毛や白髪が増え、女性では閉経を迎え、体型が崩れる といった具合です。 一般的に三十歳を過ぎると、一歳年を経るごとに体の機能が1%づつ減退してゆくと言われています。ですから早めの老化対策は、とても大切です。 男性五十六歳、女性四十九歳以降は記載がありませんが、これは養生の有無で大きな差が現れるためです。 つまり、見た目では判断しにくくなります。実年齢が九十歳でも、七十歳位にしか見えない若々しい方もいらっしゃいますし逆にまだ六十代なのに七十代に見られてしまう方もいらっしゃいます。ここから先は努力次第です。 そのポイントは、ストレスの受け止め方、体を若返らせる食事、そしてある程度の運動負荷をかけて、体を刺激してあげることと言えます。 (文:薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか) |
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雪の結晶 雪の結晶と言われて一番に思いつくのはあの六角形のとがった模様のではないでしょうか? しかしあの 美しい形を作るためにはいくつかの条件があるんですよ。 雪は雨(=水滴)が冷えて氷の状態になったものといえます。「水は0℃以下になると凍る」というのが常識でいわれますが実は自然界ではそうでもないのです。自然界ではゆっくりと気温が下がるため、空気の温度が0℃を下回っても水滴はなかなか氷にはならないのです。そこで活躍するのが、粉塵や火山灰土壌粒子といった「エアロゾル(「エーロゾル」とも言 われます)です。これらのエアロゾルが空気中に浮遊していると、それらが水滴の核になり、氷になる温度を上げてくれます。もしエアロゾルがなかったら、マイナス40℃にならないと水滴は凍らないと言われています。 一定の気温で一定の空気が保てる水蒸気の量には限界があります。「飽和水蒸気量」というのですが、0℃を下回っても凍らないということは「過飽和」「過冷却」の状態なのです。実は雪の結晶の形をさまざまに変えるのは、気温と、水についての飽和との関係によるのです。 気温がマイナス0〜10℃と、マイナス20数度以下で、比較的低い過飽和度で凍った場合、その結晶は 六角形の柱状になります。さらに過飽和度が大きくなると角柱が何重にも重なったような角柱、さらに大きくなるとさや状や針状になります。そして抜けていたマイナス10〜20数℃で氷になった場合は、過飽和度の低い順に、六角形の厚めの板状、そしてそれが重なった板状、次に角状の板となり、さらに過飽和度が大きくなったときに、扇形や六角形のとがった模様の 「樹枝状」の氷の結晶ができあがるのです。 (文:気象予報士・小説家 チャーリー/絵:吉田たつちか)
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車を安く直す秘訣 自動車メーカーが軒並み赤字に陥っている。こんな時は、積極的に車を買い換えることが景気を浮上させることにつながることは理解していても、自分自身の財布の中身をのぞくとなかなか決断できない。 いまある車をもう少し継続して乗ってみようかというのが大方のカーユーザーの傾向だ。さらに、より安い費用で修理やドレスアップできないかというのも共通のニーズだ。 欧米では、家や車はリフォームすることでその価値が高まるが日本では、車に修理暦があると逆に中古車としての価値が下がるというへんな傾向がある。 日本の車の性能は、世界一優秀だ。このため、日本では廃車になった車でも、ロシヤ、アジア、アフリカなど世界中で元気に走り回っている。車は、修理やドレスアップすれば、もっと長く使えるのだ。 メンテ費用を安くするには@部品交換でなく修理を優先させるA中古部品を優先的に使うBリビルト(再生)部品を優先的に使うC社外部品を使う・・・・など、部品の選択肢を広げてみるといい。 また、塗装を伴う修理の場合、@計量調色でOKA1メートル離れていて見えないゴミの付着はOKB簡易マスキングでOKなど、仕上げレベルを下げたり、ギャランティ不要とすることで費用はぐっと軽減される。 なお、中古部品は、必ず見つかるわけではない(ヒット率30%程度)が、色までピッタリと合致すればさらに費用が軽減される。日本では、意匠登録された部品の社外部品は輸入販売が出来ないが、ジェネリック薬品があるように、生産から一定年度を過ぎた部品(特に外装部品)についてはOKというように法を変える必要がある。そうすることで、カーユーザーはより安いメンテ費用を享受できるのだ。 (文:ジャーナリスト 井上勝彦/絵:吉田たつちか) |
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ま〜るいオニオンスープ:甘〜くて本当に美味しいです
作り方
(電子レンジ料理研究家 MaRoママ/写真.イラスト共) |
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2月新規登録のコラムニスト ・文月千晶 |
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<編集後記> ・先月の投稿総数=7本 ・ブログ=http://blog.goo.ne.jp/tebra/ CATEGORY=おもしろコラム
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