今年の冬は例年に比べて寒気が入り込みやすく、ドカ雪が降りやすい予報が出ています。この原因は日本近海の異常な海水温の高さ(平年より2℃も高い)と、偏西風の蛇行が激しく寒気が南下する事で、海面から昇る暖かい空気と上空の寒気とが入り混じり、雪を降らせる雲が次々に作られるためです。今年の酷暑に温められた海水は、水の性質上なかなか冷めません。
また、赤道域の成層圏で約2年周期で東西の風向きが入れ替わる、成層圏準2年周期振動という現象があるのですが、この冬は東風が卓越し、北極での極渦がばらけて安定しないために、偏西風が大きく蛇行してしまうのです。
さて、ここのところ朝晩と日中の寒暖差が非常に激しい事も、体には大変な負担になっています。長く続いた酷暑により、免疫力も体力も低下しているところへ、この寒暖差で自律神経は大いに乱れています。
例年であれば、インフルエンザのピークは12月下旬〜翌年2月がピークであるのに、すでにインフルエンザも新型コロナ、オミクロンの変異株であるニンバスも小流行しており、ピークが前倒しになり長く続く事が予想されます。また、お子さんを中心に、RSウイルス、A型溶連菌、突発性発疹、流行性耳下腺炎、感染性胃腸炎も増加しています。
中医学では、気候と私達の体には密接な関係があり、昨今の激しい気候や嵐や大雨、大雪のような擾乱が起きる時には、私達の体も非常に不安定になり、免疫力が低下するとの教えがあります。是非、今のうちから感染症にかからない体作りを実行なさってください。 この冬を乗り切る養生・・・・・・
1、体に慢性炎症を作らないことがとても大切です。慢性炎症の原因となる4毒(小麦、乳製品、植物油脂、甘いもの)を極力減らしてください。
2、血糖値スパイクは自律神経を大きく揺さぶります。血糖値スパイクの原因になる、ドカ食い、早食い、ムラ食い、炭水化物の爆食、空腹時の甘いおやつは控えましょう!
3、ウイルスから身を守る免疫細胞、炎症を覚ましてくれる酵素反応など、すべてたんぱく質から作られますので、毎食しっかりタンパク質を摂ることを心がけてください。
4、普段から暑さ寒さに弱い、気圧の変化に影響されやすい方は、低血圧、低血糖、貧血、筋力不足などエネルギー不足であることが多いです。
5、これからは運動に適した季節になります。体を動かす事、入浴で体を温める事、十分な睡眠をとることはすべて解毒につながります。運動や入浴前にタンポポ茶を服用して解毒力を高めてください。
(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2025-12




