3月は卒業の季節。仲間と別れ、新しい旅立ちに備える月となっています。
しかし、世界の国々では卒業・新学期の月など、日本と大きく異なるところが多いのです。
アメリカでは6月が卒業の月で、2ヶ月もの長い夏休みを経て9月が新学期となります。日本の学年制度は6-3-3制ですが、アメリカは6-2-4制が多く州によっては5-3-4制のケースもあるのです。
州により法律まで異なる広大なアメリカならではですね。
イギリスの卒業も6月・新学期は9月からですが、なんと学年制度の基準がありません。義務教育は5歳から16歳となっているものの全国統一試験に合格しないと義務教育修了証書が受け取れない仕組みになっているからです。日本における義務教育の”卒業”基準と大きく違っているのが特徴です。
オーストラリアでは12月が卒業の月で、2月が新学期。そして10-2学年制となっており、10年生までが義務教育となっています。そして統一試験に合格した生徒だけが高校へ進む資格が与えられ、12年生の終わりに受ける統一試験で合格したものが大学へ進めることになっているのです。
シンガポールでも、12月が卒業の月ですが休みは短く新学期は1月となっています。学年制は、6・4・2・3制であるものの、5年生になると全国統一試験が行われ、この成績結果により進む中学が決定されるのです。結果が悪ければ中学校への進学が認められません。中学校へ進学出来ない者は職業訓練校へ進むことになり、なんと10歳で将来の進路が決定してしまうことになります
韓国では、2月が卒業の月となり、新学期は3月となっています。学年制度は日本と同じく6・3・3制で、義務教育も中学校までと日本と一緒。しかし、高校や大学を受験する際、日本なら「カツどん」を食べたりやお守りを持ったりして縁起をかつぎますが、韓国では、なんと受験生の親が志望校まで行き飴や餅などを学校門にくっつけ縁起をかつぐのです!これは、粘りつく=合格する、という意味から来ているのだそうですが、人気校ともなると掃除が大変なのでしょうね。
(コラムニストJULIE/絵:吉田たつちか)2005-03