アトピー性皮膚炎の方の殆どが、「アトピーは決して治らない!」と思っていらっしゃいますが、決してそうではありません。
「このままずっと治らないかもしれない・・・どうしよう」というストレスが、アトピーを作っているのだと言う事もできます。
アトピーの方はとてもデリケートで、頑張りやで我慢強く、自分の気持ちを内へ内へと閉じ込める傾向があります。
食物を食べたら代謝され、残ったものは便や尿として体外に排出されなくては、病気になってしまいますね。同じように、ストレスも上手に発散してしまわないと、行き場がなくなったエネルギーが、皮膚に解毒代謝されてきます。
皆さん驚かれますが、皮膚というのは、人間の体の中で、もっとも大きな解毒代謝機構なのです。
おかしいと思われるかもしれませんが、「治すんだ!必ず治るんだ!できる!できる!」と、治癒へのスイッチを自分で入れて、治らないストレスからサヨナラしてしまうことが、アトピーを治す第一歩となります。
これと同時に、我慢する、いい子でいたい、完璧でないと気がすまない!などのとらわれを少しづつはずして、内へ内へ向かいがちな自分のエネルギーを外へ外へと向けてゆく練習をしてみましょう。
何事も最初から完璧にこなせる人なんかいませんよ。
だから、やる前から「きっとだめだ」などと否定せずに「だめでもともと」と、とにかく前向きに第一歩を踏みだしましょう。
前に進んだ分だけ、元の気持ちから変わってくるはずですヨ!
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵/絵:吉田たつちか)
2005-05