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イギリスの飯はまずい?

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10-06-4 今、中国でこんなジョークが流行っているそうです。中国人の男性が理想とする「世界で最も幸せな男」というのは、「アメリカ企業の報酬を得て、日本人を嫁にし、中国人のコックを雇い、オーストラリアの家に住む」だそうで、反対に、中国人男性が「世界で最も不幸な男」と考えるのは、「中国企業の報酬を得て、アメリカ人を嫁にし、イギリス人のコックを雇い、日本の家に住む」だそうです。
これを聞いて、思わず、昔あったヨーロッパのそれを思い出してしまいました。曰く、ヨーロッパにおける理想の組み合わせは「イタリア人のコック、ドイツ人の役人、フランス人の恋人、イギリス人の銀行家」だそうですが、往々にして、気が付くと、「イタリア人の役人、ドイツ人の恋人、フランス人の銀行家、イギリス人のコック」となっている・・・と。
ちなみに、「天国では、イギリス人の警官、フランス人のコック、スイス人の役人、イタリア人の恋人、ドイツ人の技師、地獄ではイギリス人のコック、フランス人の役人、スイス人の恋人、イタリア人の技師、ドイツ人の警官」というのもあるそうですが、結局、「イギリスの飯のまずさ」は万国共通の認識のようですね。
そう言えば、昭和42年頃、マンガ「ゴルゴ13」では、「国歌を聴くと、アメリカ人はファイトを燃やし、イギリス人や日本人は厳粛になり、フランス人は果敢になるというが、フランスの役人だけは動揺する。やることなすことうまくいってないからだろう・・・」というセリフが出てきましたが、まあ、如何にも戦後20年の当時らしいな・・・と。
また、黒澤 明監督の名作「七人の侍」も結構国民性がわかるそうですね。監督が生前、インタビューに答えて言っておられましたが、「アメリカ人は志村喬演じる島田勘兵衛のリーダーシップが好きで、フランス人は久蔵(宮口精二)のストイックさが好き。で、イタリア人は菊千代(三船敏郎)が好き」なんだそうです。
何となく、わかるような・・・。ちなみに、私の友人に聞いてみたところ、圧倒的に多かったのが勘兵衛でしたが、私は断然、宮口精二さんの久蔵が好きです。その意味では私はフランス人的なんでしょうか?
(文:小説家 池田平太郎/絵:吉田たつちか)10-07

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