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愛煙家には厳しい時代に

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0801-4 愛煙家には耳の痛い話だが、近年の喫煙事情は世界中で変化しつつある。私が住むニュージーランドやノル ウェーなどは、公共の場での喫煙が禁じられている。レストランやカフェ・バー、飲み屋などがその対象の例に挙げられるが、基本的には屋外での喫煙は認めら れているため、オープンカフェなどが愛煙家に好まれている。この禁煙法が施行されてから、慌しく飲食店舗の外にテーブルと椅子を設置し、オープンエリアを 作った店も少なくなかったようだ。そして、ここで注目したいのがタバコの値段だ。

日本での一般的な銘柄のタバコの値段が300円程度に対しイギリスやニュージーランドでの一般的な値段は1000円以上はする。こうして日本と他国との喫煙事情を比べると、 まだまだ日本はタバコに対して甘い側面をもっている。

例 えば、ニュージーランドの法律で、喫煙者であることを理由に社員の雇用を拒否する権利が認められている。とんでもないような話だが、この権利の理由とし て、早死による会社への利益損失、勤務時間中の禁煙による業務の停滞などが挙げられるそうだ。実際、喫煙者によるイメージダウンや評判を懸念して、 喫煙者の雇用を禁止している企業もある。  とは言えども、これは喫煙者に対する差別だと悲鳴をあげる人も少なくない。日本に比べると喫煙者の比率はかなり少ないが、それでもやはり愛煙家に対して少 し厳しすぎるのが現状で喫煙者が肩身の狭い思いをしていることに間違いはない。職場での喫煙の良し悪しは別にして、禁煙を希望している人に対して、国や会 社からのサポートも重要なのではないかと思う。

(ニュージーランド在住、Reeoko/絵:吉田たつちか)2008.01

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