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春うらら

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03-03 三月になりましたね。陽射しのきらきらとした感じを見逃さないようにしたいものです。

三月の二十四節気はまず3月5日、啓蟄(けいちつ)があります。冬のあいだ地面に潜って寒さをしのいでいた虫たちが、地面に顔を出し始める時期だ、ということです。その初候は、「冬ごもりの虫が出てくる」、次候「桃の花が咲き始める」、末候「青虫がモンシロチョウになる」です。春めいていくのが感じ取られることばが並んでいますね。
三月にはお彼岸があります。お彼岸は、一日のうちで昼と夜の長さが同じになる秋分と春分の日を挟んだそれぞれ前後三日を含んだ七日間を指しますが、歳時記の中で「彼岸」と言えば特に春のみを指すそうなので気を付けて下さいね。
今年は3月17日が彼岸の入り、そして3月20日が彼岸の中日、つまり二十四節気で言うとことの春分となります。彼岸明けは3月23日です。
春分の七十二候は、初候「雀が巣を作り始める」、次候「桜の花が咲き始める」、末候「雷が鳴り始める」と進みます。
歳時記を見ますと、「桃の花」あるいはお雛祭りの「桃の節句」として使うと春の季語ですが、桃単独であったり「桃の実」として用いた場合は秋の季語になるので注意して下さい。
春分の初候に出てくるように、雀が巣を作り始める、つまり、子育てを始めるんですね。「雀の子」というのが春の季語にあります。
そうして春と言えば、あの花、桜が出てくるようになりましたね!桜はもちろん春の季語で、春の代名詞と言っても過言ではないのではないでしょうか。しかし、春分の末候に雷(これは季語としては夏です)が出てくるように、この時期のあたたかさはまだまだ安定したものではありません。「花冷え」という美しい春の季語もあります。また、周期的にお天気が変わる時期でもありますので、すぐに散りゆく桜、絶好のタイミングを見逃さないで下さいね!月が暈(かさ)をかぶっていたり、東から風が吹いていたりしたら、近いうちに雨が降りますので、ご参考までに。
それでは。うららかな春を満喫されますように!
(気象予報士 チャーリー/絵:そねたあゆみ)2013-03

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