ここ数年注目を集めている「アロマ」。けれども、ものによって「アロマセラピー」と表示してあったり「アロマテラピー」と書いてあったり・・ 皆さんの中にはこの違いに疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
アロマセラピー(aromatherapy)は「香り(aroma)」を使った「療法(therapy)」-つまり芳香療法のことです。セラピーは英語読み、テラピーはフランス語読みからこの違いはきています。イギリスとフランスではアロマで使われる精油(エッセンシャルオイル)の使い方が異なります。フランスでは薬に比べて副作用の少なく自然治癒力を高める精油を一部の医者が薬の代わりに使って治療することがあります。イギリスでは病気の予防や医者に見せるまでもないちょっとした体の不調やスキンケア、メンタルケアのバランスをとるためにアロマを日常生活に取り入れています。日本では精油は薬として認められていません。いくら同じ植物を同じ畑から採取しても天候の具合によって毎年成分が微妙に変わり常に薬のように一定ではないからです。ですのでどちらも正しい言い方ですが、日本で皆さんがやっているアロマは「アロマセラピー」というこになります。新生活も始まり緊張などで心や体のバランスが崩れやすい時期です。そんな時はアロマセラピーを日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(コラムニスト TOKO/絵:吉田たつちか)
2005-05