(絵:そねたあゆみ)
失感情症とか、失体感症という言葉をご存じでしょうか?あまりにも、自分の感情を抑えて我慢してしまうことにより、感情を失い、辛いなどの感覚も感じなくなることをいいます。
例えば、
1,どうしてもやりたい習い事がある。でもお金がかかり予算的にも時間の都合でも無理・・我慢しなきゃ!…でもやっぱりやりたい!…でも無理…延々と繰り返してしまう
★その結果、自分は本当は何が楽しくて何をやりたいのかわからなくなり、楽しみがもてなくなった。
2,本当は別にやりたいことがあるので、親の家業を継ぎたくない…でも継がなければ家業が潰れるし、ヒンシュクを買うのも嫌だし…すると自分のやりたいことは諦めるしかない。でも…
★自分は籠の中の鳥で、逃れられない、自由に羽ばたくことができない、そして心が封じ込められてしまった。
3,共働きをしながらの親の介護で、寝不足で完全に体に支障をきたしている・・・・でも親を看るのは当然だし、自分しかやる人がいない・・・本当は解放されたいけれど、辛くても頑張らざるを得ない!!!
★親を看るのは当然で当たり前・・・と言う常識(しつけ)で育ったので、辛くても辛いと思うのに罪悪感が生じる
上記の三つのケースで、共通して言えることは、小さい頃からのしつけ、観念、常識などが潜在意識に植え込まれ、ある一定の思考パターンに洗脳されていることにより、それから容易に逃れることができずに、がんじがらめになっていることです。
他人から見れば、
1のケース・・・大垣市かがやき成人学校みたいな、予算の負担も少なく、気楽に始められる講座もあるじゃん♪
2のケース・・・全部自分を自己犠牲しなくてもできる範囲で折れ合いをつける方法も必ずある!
3のケース・・・家族が火の車になりながら介護するのがベスト?とは限らない。介護システムを上手に利用することで、家族の負担が減って、お互いの人間関係が円満になったケースも多い等々。
つまり鳥かごに閉じこめられていると感じているのは本人のみで、他人にはその鳥かごは見えずに自由に羽ばたける。この見えない鳥かごは、自分の潜在意識が勝手に作り出した化け物で、それに気づけば籠を魔法の力で消すことが出来るのです。魔法の力とは、植え付けられた潜在意識の存在に気付いて、新たな合理的な意識で植え替える事です。自分が~せねばならない!!!~であらねばならない!!!と思っていることが、本当にそうかどうか?他のよりよい方法は無いのか?別の方法、自己犠牲のない合理的な方法で、イキイキと暮らしている人もいるのでは?ということに気づけばよいのです。見えない鳥かごに捉えられ、籠の中の鳥状態になっている方・・・失感情症、失体感症が続けば、心と体に緊急スイッチが入ります。
心のスイッチは鬱病を招き、慢性炎症を促進します。緊急事態スイッチが切れずに長引くと、免疫機能が低下して、発がんに至る可能性も考えられます。一刻も早く、籠の鳥の呪文を取り除いてくださいね♪
(薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵)2017-08