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丸い氷で一杯

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(絵:そねたあゆみ)

 痛風にかかって以来、外飲みでは、もっぱらハイボールにしている。
バーテンダーがアイスピックで器用に丸氷を作るバーの飲み代は高い。というよりも、今や、そんな技量を有するバーテンダーにはめったにお目にかかれない。行きつけのスナックで、その話題が出たので、ネットで調べると、丸氷を作る用具がいくつか見つかった。その中で「ポーラーアイストレイ 製氷器」なるものを購入。容器の小さな注ぎ口から水を入れ、冷蔵庫の製氷BOXに12時間置いて、静かに凍らせる。一回目は、途中、冷蔵庫の開け閉め時の振動で、容器が揺れたため、崩れた球になり失敗。そこで、保存用でめったに開け閉めしない小さい方の冷蔵庫で再挑戦。今度はうまくいった。透明度の高い丸氷で、オンザロックが一味違う気がする。面白い道具にはすぐ飛びつく癖に、すぐ飽きてしまうと家人に文句を言われているが、今回も、これは氷屋が作って売っている筈だと、ネットで調べると、あった。「丸氷」アイスボール。*48時間かけてゆっくり凍らせた氷(純水)を機械で丸くくりぬいて作るそうだ。圧倒的な存在感かつツルツルとした美しさが輝く。表面積が広い為、砕いた氷よりも冷却度が圧倒的に違うし、100%純氷なので、飲み物の味を損なわない。球形は立体の中で最も表面積の小さい形状なので、同じ重さの氷の中で、最も融けにくい形であり、お酒を水っぽく薄めることなく、飲みごろに冷やしてくれる。また、純氷を用いているので不純物がなく堅く融けにくいために、飲み物本来の味を引き出してくれるのだという。
直径70mm、55mmの2種類を試しに注文。氷屋のお薦めの飲み方は、最初は大振りのグラスに70mmの丸氷を入れ、飲むほどに丸氷の径が小さくなるほどに、グラスを小振りなものにチェンジしていくのがいいという。最後のショットグラスサイズまで、可愛い丸(玉)の形のままで融ける。コンビニに売っていないか探したが、どこのもなかった。送料分得になるので、是非、コンビニでも売ってほしい逸品である。
//store.shopping.yahoo.co.jp/ko-ricom/mice70-2.html
 (ジャーナリスト 井上勝彦)2018-03

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