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LDLコレステロールは悪玉ではなく命を守る神様だった!

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(絵:吉田たつちか)

 健康診断で悪玉コレステロールが高いと言われ、悩んでおられる方はとても多いと思います。今の日本の基準では、120以上で脂質代謝異常と言われ、140以上あるとコレステロールを下げる薬を勧められるケースが多いです。
 そうなると閉経前後の女性のほとんどがこれに当てはまってしまい、一旦薬が始まると特別な理由がない限りほぼ一生お薬を飲み続けることになります。“悪玉コレステロール“といういかにも悪そうな名前を付けられてしまったLDLコレステロールですが、実は私達の命を守ってくれるとても重要な働きをしています。
 ①60兆個ある細胞の細胞膜を作っている原料で、これには血管の細胞も各臓器の細胞も脳細胞も全て含まれます。その結果それぞれのパーツが自分の役割を果たせる事が出来、感染を防いだり、発がんを防ぐ事も担っています。
 ②1000億個の脳神経細胞の脂肪膜を構成しており、これは神経細胞の伝達をスパークさせない絶縁体の働きをしています。この絶縁体が不足したり溶かされたりすると、痛み、自律神経の不調、記憶障害、集中力の低下、脳活動の低下、認知などが誘発されます。
 ③傷んだ細胞を修復してくれる働きを持ちます。女性は閉経すると女性ホルモンが低下し、今まで女性ホルモンによって守られていた血管のしなやかさを失います。そのような不具合から血管の損傷を防いだり、傷んだ箇所を修復するためにLDLコレステロールが増えていると考えられます。
 ④ストレスから身を守る副腎皮質ホルモン、生命力を強化する男性ホルモン、女性ホルモンを作る原料になります⑤消化液(胆汁)の原料でもあるので、不足により油物の消化力が低下します⑥免疫力を強化するビタミンDの原料です
 まさに命を守る神様のようなLDLコレステロールなのに、これを無理やり下げるのは生命力を削ぐようなものだと私は考えています。
 最近では
 ①LDLコレステロールが高い方が死亡率が低い
 ②高齢者の心筋梗塞などの血管疾患とLDLコレステロールとの相関関係は無い
 ③LDLコレステロールが低い方が発がん率も高く、むしろ死亡率が上がる
 ④女性が閉経以降LDLコレステロールが上がるのは正常の生理現象である事などがわかっています。

(薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵)2025-09

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